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初の450kmレース……各チームの戦略はどうなる? スーパーGT第2戦富士の特別規則をおさらい

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初の450kmレース……各チームの戦略はどうなる? スーパーGT第2戦富士の特別規則をおさらい

 富士スピードウェイでは5月3日~5月4日にかけて、2022スーパーGT第2戦『FAV HOTEL FUJI GT 450km RACE』が開催される。450kmというレース距離はスーパーGTでは初とのことだが、通常の300kmレースとはどのような規則の違いがあるのか、おさらいしておこう。

 今回の富士大会に向けて、プロモーターのGTアソシエイション(GTA)からブルテンとして公示されている点は3つ。タイヤの持ち込み本数、第3ドライバーの登録、そしてピットインの義務回数についてだ。

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 まずタイヤの持ち込み本数に関しては、「レースウィークにサーキットに持ち込めるタイヤの本数はメーカー毎に1台あたりドライタイヤ7セット、ウエットタイヤ8セットまでとする。ただし、第1戦においてその供給先競技参加者のいずれもが優勝できなかったタイヤメーカーは、ドライタイヤの持ち込み本数を1台あたり1セット追加できる」とされている。通常のレギュレーションではドライ6セット、ウエット7セットとされており、レース距離増加に伴い1セット増やされた形だ。

 なお、今回はレース距離に合わせてタイヤの持ち込みセット数が増えた形だが、GTAの坂東正明代表は、来季からは全体的に持ち込みセットを削減する方針であることを明らかにしている。

 そして今回は450kmレースということもあり、第3ドライバーの登録が認められている。今大会に向けては、GT300クラスの6チームが第3ドライバーを登録しており、彼らの活躍にも注目だ。

■スーパーGT第2戦にエントリーした第3ドライバー

・川端伸太朗(6号車Team LeMans Audi R8 LMS)
・近藤翼(7号車Studie BMW M4)
・塩津佑介(10号車TANAX GAINER GT-R)
・平良響(30号車apr GR86 GT)
・末廣武士(50号車Arnage MC86)
・柴田優作(360号車RUNUP RIVAUX GT-R)

 そして最も注目のレギュレーションが、ピットインの義務回数について。ブルテンでは、「決勝レーススタート後(フォーメーションラップを終了し、スタートラインを通過した後)、最低2回の給油が義務付けられる」とされている。(※セーフティーカー運用中の給油作業も認められるが、義務付けられた給油の回数には含まれない)

 注目すべきはその文言。昨年の第2戦、富士500kmレースでのブルテンには「ドライバー交代を伴う最低2回のピットインが義務付けられる」と書かれていたが、今回はドライバー交代については言及されておらず、給油義務のみが記されている。

 もちろん、レギュレーションでは「1名のドライバーが総計で当初のレース距離もしくはレース時間の2/3を超えて運転してはならない」とされているためレース中のドライバー交代は必須だが、ピットインの度にドライバー交代をする必要はないということになる。例えば、レース距離の3分の1を過ぎたタイミングでピットインしてドライバー交代を済ませれば、2度目のルーティンピットストップはドライバー交代なしで行なうことも可能なのだ。

 そして今回はタイヤ交換義務についても規定はされていないため、GT300クラスの一部のチームなどは、レースを通して一切タイヤを替えないことはないにしても、ルーティンストップのどちらかでタイヤを替えずにコースに出ていく……というシーンもあり得そうだ。

 ドライバーの2スティント連続走行可、そしてタイヤ交換義務なしについては、開幕戦のGT300ウィナーであるジョアオ・パオロ・デ・オリベイラが決勝後会見で言及しており、「新たなレギュレーションにより新たな可能性が生まれるだろう。各チームがどのような戦略で行くのか注目だし、多くのチャンスがあるはずだ」と語っていた。今回のレースでは、戦略の妙が勝敗を分けることも大いにあり得るだろう。

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