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レッドブルのホーナー代表、ノリスへの5秒加算ペナルティは”極めて明確な判断”と主張「我々はこれまでに、ああいう裁定を何度も受けてきた」

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レッドブルのホーナー代表、ノリスへの5秒加算ペナルティは”極めて明確な判断”と主張「我々はこれまでに、ああいう裁定を何度も受けてきた」

 F1アメリカGPのレース終盤、マクラーレンのランド・ノリスには、レッドブルのマックス・フェルスタッペンを、コースオフしながらオーバーテイクしたとして5秒のタイム加算ペナルティが科された。レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、レーススチュワードのこの判断は、極めて妥当なモノだったと考えていると語った。

 フェルスタッペンとノリスはアメリカGPの決勝レースで、3位を賭けて激しく争っていた。

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 56周レースの52周目、ロングストレートエンドのターン12で、ノリスがフェルスタッペンをオーバーテイクし、3番手へと浮上。これで勝負あったかと思われた。しかしこのオーバーテイクは、2台ともにコース外を走った時に行なわれたものだった。スチュワードはこれについて、ノリスはコース外を走ったことでアドバンテージを得たと判断。5秒のタイム加算ペナルティを科した。

 ノリスがフェルスタッペンに5秒差をつけてチェッカーを受ければ、ノリスが3位を手にすることができたが、最終的な差は4秒あまり……結局フェルスタッペンが3位、ノリスは4位となった。

 アメリカGPを迎えた当初、逆転でのタイトル獲得を目指すノリスは、フェルスタッペンから52ポイント差につけていた。しかし週末が終わってみるとその差は57ポイントに拡大した。

 ペナルティについてマクラーレンのアンドレア・ステラ代表は、「美しいモータースポーツに介入したスチュワードのやり方は不適切だった。2台ともアドバンテージを得たわけだから」と不快感を示した。また当事者ではないメルセデスのトト・ウルフ代表も、裁定に偏りがあると非難した。

 しかしホーナー代表は、この判定は正しかったと主張した。

「ふたりのレースは見ていて楽しかった。もちろん、ドライバー全員がルールをよく理解している」

「彼らは様々なスチュワード、ドライバースチュワードやレースディレクターと、ブリーフィングでこういう問題や特定のコーナーについて話し合うんだ」

「今回のオーバーテイクは、コース外で行なわれた。我々は実際2017年に、キミ(ライコネン/当時フェラーリ)と戦った時に、その裁定を受けたことがある。だから我々としては、オーバーテイクがコース外から行なわれたことは明白で、彼(ノリス)は順位を戻すべきだった。彼はそうしなかったから、ペナルティを科されたんだ。だから我々としては、それが黒か白かというシナリオだったんだよ」

 なお今回のレースでは、戦っていた相手をイン側からコース外に押し出したとして、ジョージ・ラッセル(メルセデス)や角田裕毅(RB)にはペナルティが科された。これは、ノリスとのバトルでフェルスタッペンの位置にいたドライバーが罰則を受けたという形だ。これが、スチュワードの裁定に一貫性がないと批判が上がっている点である。

 これについてホーナー代表は、次のように語った。

「スチュワードにとっては、非常に難しいことだと思う。全てのインシデントは異なるから、それぞれ個別に検討する必要がある」

「自分たちがペナルティを受けるのは、いい気分ではない。でもさっきも言ったが、我々はこのコースだけでなく、他のサーキットでも何度もそういう裁定を受けている。だから、何がギリギリなのかわかっているんだ」

「私が理解できなかったのは、レースのあの時点で、ペナルティが出る可能性が高く、マクラーレンの方がマシンとタイヤの面でアドバンテージを持っていたにもかかわらず、ポジションを戻さなかったということだ」

「ターン1でポジションを譲ろうとした場面もあったように見えたが、そこには混乱があった。もしすぐにポジションを戻していたら、再び抜くだけの十分なペースがあっただろう」

 なお前述の通り、フェルスタッペンとノリスは今季のワールドチャンピオンを争う直接的なライバルであり、今回の裁定がその行く末に大きな影響を与える可能性もある。

 そんな裁定ならば、レース後にスチュワードが聞き取り調査を行ない、最終的な決断を下すということもできたかもしれない。しかしホーナー代表は、それは最善の選択ではないと語った。

「私としては、明確なことだったと思う。でも問題は、表彰台にそれに相応しい人物を登らせるべきだという議論があることだ」

「こういうことは起きるよ……何度も起きてきた。だからスチュワードは、かなり迅速かつ適切に対処したと思う」

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