F1第13戦ハンガリーGPで、10番グリッドから見事な追い上げを見せて優勝したレッドブルのマックス・フェルスタッペン。彼はレース中盤に、マシンを360度回転させるスピンを喫する場面があったが、これはクラッチ調整を行なわなければならなかったことと関係しているという。
フェルスタッペンは予選ではエンジンに問題があり、Q3のアタックをしっかり行なうことができず、10番手に沈んでしまった。ハンガロリンクはオーバーテイクが難しいコースということもあり厳しいレースが予想されていたが、フェルスタッペンは序盤からアグレッシブに追い抜きを仕掛けてポジションを回復し、上位のライバルを追い詰めていった。
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そしてレース中盤の42周目にはタイトル争いのライバルであるシャルル・ルクレール(フェラーリ)を追い抜き、首位に浮上することに成功。ただその直後、フェルスタッペンはターン13でマシンを360度スピンさせてしまい、再び後退してしまう。
手痛いミスになるかと思われたが、フェルスタッペンはその後再びルクレールをオーバーテイク。首位に立った後はリードを開いていき、10番手スタートから見事なごぼう抜き優勝を果たした。
レース後にフェルスタッペンは、クラッチが過熱してしまうことを防ぐためにいくつか変更を行なう必要があり、それがスピンにも影響していたのではないかと説明した。
「シフトとクラッチにちょっと苦戦していたんだ」と、フェルスタッペンは言う。
「クラッチをバーンアウト(過熱)させないためにも、幾つかの点で変更が必要だったし、そのせいでパフォーマンスの面でちょっと割を食っていた」
「コーナー出口での(スピン)もそのせいだと思う。でも幸運にも360度回る事ができたから、ひとつポジションを落とすだけで済んだよ」
フェルスタッペンは当初、10番手スタートから少しでも表彰台に近づくことを期待していたという。しかし断続的に雨が降る中、チームが適切な戦略を採ることで、優勝を手にできたと称賛している。
「もちろん、表彰台に近づけることを期待していた。でもかなりトリッキーなコンディションだったね」
「それでも僕らは本当に良い戦略を選ぶことができたと思う。凄く良い反応だったし、常に適切なタイミングでピットに入っていたし、良いアウトラップを走れていたと思う」
「クレイジーなレースだったよ。もちろん、勝ててとても嬉しい。たくさんのライバルと戦って、凄く楽しかったね」
フェルスタッペンは今回の勝利で2番手のルクレールとの差を80ポイントまで広げるなど、ランキング首位の座をさらに盤石にした形で、ここから約1ヵ月間の夏休みを楽しむことになる。
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