KTMは、Moto3クラスの王者に輝いたダビド・アロンソをMotoGPプログラムに参加させようとしているようだ。
KTMのモータースポーツ・ディレクターであるピット・ベイラーは、新たに才能あるライダーを確保したいと考えており、今季19戦中13勝という記録的なシーズンを送ってMoto3クラスのタイトルを獲得したアロンソはまさにうってつけの存在だ。
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18歳のアロンソはアンヘル・ニエトが率いるCFMOTO Gaviota Aspar Teamに所属しているが、レッドブル・ルーキーズカップを経て、KTMと提携しているCFMOTOのチームからMoto3に参戦していることから、KTMはアロンソを自社ライダーと見なしている。
アロンソは来季、同じCFMOTO&アスパルのタッグであるCFMOTO RCB Aspar TeamからMoto2クラスにステップアップする予定。KTMはアロンソがすぐに最高峰クラスへの昇格を果たすと確信している。
「今、ダビドがMoto2に上がろうとしているが、もちろん、いずれはMotoGPクラスで彼の走りを見たい」とベイラーはServus TVに語った。
KTMは2025年に向けてMotoGPのライダーラインアップを変更。新星ペドロ・アコスタがファクトリーチームに移籍し、ブラッド・ビンダーと組む他、サテライトチームのGASGASテック3にはマーベリック・ビニャーレスとエネア・バスティアニーニがそれぞれアプリリアとドゥカティから加わることになる。
ビンダー、ビニャーレス、バスティアニーニはいずれも2026年シーズン終了までの契約であり、その頃には全員が20代後半から30代前半になっている。
ベイラーによれば、KTMは若手からライダーを探し、フレッシュな血を注入する必要があるという。そしてアコスタの次にそのポジションにあてはまるのがアロンソというわけだ。
「いずれまた若いライダーが必要になるだろう」
「そしてもちろん、ルーキーズカップからスタートし、Moto3を経て成長したライダーをチームに迎えることも、我々の将来的な夢だ」
「ダビドはそうした特別なライダーになる可能性がある。彼を失わないよう、ペドロと同じように注視するつもりだ」
今季は第2戦ポルトガルGPのスプリントと第3戦アメリカズGPのスプリント&決勝でビニャーレスが、第6戦カタルニアGPスプリントでアレイシ・エスパルガロ(アプリリア)が勝った他は、ドゥカティ勢がシーズンを支配しており、他のメーカーはほとんどのレースで表彰台に上ることさえ困難だった。
シーズン中盤は苦しい戦いを強いられていたKTMだが、ここ数戦は調子を取り戻し、アコスタがアラゴン、インドネシア、タイで表彰台を獲得した。その結果、KTMはマニュファクチャラーズ選手権で2番手をキープし、3番手のアプリリアを引き離している。
ベイラーはKTM経営陣が期待していたほどの成績が残せていないことを認め、ビンダーとジャック・ミラーの今季のパフォーマンスには特に不満をいだいているようだ。
ビンダーは来週末の最終戦を前にランキング6番手につけており、アコスタのひとつ後ろ、ポイント差は3である。
「そこでどんなテクノロジーが提供され、世界選手権がどのようなものであるかを語る必要がある。そのリーグで戦うためにはロケットを作らなければならない。もちろん、完全に満足していると言えば嘘になる」とベイラーは言う。
「今年はもう少し多くの目標を掲げていた。これまでのところ、土曜日に6回、日曜日に6回の計12回の表彰台を獲得している」
「でももちろん、我々はもっと良い結果を望んでいたし、特にレギュラードライバーのジャックとブラッドにはもう少し期待していた」
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みんなのコメント
KTM行ってもすぐにポイされるイメージしか無いわ。
バイクの差を考えたら、ビンダーなんて十分及第点だろう。