■「エネルギッシュ エレガンス」をテーマに開発
日産の米国法人は2024年10月16日(現地時間)、SUV「ムラーノ」のフルモデルチェンジを発表し、2025年初頭にアメリカとカナダで発売することを伝えました。
今回のフルモデルチェンジでムラーノは4代目となり、日産が「エネルギッシュでエレガントなデザイン」と伝えたとおり、SNSでは「かっこいい!」「日本でも販売して欲しい」といった反響が多数ありました。
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新型ムラーノの顔つきは、左右の薄型のLEDヘッドライトをブラックの薄いグリルで繋げて、フロントグリルと連続した造形としています。
最近の日産のデザイン言語となっている水平基調のフィン状フロントグリルと、その形状と連続した多数のLEDランプで構成です。
先進的な印象ですが、SNSなどでは2002年登場の2代目「エルグランド」(E51型)と「顔が似ている!」と一部で話題となっていました。
ボディサイドでは、フロントウィンドウからリアコンビネーションランプまで大きく弧を描くモールがエレガントな印象を見る人に与えています。
リアエンドでは、薄型のコンビネーションランプでボディ両端を高い位置で一直線に結び、大きめのフォントの車名ロゴと、台形のリアバンパーでエネルギッシュな印象でまとめています。
インテリアでもエレガントさが演出されています。
インパネからドアトリムまでは連続した水平基調のデザインで、複数の層を形成したモダンな雰囲気となっています。
エアコンコントロールパネルは「アリア」で採用されたボタンが木目調のパネルとシームレス化された手法が採用され、シフト操作も従来のレバー式からボタン式に変更されています。
また、12.3インチのセンターディスプレイに、Googleマップを始めとしたアプリが使用できるGoogleビルトインを採用。10スピーカーBOSEプレミアムサウンドシステムと組み合わせて、車内全体に没入感のある音が楽しめるようになっています。
パワートレインは、世界に先駆け日産が実用化した可変圧縮比エンジンを搭載した2.0リッター「VCターボ」に、9速ATを組み合わせています。最高出力は240HP、最大トルクは260lb-ft(352.5N・m)を発生し、FFと4WDをラインナップしています。
また、新型ムラーノ専用にチューニングされた周波数感応型のダンパーと電動パワーステアリングを採用し、ハンドリングと乗り心地の向上を図っています。
新型のムラーノの価格は今回未発表となっており、発売時に明らかにされるようです。
■新型ムラーノの日本市場発売はあるのか
初代ムラーノは、2002年に北米市場で発売されると世界中から高く評価され各国から販売要請が相次ぎ、最終的には80カ国で販売されたという大人気モデルでした。
日本市場では2004年に導入され、毎年1万台以上を販売するヒットモデルとなりました。ヒットした最大の理由は、近未来的でアバンギャルドなデザインにあるといって良いでしょう。
2008年にフルモデルチェンジされて2代目となったムラーノは、先代の成功から世界170カ国で販売されるグローバルモデルとして開発されました。
ただ日本市場では先代ほどの人気は獲得できず、2015年に販売終了となりました。
2014年に北米市場で3代目にフルモデルチェンジが実施されましたが、日本市場への導入はありませんでした。
2代目の販売実績が影響したと言うより、3代目のボディサイズが全長4890mm×全幅1920mm×全高1690mmという、日本の道路事情には合わないラージSUVとなったからでしょう。
新型(4代目)ムラーノのボディサイズは、全長4900mm×全幅1980mm×全高1725mmと、3代目よりもさらに大きくなりました。
これに近しいサイズの国産車は、トヨタ「ランドクルーザー 300」の全長4950mm×全幅1980mm×全高1870-1920mm、同「クラウン クロスオーバー」の全長4930mm×全幅1840mm×全高1540mmとなっています。
日本の道路事情では全幅1850mmを超えると厳しくなり、購入者が大きく減少するとされています。
クラウン クロスオーバーが全幅1850mmを10mm切っているのは、その事情が考慮されたからでしょう。
とはいえ、日産のラインナップではラージサイズSUVがありません。
フラッグシップSUVはEVのアリアで、もしムラーノが日本市場導入となったらフラッグシップモデルとなります。
かっこいいラグジュアリーSUVを、日産のラインナップに加えて欲しいという声は少なくありません。
2024年9月に発表されたフルサイズSUV「アルマーダ/パトロール」も日本で大きな反響がありました。
※ ※ ※
新型ムラーノが日本市場で販売されるとすれば、エクストレイルと同じように独自のハイブリッド「e-POWER」の設定が必須となるでしょう。
米国でもいまや都市部を中心にハイブリッドは必須となりつつあるため、いずれ追加されるとみて良いでしょう。
今後日本導入がおこなわれるかどうかは、全幅約2mが国内でも受け入れられるかどうか、あるいは独自に幅を狭くしたモデルを開発するかどうかにかかっているのではないでしょうか。
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みんなのコメント
海外のみのモデルには魅力ある車が存在します。
でも日本では売らないし、海外でも大きな利益を生み出す程は売れてません。
それが今の結果ですね。
国内外全てが中途半端。。残念。