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【8ナンバーのキャンピングカー】なぜ減った? 背景に需要の変化 「脱法」への厳しい規制、メリット減も

【8ナンバーのキャンピングカー】なぜ減った? 背景に需要の変化 「脱法」への厳しい規制、メリット減も

90年代に横行 脱法キャンピングカー

text:Kumiko Kato(加藤久美子)

【画像】では今、どんなキャンピングカーが人気なのか?【日本で需要高まるモデル】 全14枚

1991年にバブルがはじけたあと、アウトドアレジャー人気の高まりとともに、パジェロやランドクルーザー、ハイラックスサーフ、テラノなどの「RV」と呼ばれるクルマたちが人気を博した。

現代では「SUV」と呼ばれるこれらのクルマは、当時1ナンバーや4ナンバーなど貨物車(継続車検1年ごと)が主流だった。

車検期間を延長する目的で、キャンピングカーや放送宣伝車として特殊用途自動車の8ナンバー登録するクルマも存在していた。

いわゆる「脱法8ナンバー」「節税(脱税)キャンパー」などと呼ばれる登録方法だ。

当時はあまり罪の意識もなくやっていた人が多かったと記憶している。

実際、自動車メーカーが特別仕様車のような扱いで手掛けるSUVベースの8ナンバー車も人気があり、それらは2002年頃まで販売されていた。現在も中古車情報誌などで見かけることもある。

当時8ナンバーで登録されたクルマは現在も8ナンバーのままだ。

ガスコンロとシンク、ベッドスペースのための平らなボードがセットされている程度の簡素な装備だが、当時はこれでも8ナンバー登録が可能だったのである。

また、実際には放送宣伝車や事務室車として使う目的ではないのに、税金や保険、車検期間延長などの優遇措置を受ける目的で脱法登録されたクルマもあった。

2003年 キャンパーの構造要件が大改訂

脱法8ナンバーはおもに排気量の大きな3ナンバーまたは1ナンバーのアメリカ車が多かった。

放送宣伝車は外部スピーカーがあればOKで、事務室車は助手席のヘッドレストに小さなテーブル状のものが付いていればOKだった。

しかし、このような違法行為が多くなってきたこともあり、2001年10月にキャンピングカーや放送宣伝車、事務室車など一般ユーザーが登録の変更をしやすい8ナンバー車の構造要件が大きく改訂されることになる。

キャンピングカーにおいては構造が複雑であるという理由で2年間の猶予期間が設けられ実際に適用されたのは2003年4月からであった。

そもそも、8ナンバーのキャンピングカーが道路運送車両法における特種用途自動車に分類されるのは、「日常的に頻繁に使うものではなく、追加で所有する車両である」という観点から。

それで税金も安く、また車検期間もベースとなる貨物車より長く設定されていたわけだ。

構造要件の改正と同時に、自動車税もベース車両の排気量によるものに変更されたため、脱法8ナンバー登録の恩恵はほとんどなくなってしまった。

一例をあげると、厳格化された構造要件に「キッチン部分の室内高1600mmを確保」という要件があるが、室内高1600mmならSUV系は全滅、ミニバン系も同様にほぼ困難と言えるだろう。

車中泊車、ライトキャンパーが急増

構造要件が厳格化されて十数年。脱法8ナンバーが新たに登録されることがなくなったが、本来のキャンピングカーにおいてはどうだろうか?

こちらも、キャンピングカーそのものは人気があり、増加傾向にあるが、あえて8ナンバー登録にしないケースも増えているという。これらのキャンピングカーは「車中泊車」や「ライトキャンパー」などと呼ばれている。

ライトキャンパーが増えている理由はどのようなことだろうか?

キャンピングカービルダーやディーラーで組織される一般社団法人日本RV協会に聞いてみた。

「キャンピングカーのニーズが変わってきていると感じます。特に近年は、キャンピングカーらしい形を好まない層が増えている印象です」

「それは、ふだん使いをしたいということもありますし、キャンピングカーを所有していると『お金持ち』という目で見られることもあり、目立つことを好まないオーナーが増えているのでしょう」

「また、物理的な問題でマンション住まいでは、ワンボックスのハイルーフですら駐車場に入らない……という方もいます」

「おもに、通勤や家族の送迎、買い物などふだん使いをしたいオーナーは8ナンバーのキャンピングカーを敬遠しているようです」

「車中泊の人気が高まっていることも影響しているでしょう。単にクルマの中で体を伸ばして寝られるだけでいいという人は車中泊車やライトキャンパーと呼ばれるクルマを買いますね」

8ナンバーキャンパーが減った理由

日本RV協会によると、最近では「ライトキャンパーが売れる!」という理由で、ディーラーで販売されるケースも増えてきたとのこと。

日産NV200やホンダステップワゴン、トヨタハイエースなどがベース車として多いそうだ。

さらに、ライトキャンパーだけではなく、キャブコンと呼ばれる本格的なキャンピングカー(8ナンバー登録)をディーラーで販売するケースもあるという。

また、近年、人気急上昇のスズキ・エブリイやダイハツ・ハイゼット、ホンダNボックスなどの軽ワンボックス車をベースにしたキャンピングカーは、ほとんどが8ナンバー登録にしないライトキャンパーだという。

「そもそも軽ワンボックス車では8ナンバーの構造要件である、室内高1600mmを確保することからして困難でしょう。キャブコンかポップアップルーフの構造じゃないと難しいでしょうね」

「ですが、軽キャンパーを好む人たちはそこまでこだわったキャンピングカーが欲しいわけではないようです」

かつては今でいうところのライトキャンパーでも8ナンバー登録が可能で税金や車検期間の延長など多くのメリットがあったが、今は違法8ナンバーのメリットはほぼ消滅している。

キャンピングカーは年々販売台数が伸びていて大人気ではあるものの、ライトなキャンピングカー好むオーナーが増えている。

ゆえに、8ナンバー登録のキャンピングカーじたいは全体から見ると減少傾向にあるということなのだろう。

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