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日産キャラバン・マイルームが、車中泊の新基準なワケ 「ラシーン」の色が復活

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日産キャラバン・マイルームが、車中泊の新基準なワケ 「ラシーン」の色が復活

あのサンドベージュに、ホワイトのルーフ

日産は、新たな車中泊を提案するモデル「キャラバン・マイルーム」を2024年夏より販売開始する。

【画像】日産「キャラバン・マイルーム」正式発表 細部まで見る【車中泊の新基準!】 全61枚

それに先駆けて、期間限定の特別仕様車「キャラバン・マイルーム・ローンチエディション」がお披露目された。

今年で生誕50周年を迎えるキャラバンは、長い歴史を誇る日産のロングセラー商品。働くクルマとして歩みを進め、近年ではアウトドア派が注目する遊びグルマとしての評価も高い。

荷室空間の広さが特徴のキャラバンは車中泊にうってつけ。DIYで自分好みの車中泊仕様にする人も少なくない。東京オートサロン2022で日産から初出展された車中泊コンセプトカー「キャラバン・マイルーム・コンセプト」が大きな反響を呼んだのは、そうした背景によるもの。現車を実際に見た多くのギャラリーから市販化の熱望があり、その声に応えた形だ。

写真はキャラバン・マイルーム・ローンチエディション。商用バンのイメージをガラリと変えた2トーンの外観が印象的。ルーフ部分はホワイト、下部はサンドベージュ。2色の塗り分け方や、自然と調和するアースカラーの採用には、最近の車両トレンドが反映される。

このサンドベージュ、実は日産からかつて販売された「ラシーン」のボディカラーである。

ちなみにラシーンとは当時のサニーの4WD用シャシーがベースのコンパクトSUV。1994年から6年間だけ製造された車両だ。キュートな見た目なので最近は女子のソロキャンやゆるキャンに人気の車種だそうだが、今回のラシーン純正色復活との因果関係は不明だ。

純正ボディカラーに組み合わせるグリル周りやスチールホイールなどはマットブラックで統一、引き締め効果を発揮。確実に“アウトドア映え”するアピアランスといえる。

ベッドは2タイプから選択 跳ね上げ式とは

コロナ禍で生活様式が変わり、休日キャンプや日常バンライフを実践する人が増えたことは周知のとおり。そんななか「車中泊」は、世間の注目を集めるようになったキーワードである。

車中泊とは、自分のクルマの車内で寝泊まりすること。時間に縛られることなく、自由で手軽。寝床が車内となれば荷物は最小限で済むし、なによりも旅の選択肢が広がるのがメリットだ。

そうした車中泊の新しいカタチを提案するキャラバン・マイルームは、自分のお気に入りの部屋にタイヤが付いて移動できるようなイメージ。自分の部屋であれば、その使い方は自由自在。さまざまな憩いのスタイルが具現化できるように創意工夫が盛り込まれた。

ターゲットは子育てが一段楽したポストファミリー層ということだが、子育て真っ最中のファミリーや、若者カップルにも響きそうな魅力が備わる。

気になるベッドは、「折りたたみ式」と「跳ね上げ式」の2タイプを用意。

「跳ね上げベッド」は手を離してもしなやかに倒れ、手を挟むことなくワンアクションで手軽に展開できる。また、セットしたテーブルを挟んで座ればワークスペースに。リモートワークの際は、在宅ならぬ“在車勤務”が可能だ。

一方の折りたたみベッドは2分割になっており、自分好みに自由にアレンジできる。

表・裏で異なるクッション 「2 in 1シート」

飾らない居心地の良さをモットーにした車内デザインは、モダンなリビングルームのようなおしゃれで明るい印象だ。

ナチュラルウッド調を基調とし、ヘリンボーン生地のシートやマットを組み合わせ、シンプルモダンな雰囲気を演出。日中は木目調ブラインドでスタイリッシュに光の調整ができ、夜は電球色の温かみのある照明でリラックス効果も。

壁面一体化の造作棚は収納力もあり、蓋付きなので走行中の振動で物が散乱する心配無用。直線的なフォルムを多用することで清潔な部屋感を作り上げている。

セカンドシートは、走行時や駐車時に応じてアレンジできる「2 in 1」タイプを採用。

安全姿勢を保つよう設計された走行モードでのシートは、程良い硬さを持たせ、座り心地を追求。一方、駐車時に反転させて使用するシートは柔らかなソファのような快適さがこだわりだ。このような、シート表裏でクッションの硬さが異なる2 in 1構造は業界初となる試み。

反転させたソファモードのセカンドシートに付属のテーブルをレイアウトすれば、自宅リビングさながらのくつろぎシーンを演出。リアゲートを開ければ自然の景色を愛でながらカフェタイム……なんとも自宅以上の贅沢時間が堪能できそうだ。

もう1つのアレンジ 折りたたみ使い方

「折りたたみベッド」タイプでは、マットを折り重ねセパレートに設置すればベンチシートに早変わり。

付属のテーブルを中央にセットし、ダイニングテーブルのような使い方もできる。迎え合わせで食事もできるし、左右でワークスペースをシェアすることも可能だ。

就寝のみならず、食事や仕事、趣味などが楽しめるマイルーム。自宅部屋のような使い方ができて、非日常が味わえるのがこの車両の醍醐味といえる。

デザイン本部の開発担当者の方に話を聞くと、「肩肘張らないシンプルモダンにこだわってきましたが、出来上がってみるとどこか“和のテイスト”を感じるんですよ。ヘリンボーンが畳のようにも見えたりして……」。

なるほど、ガチなキャンパーではなく、欧米風なハイカラでもなく、おしゃれで落ち着きのある和モダンテイストといったところだろうか。

くつろぎと癒しは、我々日本人の暮らしに欠かせない文化である。この車両で出かければ、ほっこりした時間が過ごせそうだ。

かくいう筆者も車中泊派である。大型の愛犬がいるので、特に気になるのは暑さ対策。

この発表会で車両に積載されていたのは、日産リーフで使用済みの駆動用バッテリーを再利用し車載対応に開発された「ポータブルバッテリー from LEAF」(ディーラーオプション設定)。

こうしたポータブルバッテリーで給電すれば、装備される換気ファンを利用できるほか、室外機一体型のポータブルエアコンやクーラーも活用できる。また車内に複数設置されるコンセントも使用可能だ。

価格・受注期間

キャラバン・マイルーム・ローンチエディションの希望小売価格は下記のとおり。

折りたたみベッド(2WD/ガソリン):595万8700円
折りたたみベッド(2WD/ディーゼル):662万6400円
折りたたみベッド(4WD/ディーゼル):696万4100円

跳ね上げ式ベッド(2WD/ガソリン):613万4700円
跳ね上げ式ベッド(2WD/ディーゼル):680万2400円
跳ね上げ式ベッド(4WD/ディーゼル):714万100円

全国の日産ディーラーでの販売となるので点検・整備が気軽にでき、メーカー保証も付帯され、ディーラーで車検も受けられるので安心だ。

また生産環境が整っているため、架装ビルダーよりもスピード納車が期待できる。

2トーンカラーが23年12月末、モノトーンカラーが2024年1月末まで注文を受け付けている。

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