スーパーフォーミュラ第5戦が行なわれるモビリティリゾートもてぎで、驚きの発表が行なわれた。シリーズのプロモーターである日本レースプロモーション(JRP)の定例会見にて、JRPの近藤真彦会長がスーパーフォーミュラ車両をデモランすることが明らかとなった。
歌手・タレント活動の傍ら、レーシングドライバーとしても活躍し、近年は自身のレーシングチームであるKONDO RACINGの監督業に尽力してきた近藤氏は、2023年からJRPの会長に就任。スーパーフォーミュラを盛り上げるため、その知名度や影響力も活かして多方面へのプロモーション活動を展開するなど、これまで以上に汗をかいてきた。
■“必勝”の5レース目。岩佐歩夢&TEAM MUGEN、課題となるスタートの対策は|スーパーフォーミュラ第5戦もてぎ
そんな近藤会長が、ついにスーパーフォーミュラの車両をドライブする運びとなった。近藤会長は開発車両の“赤寅”に乗り込み、10月12日、13日の富士大会でデモランを実施する予定。またそれに先駆けて、9月27日に富士スピードウェイで開催される開発テストで事前に走行を行なうという。
近藤会長は現役時代にもフォーミュラの経験は豊富で、スーパーフォーミュラの前身であるフォーミュラ・ニッポンにも複数年参戦経験があるが、最後に参戦したのは2000年。7月に60歳となった近藤会長が、還暦イヤーに久々のフォーミュラ復帰を果たす。
「開発された燃料とタイヤを使わせていただきます。流石にぶっつけ本番で乗るのは怖いので、テストの時に高星(明誠/開発ドライバー)を降ろして、温まったタイヤで乗せてくれと(笑)」と語る近藤会長。デモラン実現の経緯については次のように語った。
「少し前、モリゾウさん(トヨタ自動車の豊田章男会長)に水素カローラに乗せていただきました。『最近はレースのこととなると、ビジネスのことばかり考えていましたが、いざ乗ってみるとレースの楽しさが分かりました』と言ったら、『還暦のお祝いで赤寅のシートをプレゼントする』とおっしゃっていただきました。正式なテストドライバーではありませんが(笑)」
今秋のスーパーフォーミュラも何かと話題が尽きなさそうだ。
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