メルセデスF1はF1第6戦スペインGPでアップデートを導入。フリー走行を見る限りでは調子を上向かせているようだが、テクニカルディレクターはマシンコンセプトを継続するかどうかの判断を下すにはまだ早いと考えている。
2022年、メルセデスF1は予想外の苦戦に直面した。新世代のF1マシンで多くのチームが苦しんでいるポーパシングの解決が上手く進まず、レッドブルやフェラーリに後れをとってしまっている。
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メルセデスは今シーズン、マシン開発にあたって極端に小さな“ゼロサイドポッド”とも呼ばれるサイドポッドのデザインを採用している。第5戦マイアミGPで投入したアップデートではあまり大きな進歩は見られなかったため、彼らはこのコンセプトを継続するのか、それとも違う方向に進むのか決断を下す必要があると考えていると明かしていた。
スペインGP前には、トト・ウルフ代表がバルセロナでのレース後にコンセプトについて考えることになるだろうと語っていた。そして迎えたスペインGP初日に、メルセデス勢は速さを見せ、ルイス・ハミルトン、ジョージ・ラッセルがFP2で2番手と3番手に入った。
「我々は前進する良いステップを踏めたと感じている」
テクニカルディレクターを務めるマイク・エリオットは、アップデートをそう評価した。
「マシンはかなり落ち着きを増したように見える。これは我々が望んでいたことだ」
「バウンシングの影響を理解し、それを軽減するために多くの作業を行なってきた。そして間違いなく、マシンを落ち着かせるモノを持ち込んできた」
「ここに持ち込んだパッケージは、間違いなくマシンの理想とするポジションにより近い形で走らせることができた」
「ダウンフォースがしっかりと生まれている。ドライバー達も今は満足そうだ」
彼の語るようにメルセデスのW13は問題となっていたポーパシングも抑えられている様子だった。しかしゼロサイドポッドのコンセプトを継続するかどうかの判断を下すには“時期尚早”だと慎重な姿勢を崩さなかった。
motorsport.comは、スペインGP初日を経て設計の方向性を絞るために十分な理由を得られたかとエリオットに尋ねたが、彼は次のように答えている。
「それを話すには少し早すぎると思う」
「我々は今週末に向けてマシンに大きな変更を施してきた。それをどうやってベストな状態へセットアップするかという作業があるんだ」
「ラップタイムをどれだけ稼げるかを考えなくてはならない。それから開発の方向性がこれで良いのかを考える事が必要だ」
「予算上限はかなり厳しいものであるため、今年の残りの戦いのためだけではなく、来年に向けてどうするかの両方を、適切に決定しなくてはならないんだ」
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