■前回の「東京五輪」で話題を集めた「スポーツモデル」とは
2024年7月26日から8月11日まで、フランス・パリで「第33回 オリンピック競技大会(以下、パリ五輪)」が開催されます。
4年に1度の世界的なスポーツの祭典ですが、前回2021年に東京を舞台におこなわれた「第32回 オリンピック競技大会(以下、東京五輪)」では、競技会場でトヨタのあるスポーティモデルが話題を呼びました。どのようなクルマなのでしょうか。
【画像】めちゃカッコいい! トヨタ「“俊足”カローラツーリング」を画像で見る(30枚以上)
東京五輪では、専用開発車や専用開発仕様車を含む電動車を中心としたサポート車両を提供しました。
開催された2021年7月から8月にかけ、そうしたサポート車両に対する声がSNSなどでも見られましたが、なかでもトヨタ「カローラツーリング」に関する話題が注目されています。
それは2021年7月24日におこなわれた「自転車競技男子ロードレース」決勝のことでした。
ロードレース競技は、武蔵野の森公園(東京都府中市)を起点に、神奈川県、山梨県の一般道を経由し、「富士スピードウェイ」(静岡県小山町)までの244キロを走破するものです。
世界の強豪選手が全力で郊外路や山道を駆け抜けるなか、その後方では各チームのサポート車両が数十台の単位で追走するシーンが印象的でした。
そこで使われていたオフィシャル車両のカローラツーリングに対し「カッコイイ」と多くの注目を集めたのです。
オリジナルのカラーリングのほか、屋根上には予備の自転車などを積載しており、街で見かけるカローラツーリングとはひと味違った雰囲気でしたが、実はクルマ自体も特別なモデルとなっていました。
使用されたのは、2020年6月1日に500台限定で発売された特別仕様車「2000 Limited」です。
通常のカローラツーリングは、1.2リッターターボ車(マイナーチェンジで廃止)や1.8リッターガソリン車、1.8リッター+モーターのハイブリッド車がラインナップされていますが、それらとは異なる高出力版の2リッターガソリン車が搭載されているのが大きな特徴となっています。
内外装もスポーティな仕立てとした、わずか限定500台の特別仕様車でした。
コロナ禍の影響で東京五輪の開催が1年遅れ、発売1年後にふたたび話題となった2リッター版カローラツーリングですが、販売店にも「まだ買えるのか」と問い合わせが入ったケースもあるといい、今もなおコアなカローラツーリングのファンからの支持を集めているようです。
※ ※ ※
パリ五輪がおこなわれるフランスは、「ツール・ド・フランス」など自転車競技が盛んなお国柄だけに、今回のロードレース競技でも大いに盛り上がりを見せそうです。
なおパリ五輪のロードレース競技は、男子が8月3日、女子が8月4日(ともに現地時間)にそれぞれ開催されます。
優れた積載性に加え、高速で走行する競技車両に追走する俊敏さが求められることから、トヨタはカローラツーリング(現地名:カローラツーリングスポーツ)のハイブリッドモデルを80台提供しています。
なお欧州では、日本にはない高性能な2リッター+ハイブリッド仕様が設定されています。ふたたび俊足な走りを現地映像で目にすることができるかもしれません。
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