白人警官による黒人暴行死事件を発端として起こった“ブラック・ライブス・マター”運動には、世界中の著名人が反応しており、F1ワールドチャンピオンでありF1でただひとりの黒人ドライバーであるルイス・ハミルトン(メルセデス)も、SNSなどで人種差別の根絶を訴えている。
そんな中、レッドブルのモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコが「ハミルトンはブラック・ライブス・マター運動のせいでF1に集中できていない」という旨の発言をしたという情報が流れた。これは後にフェイクニュースであることが発覚したが、それを知らないハミルトンはSNSを更新し、マルコを強い言葉で批判した。
その後、マルコが上記のような発言をしていないことを知ったハミルトンは、すぐにその投稿を削除した。それ以降、ハミルトンはこの一件について言及していない。
マルコは論争が巻き起こっていることを知り困惑したといい、レッドブルの広報担当者から連絡を受けた時には、何が起こっているのか理解できていなかったと語った。
「彼女はそのインタビューでの発言について尋ねてきた」とマルコはmotorsport.comに語った。
「私は彼女が何の話をしているか分からなかった。それが全ての始まりだった。私は非常に驚いた」
問題とされたマルコの発言の引用元には、ドイツの放送局であるRTLが挙げられていた。そのためRTLは、6月5日に実施したマルコへのインタビューの中からそういった発言が一度もないことを確認するため、アーカイブを調べることになった。
そしてRTLがマルコの発言がフェイクニュースであることを確認した後、レッドブルとマルコはそれぞれ個別にハミルトンと連絡を取ったようだ。
「(クリスチャン)ホーナー(チーム代表)はハミルトンにメールを送った。そして彼はその投稿を消したようだ」
そう語ったマルコもハミルトンにメールを送ったという。彼は詳細こそ明かさなかったが、ハミルトンがそのメールに返信したことを明かし、この問題が“誠意を持って”対処されたと述べた。
マルコは今回の出来事を振り返ってハミルトンに理解を示し、彼の人種差別に反対する最近のスタンスに対して批判があるならば、それに腹を立てるのはもっともなことだと語った。
「彼は(人種差別問題に)心の底から関わろうとしている」
「レーシングドライバーとして、それに関わることが正しいかどうかをどうこう言われる筋合いは彼にはない。そういった点で、彼の反応は理解できる」
それよりマルコが許せなかったのは、特定のウェブサイトがありもしない情報をでっち上げ、レッドブルと彼に誤解を与えるような情報を発信したということだ。
「つまらないことをするものだ」とマルコは言う。
「私はこういったもの(フェイクニュース)がどれほどの速さで拡散され、ダメージを与えるかを理解していなかった。これは過剰に感情的になることは意味がないということの一例になるだろう」
「何が起こっているのかについて、多くのジャーナリストが調査してくれたことに本当に感謝している。RTLはリクエストを受けて4時間も苦闘してくれたとのことだ。ただそれがフェイクニュースだと分かった時、それについて書く者はほとんどいなかった」
さらにマルコは、フェイクニュースが広まった当初に彼を人種差別主義者だと考えていた人は「馬鹿げている」と付け加えた。
「私は差別主義者ではない」
「我々レッドブルは数え切れない数の国から来た従業員を雇っている。ジュニアプログラムにおいてもそうだ。私の会社でも15の国から従業員がやって来ている」
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みんなのコメント
あれは メルセデスの可変トー角と同じ理屈で、つまりオイルは燃やしたら駄目じゃなく 燃えてしまう量を規制していて、その燃え方が問題で しかし即ルール違反では無いためFIAは`20から禁止にしようとしたら、フェラーリは その方法が知られると ほかの技術にも触れるなどの理由で、公表しない代わりに 直ぐそれを辞めた
FIAが フェラーリを守る理由はない、マクラーレンもフェラーリも 全ポイント剥奪された事がある