スマートフォンのアプリから充電スケジュールをあらかじめ設定することで、車両の使用開始時間までに最適なタイミングで充電し、充電コストの低減とCO2排出量の削減に貢献
三菱自動車と英国のKaluza(カルーザ)はこのほど、電動車のコネクティド技術を活用した、国内初となるスマート充電サービスの開発に向けた協業を開始すると発表した。
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このサービスは、ユーザーがスマートフォンのアプリから、希望の充電スケジュールをあらかじめ設定することで、車両の使用開始時間までに最適なタイミングで充電し、充電コストの低減とCO2排出量の削減に貢献するもの。充電コストの節約状況を、アプリ上で簡単に確認することも可能だ。さらに同サービスでは、三菱自動車のコネクテッド技術を通して、カルーザのプラットフォームから車両(※)に対して直接、充電の制御が可能となるため、通信機能が付いた充電設備(スマート充電設備)等が不要となる。
※対象車種:新型アウトランダー(PHEVモデル)
※写真はイメージこのたびの発表に際して、三菱自動車モビリティビジネス本部の岩本和明本部長は、このように述べている。
「今後、電動車と再生可能エネルギーの導入拡大が並行して進むなかで、需給バランス調整など電力系統への影響が懸念されています。三菱自動車は、これらの課題解決に貢献すべく、まずは電動車の充電を最適化するスマート充電サービスの開発に取り組みます。そしてカーボンニュートラル社会の実現とエネルギーの安定供給に貢献するため、大容量の電池を搭載した電動車を『調整力』として活用するほか、コネクテッド技術を用いた様々な先進的なサービス開発を行って参ります」
一方、カルーザのニール・グルハーCMOはこのように述べている。
「電気自動車を“移動できる蓄電池”ととらえることで、顧客を中心とした、よりスマートで環境に優しいエネルギーシステムを構築することができます。カルーザの技術的なノウハウとグローバルでのスマート充電の経験、そして三菱自動車の世界をリードする車両を組み合わせることで、お客様に、よりお手頃な電気自動車体験を提供する方法を証明するとともに、逼迫する日本の電力網の需給バランス安定化の一助として貢献できることを楽しみにしています」
なお、このたびの取り組みは、モビリティ分野とエネルギー分野の主要企業を結び付ける三菱自動車、カルーザそして三菱商事の3社間の契約の一環となる。
●Kaluza Ltd.概要英国第3位のエネルギー小売事業者であるOVO Energyをはじめ、大手自動車会社やエネルギー会社と提携し、事業を展開。カルーザが提供するプラットフォームでは、AIを活用し、電気自動車をはじめとする様々な分散型エネルギーの最適な制御を通じて、エネルギーコスト低減と、再生可能エネルギーの普及拡大や送配電網の混雑緩和を両立させ、脱炭素社会の実現に貢献している。
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