トヨタのミニバン最小モデル、シエンタが8月23日、7年ぶりにフルモデルチェンジを受けて新型の3代目についに生まれ変わった。
新型はTNGA(GA-B)プラットフォームをベースに新設計されたプラットフォームを採用し、パワートレーンには1.5Lガソリンのダイナミックフォースエンジン、さらにクラストップレベルとなるWLTCモード燃費28.8km/Lをマークする1.5Lシリーズパラレルハイブリッドのふたつを用意している。さっそく新型シエンタについて詳しく紹介していこう。
あー…これは爆売れ確実だわ… ついに新型シエンタ正式発表!! 5ナンバーサイズキープで使い勝手さらに向上!!
文/ベストカーWeb編集部、写真/トヨタ
■初代は一度生産終了して復活した異例のモデルだった
ついに登場した新型の3代目シエンタ。全高以外は先代モデルとまったく変わっておらず、今回も5ナンバーサイズの使いやすさをキープする
そもそもシエンタは2003年9月に初代モデルが登場。フロント部分がファンカーゴ、リア部分がカローラスパシオ用のプラットフォームを採用した5ナンバー3列シートミニバンとして誕生し、2010年8月に一度生産を終了しながら、その9か月後の2011年5月に異例の復活を遂げていることでも有名だ。この際にフロントマスクをアクティブにしたDICEも設定されていた。
続く2代目の先代シエンタは2015年7月に登場。全長と全高を初代からアップし、ホイールベースも初代から50mm延長されたが、全幅に関しては1695mmと5ナンバーサイズを維持していた。歴代初となるハイブリッドモデルもラインナップに加え、現行フリードと熾烈な販売合戦を繰り広げていたのはご存じのとおり。
今回、新型シエンタの開発にあたってトヨタの開発チームは、改めて数多くのユーザーの声に耳を傾け、新型シエンタに求められるものを探ってきた。たどり着いたのは「扱いやすい5ナンバーサイズ」「最新の安全・安心装備」「低燃費」、「お求めやすい価格」という魅力はそのままに、初代からの「使い勝手のいい室内空間」を一層磨き上げることだったという。
■5ナンバーサイズを今回もキープしながら2列目後席を広く!
室内高が20mm向上したことで2列目シート乗員のヘッドクリアランスがそのまま20mm向上しているという
ボディサイズでは全長、全幅を変えることなく、大人7人がしっかり乗れる室内空間を確保。座ることの多い2列目シートを見直しており、広々とした後席空間(足元スペース・ヘッドクリアランス)を実現したという。最小回転半径を5.0mとし、狭い道や駐車場などでのスムーズな取り回しを実現している。
新型シエンタのボディサイズは全長4260×全幅1695×全高1695mm、ホイールベース2750mmで全長と全幅、ホイールベースは先代型とまったく同じで、今回も5ナンバーサイズをキープしている。全高に関しては20mm上げた分をそのまま後席2列目シート乗員のヘッドクリアランスが20mm向上し、子どもの着替えなどがしやすくなっている。
また、クラスストップレベルとなる最大1000mm(従来型比+80mm)の前後カップルディスタンスを実現し、2列目の居住性を向上。普段のショッピングでも、買い物かごを足元にそのまま置けて便利だ。
外観上ではベルトラインを水平にした大きなキャビンを採用し、良好な視界と運転しやすい見切りを表現したルーミネスなウィンドウが特徴だ。シンプルなモチーフである「シカクマル」シルエットの採用により、コーナー部を丸くしてコンパクトに見せ、取り回しのよさにもつなげている。また、気兼ねなく使えるツールとしての機能を素直に表現した大きなサイドプロテクションモールも特徴のひとつ。
■インテリア各所にも「シカクマル」を採用して全体を統一
インテリア各所にも外観と同様のデザインモチーフとなる「シカクマル」を各所に採用している
インテリアに関しても、シンプルなモチーフ「シカクマル」を採用しているのがポイント。収納スペースに入るモノを楽しく表現したピクトグラムのほか、ファブリックを採用した薄く軽快な水平基調のインストルメントパネルを採用。アッパー部前端から左右のドアベルトラインへのシームレスな繋がりによって、室内空間の広がりと車両感覚のつかみやすさをサポートするという。
さらにインテリアカラーには3つのカラーを用意し、明るい「フロマージュ」と、落ち着いた空間を演出する「ブラック」を配色したほか、アースカラーの「カーキ」もオプション設定している。
ボディカラーは全7色の設定で、「アーバンカーキ」や鮮やかな「スカーレットメタリック」などを設定。加えて、ダークグレーのルーフ色と組み合わせたツートーンカラーは、「スカーレットメタリック」「グレイッシュブルー」の2色から選択可能だ。
■走りも大幅に進化!
TNGA(GA-B)プラットフォームを改良した新開発のプラットフォームを採用。走りのレベルアップも相当のものだという
高剛性ボディに対して前後のサスペンションジオメトリーを最適化し、フロントにマクファーソンストラット式を、リアにはトーションビーム式を採用することでサスペンションのしなやかな動きと接地感あるフラットな走りを追求しているのがポイントだ。
1.5LガソリンのダイナミックフォースエンジンにダイレクトシフトCVTを組み合わせることで力強くダイレクトな走りと優れた燃費性能を両立し、ガソリン車としてもクラストップレベルのWLTC走行モード燃費18.3km/Lを達成している。ダイレクトシフトCVT車には、マニュアル感覚のシフトチェンジが楽しめる10速シーケンシャルシフトマチックを設定。
330mmと低いフロア地上高や段差のないフラットなフロアを踏襲しつつ、パワースライドドア開口部の高さを1200mm(従来型比+60mm)に広げ、後席への優れた乗降性を実現しており、子供から高齢者までが楽な姿勢で乗降できるよう配慮されている。
■便利機能もさらに拡充へ
パワースライドドア開口部の高さを1200mm(従来型比+60mm)に広げており、乗降性をさらに向上させている
「ハンズフリーデュアルパワースライドドア」を新たに設定し、キーを携帯している状態であれば、フロントドア下側に足を出し入れすることでパワースライドドアが自動で開閉。荷物で両手がふさがっている時などに便利な機能だ。
バックドア開口部の高さを15mm(従来型比)拡大。荷室高も20mm(従来型比)高くしたことで、よりスムーズな荷物の出し入れを実現。突然の雨で子供の迎えに出かけた際、27インチタイヤの自転車でもハンドルを開口部に取られることもなく積載が可能となっている。
2列シート5人乗りタイプは、荷室床面に加え、2列目シートのチルトダウン構造を見直し格納時のシート背面高さを下げたことで、荷室高を50mm(従来型比)拡大。フラットで大容量のラゲッジスペースはアウトドアなどで重宝されるだろう。
さらに先進機能を付与し、機能向上した最新の予防安全パッケージである「トヨタセーフティセンス」を全車標準装備しており、高度運転支援技術「トヨタチームメイト」の機能「アドバンストパーク」の設定で、ハンドル操作、アクセル、ブレーキ、シフトチェンジの全操作を車両が支援するとともに、俯瞰映像に車両周辺の死角や目標駐車位置などを常に表示し、安全・安心でスムーズな駐車を実現。
■ライバル、フリードを一気に突き放すのか!?
新型シエンタの価格は1.5Lガソリン車の「X」(5人乗り195万円、7人乗り199万円)、「G」(5人乗り230万円、7人乗り234万円)、「Z」(5人乗り252万円、7人乗り256万円)。
1.5Lハイブリッドが「X」(5人乗り238万円、7人乗り242万円)、「G」(5人乗り265万円、7人乗り269万円)、「Z」(5人乗り287万円、7人乗り291万円)。以上はすべてFF車で、4WDのE-Fourはハイブリッドのみに設定され、各グレードに19万8000円高で用意される。
価格設定的にもかなり抑えてきた新型シエンタ、ライバルのホンダフリードを一気に突き放すことができるのか、注目だ!
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