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新型アルト 試乗インプレッション

掲載 更新 59
新型アルト 試乗インプレッション

新車試乗レポート [2022.02.17 UP]


新型アルト 試乗インプレッション
昨年末に発表された9代目となる軽セダンの新型アルト。マイルドハイブリッドシステムの採用やスズキセーフティサポートの全車標準装備が特徴だ。そんな「アルトちゃん」の試乗インプレッションをまるも亜希子さんがお届けします。

MAZDA ロードスター『進化劇的!』公道試乗

●文:まるも亜希子 ●写真:奥隅圭之


試乗グレード:HYBRID X(FF)ボディカラー:ダスクブルーメタリック ホワイト2トーンルーフ 車両本体価格:125万9500円
SUZUKI 新型 アルト
●価格帯:94万3800~137万9400円
●販売店:SUZUKI全店
●問い合わせ先:0120-402-253


剛性感が高まった進化したハンドリング。あらゆるシチュエーションでリラックスして運転できる!
ターボ車!? と思うほど、
どんな領域でもパワフルな走り

経済性と実用性を徹底的に磨くという、軽自動車本来の魅力を追求して1979年に誕生したアルト。40年以上が経過し、軽の売れ筋がハイトワゴンやスライドドア車に移り変わる中、新型アルトは今一度、原点に戻って「毎日乗りたくなる」軽を目指したという。デザインはガラリと変身した先代のイメージを踏襲しつつ、やや丸みを帯びて愛着の沸く印象に。ツートーンなど、新色2色を含む計12パターンのカラーも用意する。

そして大きく進化したのが、アルト初のマイルドハイブリッド搭載。減速時のエネルギーを利用して発電し、充電した電力で加速時にアシストすることで、軽快な走りと低燃費を両立。WLTCモードで27.7km/ℓを達成した。エネチャージ搭載グレードもあり、燃費はWLTCモード25.2km/ℓとなっている。また、デュアルカメラブレーキサポートや前後の誤発進抑制機能をはじめとする、8つの先進安全装備を全車に標準装備。標識認識機能、全方位モニター用カメラ、ヘッドアップディスプレイもオプションで設定され、高額なナビを買わなくてもディスプレイオーディオでバックカメラが使えるようになっている。

運転席に座ってみると、まず感じるのはたっぷりとゆとりのある頭上空間。Aピラーの傾斜がゆるくなったデザインの効果もあり、左右の視界が開けて見晴らしの良さを実感。ドア開口部も20mm拡大し、乗り降りがしやすくなっている。後席も頭上にスペースがたっぷりあり、大人2人が並んで腰掛けてもリラックスできると感じた。収納では、紙パック飲料も置けるドリンクホルダーや、サッと出し入れしやすいインパネトレイ、USBで充電したままスマホを置くのに便利なポケットなど、使いやすさ抜群。荷室も後席を倒さなくても日常の買い物程度なら十分。後席を倒せば奥行きが1225mmに広がり、大きな荷物もOK。

そして走り出すと、出足から元気でパワフル。まるでターボがついているのかと思うほど、低速から高速域まで余裕がある。また、カーブや交差点でもグラリとしない剛性感、安定感がアップし、高速道路で車線変更をした際などもガッシリとした感覚があり、ノイズは少々大きめな場面があるものの、常にリラックスして運転できることにも感心。これは、新プラットフォーム「ハーテクト」の第一弾だった先代から、他モデルで培ったノウハウをフィードバックして、この新型アルトで2巡目に入った効果もあるのだと開発者談。まさに、身近で頼れるベーシック軽のエリートが新型アルトだ。


親しみやすさを演出するため、丸味を帯びたフォルムに楕円形のモチーフを組み込んでいる。小さなボディでも立体的な造形に仕上がっている。

メーターとディスプレイ設置部を曲面で囲んで抑揚のあるデザインとしているインパネ。落ち着きのあるネイビーをあしらっている。

親しみのあるデニム調のシート表皮を採用。Lアップグレードパッケージ装着車以上のグレードはリヤシートヘッドレストを標準装備。

夜間の歩行者も検知するステレオカメラ方式の衝突被害軽減ブレーキ「デュアルカメラブレーキサポート」など先進安全装備を全車に標準装備。

HYBRID Xの全方位モニター付ディスプレイオーディオ装着車、全方位モニター用カメラパッケージ装着車にはヘッドアップディスプレイを装備。

キーレスプッシュスタートシステムなど各種スイッチ類をステアリング右側に集中配置。安全装備などのON/OFFスイッチもここに。

装着車を設定しているディスプレイオーディオは画面7インチ。AppleCarPlayとAndroidAutoに対応。車両情報表示も可能だ。

セット装着の全方位モニター用カメラは切り返し時のフロントビュー自動表示機能や3Dビューのほか写真のすれ違い支援機能も搭載。

CVTのシフトゲートは扱いやすいインパネシフト式。その左側にエアコンの操作部が。HYBRID XとLアップグレードパッケージ装着車はフルオート。

オーソドックスなセダンタイプながら各所にポケットやトレイを配置。インパネドリンクホルダーは紙パック飲料が入る余裕がある。

後席のシートアレンジはオーソドックスなバックレストが一体で倒れるタイプ。ラゲッジ床下にはパンク修理キットのほか、ボックスを設置。

HYBRID XでWLTCモード27.7km/ℓを達成したマイルドハイブリッドシステムをHYBRID X、HYBRID Sに搭載。NAとは思えないほどパワフル。

HYBRID Xには14インチアルミホイールを標準装備。タイヤサイズは全グレードで155/65R14を採用している。

主要諸元&装備
HYBRID X(FF)主要諸元
全長×全幅×全高:3395×1475×1525mm、ホイールベース:2460mm、車両重量:710kg、パワートレーン:657cc直3DOHCマイルドハイブリッド(49PS/5.9kg・m)+モーター(1.9kW/40Nm)、WLTCモード燃費:27.7km/ℓ、乗車定員:4名、サスペンション前/後:マクファーソンストラット/トーションビーム式、ブレーキ前/後:ディスク/リーディング・トレーリング、タイヤサイズ:155/65R14

HYBRID X(FF)主要装備
デュアルカメラブレーキサポート、誤発進抑制機能、後退時ブレーキサポート、後方誤発進抑制機能、リヤパーキングセンサー、車線逸脱警報、LEDヘッドランプ、マイルドハイブリッド、キーレスプッシュスタートシステム、フルオートエアコン、USB電源ソケット、メッキフロントバンパーガーニッシュ、14インチアルミホイール、自発光メーター、マルチインフォメーションディスプレイほか


ボディカラー バリエーション
※2トーンはHYBRID X、HYBRID S、Lアップグレードパッケージ装着車に設定。


ダスクブルーメタリック ホワイト2トーンルーフ

フェニックスレッドパール ホワイト2トーンルーフ

アーバンブラウンパールメタリック ホワイト2トーンルーフ

ソフトベージュメタリック ホワイト2トーンルーフ

ダスクブルーメタリック

フェニックスレッドパール

アーバンブラウンパールメタリック

ソフトベージュメタリック

ピュアホワイトパール

ブルーイッシュブラックパール3

シルキーシルバーメタリック

ホワイト ※L、Aのみ

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みんなのコメント

59件
  • 街中で使うならこれで十分だと思う。
  • アルトはワークス乗りましたがバランスいいですね。
    今回もスポーツが出るのを期待しています。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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