メルセデスのルイス・ハミルトンは、F1中国GPのスプリントレースを2位で終えたものの、その数時間後に行なわれた決勝レースのスターティンググリッドを決める予選では、まさかの18番手に終わった。
その原因について、ハミルトンはバックストレートエンドのターン14でのミスが大きかったと語った。
■圧巻フェルスタッペン。F1中国GPでスプリントに続き予選も制圧「マシンはとってもドライブしやすかったよ!」
「ターン14がうまくいかなかった。あそこは追い風だったんだけど、毎回XXXだったんだ」
ハミルトンはそう禁止用語を使いながら予選を振り返った。ターン14では初の母国レースに挑んでいる周冠宇(キック・ザウバー)も同様にミスをしており、ハミルトンも彼とそれについて話していたのだという。
「ああ、彼とちょうどその話をしていたんだ。良くないね」
「でもチームを責めることはなにもないよ。予選ラップがベストではなかったんだ」
今季から、スプリント・フォーマットが変更され、スプリントレースが決勝レース用の予選の前に実施されることとなった。これに伴い、スプリントレースから予選までの間にマシンのセットアップを変更することも可能となった。
メルセデスは、ハミルトンがスプリントで2位になったのにも関わらず、予選に向けてかなりマシンを変えたようだ。
ただハミルトン曰く、それが予選で苦戦した理由ではないという。
「基本的に僕たちは、予選に向けて大きな変更を行なったんだ。実験をしたかったから、ジョージとはかなり違う方向性を選んだ」
「それまではほとんど同じようにやっていたのに、何かを見つかられるかどうか確かめるために別の方向に行ってみたんだ」
「感触は悪くなかった。ただターン14でマシンを止めることができなかったんだ」
マシンに関して多くを学ぶことができたかという質問に、ハミルトンは次のように答えている。
「ああ。それからその方向に行って……うーん、正しいのかどうかは分からないね!」
アップダウンの激しい1日となったことに、メンタル的に打ちのめされていないかと聞かれると、ハミルトンはそれを否定した。
「いや僕は精神的にとても強いから問題ないよ。アタックは素晴らしいものじゃなかったけど、まったく心が折れるようなことじゃない。うまくいくこともあれば、いかないこともあるんだ」
「このクルマは不安定だから、簡単にこういうことが起こるんだ。でも、そこからの楽しみもある」
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