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今なら売れる? フルモデルチェンジなく1代のみで消えたクルマ3選

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今なら売れる? フルモデルチェンジなく1代のみで消えたクルマ3選

■いまなおファンが存在!? それでも1代で消えてしまったクルマとは

 自動車メーカーは日々新型車の研究開発をおこなっていて、それにより新規車種の発売やフルモデルチェンジが実施されます。車種によっても異なりますが、フルモデルチェンジの周期は5年から7年前後のことが多いです。

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 その一方、フルモデルチェンジされることなく販売終了となるクルマも存在します。今回は1代で消えてしまったクルマを3車種ピックアップして紹介します。

●ホンダ「エレメント」

 ホンダ「エレメント」は、国内では2003年から2005年まで販売されたSUVです。生産がアメリカの工場でおこなわれただけでなく、企画・開発もホンダのアメリカ法人がおこなっていることが特徴でした。

 ボディサイズは全長4300mm×全幅1815mm×全高1790mmと全体的に大柄で、アメリカ車らしく車幅も広めとなっています。

 左右のドアが観音開きになっていることも特徴で、前後ドアの間にピラーがない構造です。テールゲートも上下に開くなど、一般的なクルマの構造とはさまざまな部分で違いがみられました。

 エレメントは、アメリカ市場では受け入れられて2011年まで販売が継続されたものの、日本では販売面でパッとせず、2年で輸入終了となりました。

 ちなみに、過去には特撮シリーズ「仮面ライダー響鬼」に劇中車として登場したことから、日本の特撮ファンの間では存在を知られている1台です。

●日産「ラシーン」

 日産「ラシーン」は、1994年から2000年まで販売されたクルマです。コンパクトRVに分類され、近年であれば小型SUVといわれるクルマでしょう。

 ラシーンの特徴は、オフロード車らしい直線基調のデザインと、低めの車高というユニークなボディです。ワゴンタイプで5ナンバーサイズという使い勝手の良さが受け入れられ、2000年までに7万台以上もの販売台数を記録しました。

 エンジンは当初1.5リッター直列4気筒の「GA15DE型」が搭載されていましたが、その後1997年のマイナーチェンジで、1.8リッター「SR18DE型」に変更されます。

 また1998年に追加されたモデル「ラシーンフォルザ」では、2リッター直列4気筒「SR20DE型」が搭載されました。

 直接の後継車が開発されることもなく販売終了となりましたが、前述のエレメントと同様、近年のSUV人気を考えると、現在(2019年)ならばヒットモデルになるかもしれません。

■いまでも欲しい? 30km/Lの低燃費を誇るコンパクトカーはなぜか限定50台

●三菱「ピスタチオ」

 三菱「ピスタチオ」は、1999年に50台限定で発売されたコンパクトカーです。自治体や公益企業を対象に販売されました。

 ピスタチオの特徴は、30km/L(10・15モード)という高い燃費性能です。搭載されるパワートレインは、当時世界最小となる1.1リッター直列4気筒直噴エンジンと5速MTの組み合わせでした。

 また、アイドリングストップシステム(ASG:オートマチックストップ&ゴー)も採用されました。

 低燃費技術のためのスタディモデル的な意味合いが強かったこともあり、後継車は登場していません。

※ ※ ※

 今回紹介した3台は、いずれも1代のみで消滅してしまったものの、それぞれが属していたボディジャンルのその後を見ると、トレンドを掴んでいたモデルでした。

 コンパクトカーの低燃費志向は年々強まっているほか、近年の世界的なSUVの人気は留まるところを知りません。

 それゆえ、もしこれらの車種のモデルチェンジがおこなわれていまもラインナップされ続けていたらと考えると、まだまだ可能性のあるクルマたちだったといえるでしょう。

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