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【電動バイクレースMotoE第5戦オーストリア大会】エリック・グラナド選手が2勝を挙げ、タイトル争いは最終戦へ

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【電動バイクレースMotoE第5戦オーストリア大会】エリック・グラナド選手が2勝を挙げ、タイトル争いは最終戦へ

■シーズン後半は残り2戦で決着、展開が早いMotoE

 電動バイクによって争われる世界選手権『FIM Enel MotoE World Cup』(以下、MotoE)の第5戦オーストリア大会の決勝レースが、2022年8月20日(レース1)、21日(レース2)にオーストリアのレッドブル・リンクで行なわれました。

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 MotoEの2022年シーズンはオーストリア大会を含めて残り2戦となりました。タイトル争いも大詰めとなる今大会で、ランキング2番手につけるグラナド選手が躍進します。

 初日はウエットコンディションとなったフリープラクティス1、ドライコンディションのフリープラクティス2ともに3番手。夕方に行われた予選では、ポールポジションを獲得しました。

 チャンピオンシップでランキングトップのドミニケ・エガーター選手は2列目5番手。しかし、エガーター選手はレース後半に強く、MotoEの短い周回数(今大会は7周)の中でも追い上げる展開を何度も見せています。

■レース1:大久保選手は4位獲得、優勝はグラナド選手

 土曜日のレース1ではスタート直後、3番手スタートのマッテオ・フェラーリ選手が1コーナーで、続いてブラッドリー・スミス選手が、新たに設けられたシケイン、2bコーナーで転倒。トップに立ったマッティア・カサデイ選手がレースをけん引していました。しかし3周を終えるころには2番手のグラナド選手が接近し、トップ争いはカサデイ選手とグラナド選手の一騎打ちとなります。



 最終ラップ、カサデイ選手はグラナド選手を再び引き離していましたが、9コーナーでカサデイ選手がまさかの転倒。その区間では雨が降り出したことを知らせるレッドクロスのフラッグが振られていました。

 カサデイ選手の転倒により、トップに立ったグラナド選手が優勝を飾りました。2位はエガーター選手。3位はミゲール・ポンス選手が獲得しています。

 唯一の日本人ライダーである大久保光選手は、12番手という後方からのスタートとなったものの、1周目に大きく順位を上げました。さらに終盤にもポジションを上げ、表彰台獲得に迫る4位でゴールしました。

■レース2:グラナド選手が2レースで勝利

 レース1に続き、レース2でもレースをリードしたのはカサデイ選手。その後ろにはレース1のウィナー、グラナド選手が続きます。



 グラナド選手は後方との差を築いていたカサデイ選手に迫ると、6コーナーでカサデイ選手をパスし、トップに立ちました。しかし5台がトップ集団を形成しており、その差はわずかです。

 最終ラップは激しい表彰台争いとなりましたが、グラナド選手はトップを譲らずゴール。レース1に続き、オーストリア大会で2勝を挙げました。2位はポンス選手、3位は最終ラップでポジションを上げたエガーター選手が獲得しました。

 大久保選手はこのレースでも序盤からポジションを挽回し、5番手争いを展開。7位でチェッカーを受けています。

 この結果、ポイントリーダーのエガーター選手とランキング2番手のグラナド選手のポイント差は17.5に縮まっています。

 MotoEは各大会2レースが行なわれ、1戦で最大50ポイントを稼ぐことが可能なため、事実上、タイトル争いはエガーター選手とグラナド選手に絞られたと言えます。

 エガーター選手は今季、5戦10レース中9度の表彰台を獲得する高い安定感を誇っており、この牙城を崩すことは容易ではないでしょう。グラナド選手にとっては、最終戦サンマリノ大会の2レース優勝がタイトル獲得の第一条件となりそうです。



 2022年シーズンMotoEの最終戦となるサンマリノ大会は、9月3日、4日にミサノ・ワールド・サーキット‐マルコ・シモンチェリで決勝レースが行なわれます。

 チャンピオンに輝くのは2021年ランキング2位を獲得したエガーター選手か? それともMotoE初年度の2019年から参戦し続け、速さはありながらも転倒に涙を飲んできたグラナド選手か……? 緊迫のタイトル争いに注目です。

■FIMエネルMotoEワールドカップとは……

 2019年にスタートした電動バイクによるチャンピオンシップ。MotoGPのヨーロッパ開催グランプリのうち数戦に併催され、2022年シーズンは各2レース、7戦14レースが予定されている。バイクはイタリアの電動バイクメーカー『Energica Motor Company(エネルジカ・モーターカンパニー)』の電動レーサー『Ego Corsa(エゴ・コルサ)』のワンメイク、タイヤはミシュラン。2022年シーズンのMotoEには11チーム18名のライダーが参戦し、唯一の日本人ライダー大久保光選手は2年目のシーズンを迎えている。

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