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独自の魅力を放つ高級2シーターオープン【BMW Z4】の歴史といま買いの中古車!

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独自の魅力を放つ高級2シーターオープン【BMW Z4】の歴史といま買いの中古車!

輸入車 [2024.02.14 UP]


独自の魅力を放つ高級2シーターオープン【BMW Z4】の歴史といま買いの中古車!
BMW Z4|語り継がれる名車の系譜 vol.38|

一度は乗りたい おしゃれなイギリス車! 400万円台のおすすめ中古車3選

文●ユニット・コンパス 写真●BMW
※中古車参考価格はすべてグーネット2024年1月調べ。
※写真は一部本国仕様の場合があります。
(掲載されている内容はグーワールド本誌2024年3月号の内容です)

ドイツ語で未来を意味する「Zukunft」に由来するBMW Zシリーズは、2シーターオープンという伝統に、斬新なデザインと性能を特徴としている。


操る歓びを高純度で提供する高級2シーターオープン

BMWだからこそ作れる走りの歓びに満ちた1台
 速度無制限区間を擁するアウトバーンを背景に、高い走行性能を実現してきたドイツ車。そのなかでもBMWは「駆け抜ける歓び」をスローガンに、ドライバーの感情を掻き立てるクルマを作り続けてきた。だが、BMWは自らをスポーツカーブランドとは位置付けていない。

 現在販売されている2シーターオープンカーのZ4は、本格スポーツモデルに互する性能を備えながら、オープンモデルの開放感やラグジュアリーなテイストを同時に両立させたユニークなモデルだ。

 そのコンセプトを理解するために、時計の針を70年ほど戻そう。第二次世界大戦が終わり平和が訪れた50年代、北米市場では欧州のスポーツカーが人気を集めていた。そこでBMWは、戦後初の大型乗用車である501、502をベースに2座オープンの507(1956年)を開発。ビジネス的には成功しなかったが、美しいスタイルと開放感、高性能なV8エンジンを備えた507は、BMWならではの名車として、長く記憶に残る1台となった。

 BMWはモータースポーツとともにあるブランドだが、あくまでも市販車をベースにしたツーリングカーというのがそのスタイル。一部のレーサーだけでなく、多くのクルマ好きが楽しめるクルマを作る。そんな彼らのポリシーが、Z4には込められているのだ。


BMW Z4はこんなクルマ
 ホイールベースに対してトレッドの広い、スポーツカーらしいパッケージングが現行型Z4の特徴。マイナーチェンジでフロントマスクがさらにワイドな印象になり、ボンネットのキャラクターラインで個性が強まった。

 ボディサイズは、全長×全幅×全高は4.3m×1.9m×1.3m。搭載するエンジンは、2L直4ターボ(197馬力)と3L直6ターボ(387馬力)。

 自然対話式の音声入力にも対応する第7世代のBMW OSを搭載。運転支援装備も充実しており、安全と快適性を確保。

 ソフトトップは多重構造で遮音性も高い。時速50km以下でなら走行中にも約10秒で開閉可能で、使い勝手に優れる。


[BMW Z4が名車になった理由]緊張感とリラックスを自在に引き出す懐の深さ

レジェンド歌手も愛用した激レアな高級オープンカー
 BMWが第二次世界大戦後初めて投入したのが高級サルーン501。その2シーターオープン版が507(1956年)だ。開発コストがかさんだことで高額化し、販売は252台にとどまった。歌手のエルビス・プレスリーも愛用した。


Zシリーズの源流となった未来派オープン
 1987年のフランクフルトショーで公開されたZ1は、現在のZシリーズの直接的な源流。Zはドイツ語で未来を示す「Zukunft」を意味する。このクルマが与えたセンセーションは大きく、その後のシリーズ成功に繋がった。


クラシカルなスタイルを現代に蘇らせた
 Z1がZモデルの源流だとすれば、商業的にZモデルを軌道に乗せたのがZ3(1996年)だろう。507からインスパイアされたクラシカルなスタイルや軽快な走りが受けて、累計販売台数30万台を超える大ヒットモデルになった。


運動性能をさらに突き詰めたクーペも登場
 現在新車で販売されているのはオープンモデルのZ4だが、Z3と初代Z4にはクーペモデルもラインアップされていた。クローズドトップならではの静粛性や高い走行性能が魅力だった。ハイパフォーマンスなMモデルも登場。


内燃機関の魅力を実感できるスポーツカー
 Z4の大きな魅力は高性能かつ官能的なエンジン。2L直4ターボでも非常にスムーズでパワフルだが、3L直6ターボはさらに回転感がよく、レスポンスや高回転時の官能性が備わる。内燃機関ならではの感動が強い。


ラグジュアリーなオープンとしても楽しめる
 本格スポーツカーに匹敵する性能の持ち主であるZ4だが、カジュアルでラグジュアリーなオープンカーとしての側面もある。ゆっくり走って、風を感じながら走るリラックスドライブも、Z4が愛されている理由のひとつだ。


新車といま買いの中古車たち

BMW Z4
現行型のZ4は2022年12月にマイナーチェンジを実施。ライトがブラックアウトされ、キドニーグリルもよりワイドさを感じさせるデザインに変更された。機能などに大きな変更はない。

新車価格:760万円~912万円(Z4 全グレード)

BMW Z4の新車情報を見る


BMW Z4
 現行Z4の中古車相場もだいぶ落ち着いてきた。初期モデルは400万円ほどで購入できるようになり、いよいよこれから盛り上がるタイミング。中古車物件はベーシックモデルの「20i」が多い。

中古車参考価格帯:390万円~760万円(19年~24年 Z4全グレード)


BMW Z4(E89)
 歴代Z4でE89の大きな特徴が電動開閉式のメタルトップを備えること。メタルトップの利点はクーペに近い居住性とセキュリティの実現。複雑な機構ゆえ修理費が高額になりがち。

中古車参考価格帯:140万円~490万円(09年~17年 Z4全グレード)


BMW Z4(E85)
 いまだに根強い人気と物件数を誇るのが初代Z4。軽やかな走りが魅力で、価格的にも手軽。低年式車にもかかわらず高価格の物件が存在するのはMモデルの関係。300万円後半が相場だ。

中古車参考価格帯:50万円~420万円(03年~09年 Z4全グレード)

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