現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > 実質184万8000円から購入可能! 三菱「新型eKクロス EV」を発表

ここから本文です

実質184万8000円から購入可能! 三菱「新型eKクロス EV」を発表

掲載 31
実質184万8000円から購入可能! 三菱「新型eKクロス EV」を発表

「日常使いに充分」な一充電走行距離は180kmを実現

 2022年の東京オートサロンや大阪オートメッセに出品され注目を集めた、三菱の「K-EVコンセプトXスタイル」が5月20日、ほぼそのままの姿で「eKクロスEV」として正式発表された。

ついにラリーアートがきた! EV軽自動車も出た! 東京オートサロンに出展した三菱自動車のコンセプトカーをチェック

 eKクロスEVの開発コンセプトは「身近で使いやすい軽EV」「乗員にも優しい軽EV」「EVならではのクリーンなデザインと機能装備」の3つ。それだけに、ベースとなったマイルドハイブリッド車のeKクロスに対する、エクステリアの変更点は少ない。

 フロントアッパーグリルがハニカム形状から、ダーククロームメッキが施された平滑な水平基調に。フォグランプが丸型から長方形となったほか、フロントバンパー下部がシルバー塗装からボディ同色に変更され、「EV」エンブレムがフロントフェンダーとバックドアに装着されている。

 また、電気銅線をイメージしたというカッパーメタリックをルーフ色とした2トーンボディカラーが新たに2種類用意されているが、マイルドハイブリッド車と直接比較すると、これらのわずかな違いでEVらしい先進性やクリーンさが確実にアップしているのが見て取れるのは、見事というより他にない。

シフトレバーが電子制御式に変更されセンターコンソールが一新

 インテリアも基本的なデザインはマイルドハイブリッド車と共通だが、シフトレバーが電子制御式に変更されたのに伴いセンターコンソールが一新。メーターパネルが7インチのカラー液晶タイプとなり、新デザインの9インチWXGAディスプレイを用いたスマートフォン連携ナビが上級グレードの「P」に標準装備され、標準グレードの「G」にはメーカーオプション設定されたことで、運転席まわりの印象はまるで別物と言えるほど劇的に生まれ変わっている。

 なお、「P」にメーカーオプション設定される合成皮革&ファブリック内装「プレミアムインテリアパッケージ」は、マイルドハイブリッド車のブラック&タンに対し、eKクロスEVはライトグレーの専用品に。シートのメイン生地にはダイヤ柄のエンボス加工が施され、先進的かつクリーンなイメージが強調されたコーディネートとなっている。

 標準装備の黒を基調としたファブリック内装も、マイルドハイブリッド車は紺のアクセントを大胆にあしらっているが、eKクロスEVでは三角形と菱形、Xの字を組み合わせたグレーの柄に変更された。

WLTCモード一充電走行距離は180km

 では、肝心のメカニズムはどうか。軽自動車では電動化による重量増とコストアップ、パッケージング効率低下の影響が登録車以上に顕在化しやすいが、その一丁目一番地である駆動用バッテリーの容量は20kWhに抑えられた。その結果、WLTCモード一充電走行距離は180kmとなっており、家族で帰省や旅行に出掛けるには道中での急速充電が必要になりそうだが、三菱が主張する通り「日常使いに充分」と言えそうだ。

 充電ポートはAC200V/14.5Aの普通充電と急速充電の2種類があり、普通充電では約8時間で満充電、急速充電では約40分で80%まで充電可能。また、エアコン冷媒を用いた冷却システムが採用されており、高速走行と急速充電を繰り返したとしても電池の温度上昇が抑えられ、高い充電量を維持できるという。

 その駆動用バッテリーは、フロア後半中央の床下に搭載されており、最低地上高は10mm低い145mmとなったものの、後席や荷室の広さはマイルドハイブリッド車の4WD車と同等レベルが確保されている。

 なお、FF車のみが設定されるeKクロスEVのリヤサスペンションは、マイルドハイブリッド車のFF車と同じトーションビーム式ではなく、4WD車と共通のトルクアーム式3リンク。パワートレインのメカニズム図や実車の床下を見ると、マイルドハイブリッド4WD車ではプロペラシャフトやマフラー、リヤディファレンシャルが搭載されるスペースを駆動用バッテリーが占めており、駆動用バッテリーを保持するための骨格が大幅に追加されているように見受けられた。

アクセルペダルを踏み込んだ瞬間から滑らかかつ力強い加速が得られる

 フロントに搭載されるモーター、インバーター、減速機、DC/DCコンバーターなどパワーユニットも駆動用バッテリーと同じく新開発品で、最高出力は自工会軽自動車自主規制値上限の47kW(64ps)を確保。最大トルクはターボエンジンの約2倍に相当する195Nmで、アクセルペダルを踏み込んだ瞬間から滑らかかつ力強い加速が得られるようになった。

 なお、ドライブモードは「NORMAL」に加え、モーター出力を抑える「ECO」、アクセルレスポンスを高める「SPORT」の計3種類が設定されたほか、アクセルペダルの操作で減速をコントロールできる「イノベーティブペダルオペレーションモード」も実装。緊急時や完全停止の際にはブレーキペダルを踏まなければならないものの、通常の加減速ならペダルを踏み換える必要がないため、長時間運転しても疲れにくくなるのは間違いないだろう。

サスペンションも専用チューニングに変更

 気になる車重は、「G」グレードで1060kg、「P」グレードで1080kg。ターボエンジンを搭載するFF車と比較して200kg前後重くなっているうえ、前後重量配分は56:44とリヤ寄りに。またルーフパネルが薄板化されているため、サスペンションも専用チューニングに変更された。

 ADAS(先進運転支援システム)はマイルドハイブリッド車と同様に充実しており、高速道路での加減速・車線維持制御を行う「マイパイロット」を設定。eKクロスEVではさらに、後退・前進での駐車や縦列駐車をサポートする「マイパイロットパーキング」や、マイパイロット起動中に一定時間操舵が検知されず警告にも反応しなかった場合は徐々に減速し停車する「マイパイロット緊急停止支援システム(SOSコール機能付)」を、新たに設定している。

 そのほか、コネクテッドサービス「MITSUBISHI CONNECT」やV2H(Vehicle to Home)、災害時やアウトドアレジャーの際の外部給電にも対応した。

 車両本体価格は「G」が239万8000円、「P」が293万2600円。令和3年度補正予算「クリーンエネルギー自動車・インフラ導入促進補助金」と令和4年度「クリーンエネルギー自動車導入促進補助金」の対象車両となっているため、55万円の補助金を受けた場合の実質的な購入金額は184万8000円からとなる。

 誰の手にも届きやすく、使い勝手の良い軽EVが、今ここに誕生した。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

ゼロスポーツ、エンジンルーム内の温度上昇を抑える『BRZ/GR86』用「クールインシュレーター」発売
ゼロスポーツ、エンジンルーム内の温度上昇を抑える『BRZ/GR86』用「クールインシュレーター」発売
レスポンス
トヨタGR、『GR86/BRZ Cup』『ヤリスカップ』『ラリーチャレンジ』の2025年カレンダーを発表
トヨタGR、『GR86/BRZ Cup』『ヤリスカップ』『ラリーチャレンジ』の2025年カレンダーを発表
AUTOSPORT web
BMW「M5ツーリング」日本初上陸!727馬力、M専用PHEVシステム搭載の高性能ワゴン
BMW「M5ツーリング」日本初上陸!727馬力、M専用PHEVシステム搭載の高性能ワゴン
グーネット
1000馬力超えの“新型スーパーカー”「ヴァルハラ」登場へ! 爆速の「V8ツインターボ」をミッドに搭載! アストンマーティン史上「最強モデル」は日本国内でも目撃可能!?
1000馬力超えの“新型スーパーカー”「ヴァルハラ」登場へ! 爆速の「V8ツインターボ」をミッドに搭載! アストンマーティン史上「最強モデル」は日本国内でも目撃可能!?
くるまのニュース
新型「フリード」キャンピングカーを25年1月末に発表! ホワイトハウスキャンパーが斬新「パカッとルーフ」の“車中泊”仕様「STYLE_iD」幕張でお披露目へ
新型「フリード」キャンピングカーを25年1月末に発表! ホワイトハウスキャンパーが斬新「パカッとルーフ」の“車中泊”仕様「STYLE_iD」幕張でお披露目へ
くるまのニュース
【ヨコハマタイヤ アイスガード7 /SUV試乗】走りを“愉しめる”スタッドレス、20年以上も支持されるには理由がある…中三川大地
【ヨコハマタイヤ アイスガード7 /SUV試乗】走りを“愉しめる”スタッドレス、20年以上も支持されるには理由がある…中三川大地
レスポンス
TOYOTA GAZOO Racingが2025年からKYOJO CUPへの支援を拡大。SF参戦チームが多数参加へ
TOYOTA GAZOO Racingが2025年からKYOJO CUPへの支援を拡大。SF参戦チームが多数参加へ
AUTOSPORT web
フォルクスワーゲン 東京オートサロン2025は「ゴルフ」づくし!新型2車をジャパンプレミア
フォルクスワーゲン 東京オートサロン2025は「ゴルフ」づくし!新型2車をジャパンプレミア
グーネット
キャンパーからテスラまで!オートバックスの多彩なカスタムカー集結!東京オートサロン2025
キャンパーからテスラまで!オートバックスの多彩なカスタムカー集結!東京オートサロン2025
グーネット
【インド】全長5m級! トヨタ新型「カムリ」発表! 伝統の「FF最大・最上級セダン」が登場! 斬新“サメ顔”採用した「11代目モデル」の姿とは!
【インド】全長5m級! トヨタ新型「カムリ」発表! 伝統の「FF最大・最上級セダン」が登場! 斬新“サメ顔”採用した「11代目モデル」の姿とは!
くるまのニュース
KDDI、SF新チーム『KDDI TGMGP TGR-DC』のメインスポンサーに就任。人財育成を支える
KDDI、SF新チーム『KDDI TGMGP TGR-DC』のメインスポンサーに就任。人財育成を支える
AUTOSPORT web
[カーオーディオ・素朴な疑問]パワーアンプ編…「クロスオーバー機能」って何? 使う利点は?
[カーオーディオ・素朴な疑問]パワーアンプ編…「クロスオーバー機能」って何? 使う利点は?
レスポンス
Juju、SF参戦を通して“クルマづくり”で成長見せる。話題を呼んだ強気のバトルは「郷に入れば郷に従え」の考えも
Juju、SF参戦を通して“クルマづくり”で成長見せる。話題を呼んだ強気のバトルは「郷に入れば郷に従え」の考えも
motorsport.com 日本版
布製チェーンの装着体験もできる!プロスタッフ、カーケミカル製品を展示販売でアピール…東京オートサロン2025
布製チェーンの装着体験もできる!プロスタッフ、カーケミカル製品を展示販売でアピール…東京オートサロン2025
レスポンス
トヨタGR、2025年も『もっといいクルマづくり』に向けS耐とニュルへ挑む。プロ11名を発表
トヨタGR、2025年も『もっといいクルマづくり』に向けS耐とニュルへ挑む。プロ11名を発表
AUTOSPORT web
【中国】ホンダ新型「イエ P7」公開! パワフルな「4WD」採用の「超スポーティSUV」! クーペ風な流麗ボディが美しい「新モデル」登場
【中国】ホンダ新型「イエ P7」公開! パワフルな「4WD」採用の「超スポーティSUV」! クーペ風な流麗ボディが美しい「新モデル」登場
くるまのニュース
鮮やかな赤のコスモスポーツや白のトヨタ2000GTなど…アクト冬フェス~クリスマスファイナルクラシックカーミーティング
鮮やかな赤のコスモスポーツや白のトヨタ2000GTなど…アクト冬フェス~クリスマスファイナルクラシックカーミーティング
レスポンス
【愛犬家必読】車内のしつこい動物臭を消す方法は? ペットによる車内の汚れや抜け毛を一気に解決! プロ直伝のクリーニング方法とは
【愛犬家必読】車内のしつこい動物臭を消す方法は? ペットによる車内の汚れや抜け毛を一気に解決! プロ直伝のクリーニング方法とは
Auto Messe Web

みんなのコメント

31件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

169.7206.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

30.8211.8万円

中古車を検索
eKクロスの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

169.7206.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

30.8211.8万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村