車のエンタメ [2022.05.26 UP]
大人が楽しむ!「はたらくくるま」図鑑 <番外編>ホンダのパワープロダクツのあゆみとこれから
2021年6月、ホンダが建設機械メーカーであるコマツと電動マイクロショベルの共同開発を発表した。今回はそのプロジェクトで開発された試作車の実証実験に立ち会う機会を得た。ホンダとコマツが開発した「はたらくくるま」は、どのようなものだったのか? ホンダとコマツの電動化への取り組みなどを合わせて紹介したい。
大人が楽しむ!「はたらくくるま」図鑑 ホンダ&コマツのミニショベルカー編<3>
●取材・文:鈴木ケンイチ
ホンダのパワープロダクツのあゆみ
エンジンに始まり「はたらくくるま」へ
ホンダ汎用エンジンの歴史は皆さんの想像以上に古い。
ホンダの創業時1947年の最初のビジネスも「ホンダA型」に使う補助エンジンだった。言ってしまえば、これが汎用エンジンのルーツとなる。
その後、ホンダは1952年より汎用エンジンの販売を開始。最初の汎用エンジンは2ストローク1馬力の「H型」であった。
その後、1959年にはホンダ初の耕うん機「F150」をリリース。エンジンだけでなく「はたらくくるま」にも進出したのだ。また、ホンダが発売する汎用エンジンは船外機やポンプなど幅広い用途に使われるようになっていた。
そして1965年には小型発電機「E300」を発売。ホンダの汎用製品は1969年には累計生産台数100万台を突破している。
1970年代にホンダは、年間100万台を目標とするME(ミリオンセラー・エンジン)構想を元に新エンジンを投入。1977年発売の「G150/200」エンジンは大ヒットし、1982年の年間100万台実現に大いに貢献する。
1984年になるとアメリカで芝刈り機工場を稼働。1986年にフランス、1987年にタイ、1988年にオーストラリア、インドでも生産を開始。海外での生産を拡大。
1990年代から2000年代にかけては排気ガスのクリーン化、優れた燃費性能を磨き続ける。また、電動化にも着手。
2001年にハイブリッド除雪機を発売。2017年には持ち運び可能な蓄電池「リベイドE500」を発表。2012年にはロボット芝刈り機「ミーモ」を欧州で発売している。
かつて、ホンダの汎用エンジン部門は「汎用事業本部」と呼ばれていたが、現在は「ライフクリエーション事業本部」となっている。これは、汎用エンジンだけでなく、エネルギー・バッテリー領域などの新事業が加えられたことが理由だ。新たな領域に挑戦していくのがホンダのDNAなのである。
●1959年 ホンダ初の耕うん機として1959年に登場した「F150」。爆発的なヒット作となった。
●1964年 「GB30」エンジンを搭載して発売された船外機。
●1965年 軽量で持ち運び可能な小型発電機「E300」。これもヒット作となった。
●1973年 「ホンダ二条田植機アクト号」。2.8馬力のエンジンを搭載する。
●1977年 「G150」は東南アジアで「店頭に並べなくても売れる」と大好評となる。
●1978年 ホンダ初の歩行型芝刈機「HR21」は、アメリカでの定番商品となった。
●1980年 家庭菜園用として登場した「こまめ」。累計50万台を超える大ヒットとなる。
●2001年 世界初のハイブリッド除雪機として登場した「スノーラiHS1390i」。モーター走行する。
●2009年 身近なカセット式ガスを使ってエンジンを駆動する小型耕うん機「ピアンタFV200」。
●2017年 電気を充電して持ち運ぶ新コンセプトで登場した蓄電池「リベイド(LiB-AID)E500」。
電動化を進めるホンダの狙い
従来エンジンとの置き換えからスタート
2040年にEVとFCVの販売比率100%を目指すと表明したホンダ。それに合わせてライフクリエーション事業本部も数多くの電動化製品を発表している。
その注目が6月よりOEM供給を始めた電動パワーユニット「eGX」だ。これは、従来ある汎用エンジンと置き換えるのがコンセプト。
実のところホンダの汎用エンジンは、OEM供給が多いため、自社だけで電動化を勝手に進めにくい。
OEM供給先に負担をかけない電動化が求められるのだ。そういう意味でホンダのライフクリエーションの積極的な電動化は市場のニーズに合致した着実なものとなるだろう。
2021年6月よりOEM供給のはじまった電動パワーユニット「eGX」。写真は一体型。
2021年7月発売の歩行型電動芝刈機「HRG466XB」。1.3kgの交換式バッテリーを使用。
2021年7月発売の電動芝刈機「HHT36AXB」。同時発売の歩行型芝刈機と同じ電池を使う。
2021年7月発売の電動ロボット草刈機「グラスミーモ」。最大4000平米に対応可能だ。
モバイルパワーパックの未来
モビリティから家庭、電力系統までに活用
交換式バッテリーである「ホンダ・モバイルパワーパック」は2017年に発表され、2018年にオートバイ用として、量産車への採用がスタートしている。しかし、そのコンセプトには、もとから幅広い製品での共通利用が想定されていたのだ。
その共通利用のひとつが、今回のような建機関連であり、それ以外にも電力系統のピークシフトへの活用、劣化によってモビリティに使えなくなった後の家庭での利用法までもが検討されている。
2022年前半にはインドの電動三輪タクシー向けのバッテリーシェアリングも開始されるという。夢は広がるばかりなのだ。
モビリティだけでなく、建機をはじめ幅広く活用することで社会に貢献する。
2022年前半からインドにおいて電動三輪タクシーのバッテリーシェアリング事業がスタートする。
劣化した「ホンダ・モバイルパワーパック」を家庭用の蓄電池に使うアイデアもある。
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