フォーミュラEの2023-2024シーズン第13戦、ポートランドE-Prixが行なわれた。優勝したのはアントニオ・フェリックス・ダ・コスタ(ポルシェ)で、今季3勝目となった。
今シーズンのフォーミュラEも、ポートランドとロンドンのダブルヘッダーを残すのみとなった。ロードコースであるポートランドでの1戦目となる第13戦はジャガーのミッチ・エバンスがポールポジション。2番手にはマクラーレンのジェイク・ヒューズが続いた。ポイントリーダーのニック・キャシディ(ジャガー)は10番手スタートだ。なおタイトル争いにも絡んでいる日産のオリバー・ローランドは体調不良により欠場となり、代役としてカイオ・コレが出走した。
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27周で争われるレースの序盤は、例によって各車がエネルギーを節約しながらややスローペースで走行し、全車がひとつの長い隊列となった。計6分間使えるアタックモードも早め早めに消化する傾向であり、トップ集団のオーダーは目まぐるしく入れ替わった。
序盤10周を終えても団子状態には変わりなし。序盤で先頭に立っていたノーマン・ナトー(アンドレッティ)は中団に飲まれ、フロントロウのヒューズもコースオフが響いて最後尾に落ちた。一方でポールスタートのエバンスは、ダ・コスタ、ロビン・フラインス(エンヴィジョン)、ジェイク・デニス(アンドレッティ)らとトップ集団を形成していたが、あまりに各車が接近しているため、中団にいたキャシディが1コーナーのブレーキングでごぼう抜きして一気にトップに立つなど、全く予想のつかないレース展開となった。
レースが折り返しを過ぎた頃、エバンスに接触による5秒のタイムペナルティが出された。上記の通り接近戦が繰り広げられていることを考えても、痛いペナルティとなった。
ほとんどのドライバーがアタックモードを使い切っていた中、4分のアタックモードを残していたキャシディは17周目にこれを発動し、レースをリードしていった。しかしダ・コスタ、エバンス、フラインスといったライバル勢もピッタリと後ろにつけたまま、終盤戦に突入していった。
キャシディはチームメイトでペナルティのあるエバンスを従え、ファイナルラップに突入するかに思われたが、最終コーナー手前のS字セクションで姿勢を乱しコースオフ。レースを支配していたポイントリーダーが残り2周で後方に沈むという波乱の展開となった。
これでトップチェッカーを受けたのはエバンス。しかしペナルティによって8位降着となり、優勝はダ・コスタとなった。序盤戦の失速もあり既にタイトル獲得の可能性は低い状況にあるダ・コスタだが、直近4戦で3勝と絶好調だ。2位はフラインス、3位はジャン-エリック・ベルニュ(DSペンスキー)だった。
今回優勝すれば自身初のタイトルに大きく近付くところだったキャシディだが、痛恨のノーポイントで167点。ただランキング2番手のパスカル・ウェーレイン(ポルシェ)が143点、3番手のエバンスが140点となっており、依然キャシディが有利な状況に変わりはない。残すは3レースだ。
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