2020年のFIA F2チャンピオンであるミック・シューマッハーは、2021年からハースに加入。同じくルーキーのニキータ・マゼピンとコンビを組み、F1にデビューする。偉大なF1チャンピオンである父ミハエルが2012年に引退して以来、9年ぶりに“シューマッハー”の名がF1に帰ってくるのだ。
これに関してハースのチーム代表を務めるギュンター・シュタイナーは、チームがシューマッハーのF1デビューに貢献できることは名誉なことだと語った。ただしその一方でプレッシャーも感じているといい、チームにスポットライトが当たることを覚悟しているようだ。
■シューマッハー、F1デビューの来季は「“広い心”を持って目標を理解することが大事」
「シューマッハーの名前は、ミハエルを通じてF1界の伝説となっている」とシュタイナー。
「彼の息子の加入は素晴らしいことだし、我々にとっても名誉なことだ。ミハエルがドライブしていた頃を思い出すと、彼にはオーラがあった。その息子が今我々のチームにいるのだ」
「若いチームというものは、正しいことをすることもあれば間違ったことをすることもあるだろう。しかし何があろうとも常にベストを尽くしていく」
「ミックを迎えることは間違いなく名誉なことだが、その分プレッシャーもある。そのことは十分に承知しているし、割り切っているつもりだ」
「彼がより大成するよう、我々は最善を尽くす」
シューマッハーはフェラーリ・ドライバー・アカデミー(FDA)の一員であり、将来的なフェラーリ昇格を目指している。そんな彼のハース加入は、ハースとフェラーリがより緊密な提携を結んだということを表している。
シュタイナーは、シューマッハーがカラム・アイロットや角田裕毅といった評価の高いドライバーたちを下してF2のタイトルを獲得したことで、苦しい時期を乗り切るための自信を手にしたと考えている。
「それは大きなことだと思うし、とても競争の激しかった(2020年の)F2でチャンピオンを獲ったことは、誰にとっても自信に繋がるだろう」
「これはどの選手権にとっても言えることだが、競争の激しい年もあれば、そうでない年もある。(2020年は)おそらく最も競争の激しい年のひとつに数えられるだろう。最後のレースまで(タイトルが)争われたんだ」
「何もかもが新しいF1の世界で壁にぶち当たった時、(F2で)チャンピオンになれたことが彼の自信になるだろう」
「彼は一歩下がって『自分はF2チャンピオンなんだ』と思うことができる。これはF1に来るにあたってあらゆる面で助けになると思う」
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