現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > デビューから4年も経つのに走ってない! テスラ・モデル3を日本で見かけないワケ

ここから本文です

デビューから4年も経つのに走ってない! テスラ・モデル3を日本で見かけないワケ

掲載 更新 15
デビューから4年も経つのに走ってない! テスラ・モデル3を日本で見かけないワケ

 日本でのデリバリーは2019年後半から

 早いもので、テスラ「モデル3」がデビューしたのは、いま(2020年)から4年も前のことだ。

話題沸騰の「e-POWER」のパワーでバカ売れする日産ノート&セレナに潜む弱点

 テスラが単独に開いた発表会は熱気に溢れ、イーロン・マスクCEOの言葉に皆が聞き入った。モデルSとモデルXによって、世界市場でEVの市民権を勝ち取ったテスラが送り出した、マスマーケット狙いのモデル3。

 発表会の1週間後には、予約販売だけで30万台を突破した。その時点で、納期は早くても1年半後の2017年末といわれていた。

 日本でデリバリーが始まったのがその2年後、2019年後半からだ。それから4カ月ほどでは当然、街中でモデル3を見かける機会は少ない。

 一方、アメリカでは最近、カリフォルニア、テキサス、フロリダなど自動車販売台数が多い州を中心に、モデル3を見かけることは、けっして珍しくなくなった。

 日本がアメリカの2年遅れのペースでモデル3が普及すると考えると、東京オリンピック・パラリンピックが開催される2021年7月には、都内周辺でモデル3の姿が確実に増えていることだろう。

 だが、どれだけ増えるかについては、さまざまな見方があると思う。

 モデル3を買う理由はEVだからではなくテスラだから

 日本人にとってテスラを買うおもな理由は「新種のプレミアムブランドだから」、ではないだろうか。「EVだから」は、あくまでもブランド価値の裏付けに過ぎない。価格についても、1000万円級であることが、良い意味でプレミアム感を出している。

 ライバルとしても、モデルSやモデルXは、メルセデス・ベンツやBMWが該当するのだが、けっしてガチンコライバルではない印象がある。

 そのため、モデル3が、メルセデス・ベンツのCクラスやBMWの3・4シリーズのように、日本でのセールスボリュームを取れるかどうかはわからない。「EVだからモデル3を買う」というユーザー層が、現状では見えてこない。

 モデルSとモデルXについては、富裕層のなかでの口コミが主体で販売が支えられてきた印象があるが、モデル3では、メーカー・ディーラーサイドが日本市場を強く意識したマーケティング戦略を進めることが必要だと感じる。

 日本は、日産「リーフ」と三菱「i-MiEV」が2010年から世界に先駆けて発売され、充電インフラを含めてEVが走りやすい環境が徐々に整ってきた。だが、アメリカや中国などのように行政がEV販売台数を義務化するような政策をしていない。EVはあくまでも、ユーザーの購買意欲に頼った商品だ。

 モデル3が近い将来、ホンダ「e」やマツダ「MX-30」などと共に、日本の街中で数多く出会える日がくることを期待したい。

こんな記事も読まれています

電動化は一切なし!! [自然吸気V12]の800馬力超えスペックが凄すぎ! 名車デイトナをオマージュした[12チリンドリ]
電動化は一切なし!! [自然吸気V12]の800馬力超えスペックが凄すぎ! 名車デイトナをオマージュした[12チリンドリ]
ベストカーWeb
ホンダ新型「フリード」ついに発売 運転しやすいコンパクトミニバン ただ価格はライバルより強気?
ホンダ新型「フリード」ついに発売 運転しやすいコンパクトミニバン ただ価格はライバルより強気?
乗りものニュース
ホンダ新型「小型ミニバン」登場! 大型リアウイング&黒フェイス採用の新型「フリード」カスタム仕様発売!
ホンダ新型「小型ミニバン」登場! 大型リアウイング&黒フェイス採用の新型「フリード」カスタム仕様発売!
くるまのニュース
エルヴィス・ファン必見! トライアンフが「Bonneville T120 エルヴィス・プレスリー Limited Edition」を発売
エルヴィス・ファン必見! トライアンフが「Bonneville T120 エルヴィス・プレスリー Limited Edition」を発売
バイクのニュース
【カワサキ】カワサキモータースジャパンのカーボンニュートラルへの取り組みにファミリーマートが協賛
【カワサキ】カワサキモータースジャパンのカーボンニュートラルへの取り組みにファミリーマートが協賛
バイクブロス
マツダ版タイプR? 2LのV6搭載! レースにも出たマツダ・ランティスは超絶スポーツセダンだった!
マツダ版タイプR? 2LのV6搭載! レースにも出たマツダ・ランティスは超絶スポーツセダンだった!
ベストカーWeb
美女が「カウンタック」で疾走する伝説の映画『キャノンボール』の俳優が当時を振り返る…公開当時のまま維持される姿を全部見せます!
美女が「カウンタック」で疾走する伝説の映画『キャノンボール』の俳優が当時を振り返る…公開当時のまま維持される姿を全部見せます!
Auto Messe Web
130馬力のマツダ ファミリア 3ドアHB・GTとライバルのスポーティ度は? [driver 1989年4-20号より]
130馬力のマツダ ファミリア 3ドアHB・GTとライバルのスポーティ度は? [driver 1989年4-20号より]
driver@web
スタイリッシュな欧風クーペに待望のAMGが登場!メルセデスAMG CLE 53 4MATIC+ クーペが日本上陸
スタイリッシュな欧風クーペに待望のAMGが登場!メルセデスAMG CLE 53 4MATIC+ クーペが日本上陸
Webモーターマガジン
高まるダニエル・リカルドに対するプレッシャー「好結果を出し続けなきゃいけない。移籍は考えてないよ」 重鎮マルコ博士はローソン昇格を示唆
高まるダニエル・リカルドに対するプレッシャー「好結果を出し続けなきゃいけない。移籍は考えてないよ」 重鎮マルコ博士はローソン昇格を示唆
motorsport.com 日本版
日産「“ミニ”ケンメリGT-R」実車展示に大反響! “全長3m級”ボディの「斬新スポーツカー」がスゴい!  幻の「ちびメリ」とは?
日産「“ミニ”ケンメリGT-R」実車展示に大反響! “全長3m級”ボディの「斬新スポーツカー」がスゴい! 幻の「ちびメリ」とは?
くるまのニュース
MIGRATRAIL のマルチハンガー「ADD HANGER LARGE/アドハンガーラージ」が発売!
MIGRATRAIL のマルチハンガー「ADD HANGER LARGE/アドハンガーラージ」が発売!
バイクブロス
5兆円超えって凄すぎ!! 営業利益5兆3529億円! トヨタが日本企業1位に輝いた理由はハイブリッドだった!?
5兆円超えって凄すぎ!! 営業利益5兆3529億円! トヨタが日本企業1位に輝いた理由はハイブリッドだった!?
ベストカーWeb
道路に書かれた「謎の▽」 意味はナニ? 大事な意味だけど…意外と忘れがち? 「白い逆三角」の正体とは
道路に書かれた「謎の▽」 意味はナニ? 大事な意味だけど…意外と忘れがち? 「白い逆三角」の正体とは
くるまのニュース
[旧型アルファード]新車時は450万円前後だったよね? 中古でも450万円超えってマジ!? 今後はどうなるのよ!!!!
[旧型アルファード]新車時は450万円前後だったよね? 中古でも450万円超えってマジ!? 今後はどうなるのよ!!!!
ベストカーWeb
ハチロク乗りもGR86乗りもすれ違ったら敬礼必至! 偉大なるご先祖「TE27」のレビン&トレノが胸熱すぎるクルマだった
ハチロク乗りもGR86乗りもすれ違ったら敬礼必至! 偉大なるご先祖「TE27」のレビン&トレノが胸熱すぎるクルマだった
WEB CARTOP
最強の「フォルクスワーゲン・ゴルフ」がワールドプレミア! 新型「R」「Rヴァリアント」発売へ
最強の「フォルクスワーゲン・ゴルフ」がワールドプレミア! 新型「R」「Rヴァリアント」発売へ
LE VOLANT CARSMEET WEB
日本最大級のモーターショー「ジャパンモビリティショー」が2024年も開催決定! 10月15日~18日に幕張メッセで「CEATEC」と併催。
日本最大級のモーターショー「ジャパンモビリティショー」が2024年も開催決定! 10月15日~18日に幕張メッセで「CEATEC」と併催。
くるくら

みんなのコメント

15件
  • 日本で見かけないわけ
    ・充電インフラがまだ不十分。集合住宅にはハードルが高いまま。
    ・購入できるディーラーがごく少数。サービス網も限定的。
    ・そもそも会社自体の信頼性が高くない。
    ・普及を阻む一因の高価格。
  • テスラは充電インフラが追い付いていない日本では流行らないよ。
    一部の見栄っ張りが乗り回すだけ。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村