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ミリタリーな三菱車からデリカミニまで!「スターキャンプ」の魅力とは

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ミリタリーな三菱車からデリカミニまで!「スターキャンプ」の魅力とは

自動車メーカーが主催するファン感謝イベント。サーキットを貸し切るモータースポーツや、普段立ち入ることのできないテストコースを開放するオーナーズミーティングなど、そのメーカーのブランドイメージやキャラクターが色濃く反映されていて興味深いが、三菱自動車といえばアウトドア。「スタキャン」の愛称で親しまれるスターキャンプの始まりは1991年。当時はSUVではなく四輪駆動車やRV(レクリエーショナルビークル)と呼ばれていた時代。余暇を楽しむためのクルマ=RVという新ジャンルが人気を集めていて、2代目パジェロや初代RVRがデビューしたのもこの年。

スタキャンはクルマを通じたライフスタイルを提案することを目的に、自然と触れ合うなかで生き物や環境の大切さを学び、家族や仲間、三菱自動車との絆を深めてもらうことを目的にしたオートキャンプイベント。97年までは毎年開催され、10年のブランクを挟んで07年からは富士山麓の静岡県・朝霧高原で開催。17年からは三菱自動車が主催する朝霧高原に加えて、全国の三菱自動車販売会社が主催するスタキャンが各地で行われるようになった。ちなみに、2023年は北海道、静岡県、埼玉県、長野県、滋賀県、兵庫県、広島県、高知県、大分県の9か所で開催される。

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キャンプの聖地を貸し切り

「スターキャンプ2023 in朝霧高原」は三菱自動車の主催で、9月9~10日に静岡県富士宮市の「ふもとっぱらキャンプ場」で行われた。ふもとっぱらは晴れると富士山が目の前に見える絶景のキャンプ場で、広大な草原サイト(東京ドーム約5個分!)は春夏秋冬多くのキャンパーで賑わっている。

募集組数の約9倍の応募が集まった

スタキャンの参加方法は三菱自動車の公式ホームページ内にある応募フォームに必要事項を記入すると、後日メールで当落が通知される仕組み。今回の申込期間は7月7~24日で、約2700件の応募のなかから厳選なる抽選の結果、約300組が選ばれた。1組につきクルマ1台まで参加でき、参加費は1泊2日で7000円/組。ペット同伴も可能だ。

体験型のプログラムが盛りだくさん

プログラムは大自然のなかならではの「丸太切り体験」「スポーツクライミング」や、体を動かす「スラックライン」「ドッチビー」「トランポリン」、親子で楽しめる「謎解きスタンプラリー」「アウトドアクッキングワークショップ」、スタキャンに参加した記念になる「モノづくりワークショップ」「Vixen望遠鏡づくり&星空観測会」、最新の三菱車の魅力に触れられる「ワックワク!ヒュイーンっと電動車試乗会」「ウッキウキ!デリカミニ林道試乗会」、スタキャン恒例の「ドッキドキ!オフロード試乗会」「4WD登坂キット同乗体験会」、夕食後のお楽しみ「キャンプファイヤー&ライブ」など、盛りだくさんの内容。アウトドアのノウハウを体験・学習し、三菱自動車の4WD性能や電動車性能を実感できる絶好の機会になった。

話題の「デリカミニ×Colemanコラボラッピング」を展示

東京オートサロン2023に参考出品して大好評だった「デリカミニ×Colemanコラボラッピング」が9月9日から来年3月31日までの期間限定で販売されることになり、スタキャンのコールマンブースで実車が展示された。

グレーとベージュを掛け合わせたColemanの新色「グレージュ」をボディの広範囲にラッピング。ボディサイドにはストライプ柄を施し、左右フロントドアにはColemanブランドを象徴するランタンマークのロゴ、リヤクォーターパネルとリヤゲートにはColemanのロゴを配した。

展示車には推奨ディーラーオプションのエクステリアパッケージAとエンブレムセットAを装着。デリカミニの新車と中古車、既販車を対象にした特別オプションのラッピングで、価格は新車が76万1200円、既販車と中古車は82万2800円(施工費込み)。推奨ボディカラーはナチュラルアイボリーメタリック/ブラックマイカ、ホワイトパール/ブラックマイカ、ブラックマイカの3色。販売を望む声が多く寄せられていたモデルだけに、スタキャンの参加者にも注目の的だった。職人が1台ずつ慎重にラッピングを施していくために、納期は3~5週間ほどかかる。

AXCR帯同車のデリカD:5がスターキャンプに凱旋

2023年のアジアクロスカントリーラリー(AXCR)に3台の新型トライトンで参戦。最上位の総合3位を含めて参戦した3台すべてが完走を果たしたチーム三菱ラリーアート。スタキャンの会場にはAXCR帯同車のデリカD:5が展示され、メディア向けに増岡浩総監督とのフォトセッションが催された。

増岡氏は今年のAXCRを振り返って「新型トライトンをベースに短期間でラリー仕様に仕上げて本番に臨みましたが、3台揃って完走でき、ベストチーム賞を受賞できたことは大変光栄に思います。新型トライトンは日本でも来年初頭に販売がスタートするので、今年の経験を生かして来年のAXCRは優勝を目指して頑張ります」と抱負を述べた。

AXCRを縁の下で支えたサポートカーのデリカD:5については「機動力豊かにコースを先回りしてラリー車を待ち受けたり、ライバルの動向をチェックしたりと、自分の片腕になって活躍してくれました。ボクのクルマはマッドタイヤに履き替えて、ばねで車高を少し上げているので天候や路面を問わず力強く走ってくれて、トライトンを支えることができました。このサポートカーは結構評判が良くて、個人的にはレプリカを出して欲しいなって想いもあります」と高く評価した。来年のAXCRで優勝したあかつきにはぜひレプリカの市販化を期待したい。

気になるスタキャン参加者の愛車を紹介

のぶわたOUTDOORさん
アウトランダーPHEV×キャンピングトレーラー

日本に数台しかない希少なドイツ製キャンピングトレーラー「ヴァインスベルク」を、ジェームスバロウドのルーフトップテントを載せたアウトランダーPHEVでけん引してきたのぶわたOUTDOORさん。

アウトランダーPHEVの利点は駆動用バッテリーに蓄えた電力を、AC100V・1500Wの最大出力で取り出せること。のぶわたさんはAC出力コネクターを車外に新設し、ここからトレーラー側に給電することでトレーラーで使う家電製品(ルームエアコンや冷蔵庫)を使えるようにした。のぶわたさんによると、駆動用バッテリーの残量が7割あればひと晩エアコンを動かせるので、猛暑でも快適に過ごせたそうだ。

スタキャンではSNSでつながっているアウトランダーPHEVのオーナーと合流。大人数なのでトレーラー、ルーフトップテント、テントの3か所に分かれて就寝する。ちなみに、トレーラーの車重は750kgを超えるのでけん引免許が必要。のぶわたさんは教習所に通ってけん引免許を取得した。

蟹澤力矢さん
73式小型トラック(レプリカ)

乗用SUVとは明らかに一線を画すミリタリーなオーラを放ちまくる濃緑のボディカラーと、装飾をいっさい排した質実剛健な外装。蟹澤さんの愛車は元自衛隊の小型トラックで、2代目パジェロのショート(V26)がベースになっている。

自衛隊をお役御免になった後はスクラップとして民間に払い下げられ、シャシーフレームが切断されているために、ボディは73式小型トラックだが下まわりとエンジンはV26のものを流用している。リヤサスは「本物」が板ばねなのに対し、このクルマはV26の足まわりを使っているためにコイルばねになる。ちなみにトレーラーはベトナム戦争時代に米軍が使っていたもので、テントも米軍の放出品。蟹澤さんはこのほかにもう1台、三菱ジープ(J59)も所有する、筋金入りのミリタリーファンだ。

pukuさん
デリカミニ Tプレミアム

東京オートサロン2023に出展していたデリカミニを見てひと目惚れ。「ライトとグリルが醸し出す表情がとても可愛くて、オートサロンに行った翌日にディーラーで契約しました」。ボディ色はイメージカラーのアッシュグリーンメタリック×ブラックマイカをチョイス。月イチでキャンプするpukuさんにとって、両側スライドドアで荷室がフラットになるのも購入の決め手になった。「大きなキャンプギアも楽に積み込めます。ターボなので登り坂もストレスなく加速してくれるのがいいですね」。このほかにもう1台、NDロードスターを所有するクルマ好きのpukuさんらしい感想だ。

AZさん
デリカミニ Tプレミアム4WD

オートサロンで実車を見て「なかなか面白そう」と思って購入を決めたAZさん。カスタムのお手本はオートサロンに出展していたスノーサバイバーで、ボディカラーはホワイトパールを選択。オートフラッグスのDANSYAQフロントバンパーガード、ホイールは15インチのデイトナM9、純正オプションのマッドフラップでSUVテイストを演出。スタキャンの会場は降り続く雨で一部の路面や芝生サイトがぬかるんでいたが、グリップコントロールと4WD専用の大径タイヤ、専用ダンパーが本領を発揮し、スタックの不安は皆無。こうした頼もしさもAZさんがデリカミニを選んだ理由だ。

目まぐるしく変わる天候に翻弄されたけど

スタキャンの前日に台風13号が東海、関東に接近・上陸し、熱帯低気圧になった後も台風一過とはいかず、ふもとっぱら周辺は鉛色の雲に包まれた。時折雨脚が激しくなることもあったが、夜半には星空が拝めるようになり、翌朝は参加者の労をねぎらうかのように朝日に照らされた富嶽が現れた。これこそアウトドアの醍醐味。気まぐれな天候に翻弄されながらドラマティックな光景に心揺さぶられるのは、現地に足を運んだ人だけが味わえるご褒美だ。自然が織り成す感動の一瞬に出会える最高の舞台をスターキャンプが演出してくれた。

<文=湯目由明 写真=岡拓>

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