現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 駐車を支援する「パーキングアシスト」使ってる?「自分でやったほうが早い」ユーザーの利用実態は?

ここから本文です

駐車を支援する「パーキングアシスト」使ってる?「自分でやったほうが早い」ユーザーの利用実態は?

掲載 更新 19
駐車を支援する「パーキングアシスト」使ってる?「自分でやったほうが早い」ユーザーの利用実態は?

■クルマが自動で駐車してくれる「パーキングアシスト」とは

 駐車スペースにキッチリと入れる「駐車」を、苦手だと感じるドライバーが多いようです。

トヨタが165万円のEVを発売! これは買える! 使える!

 とくに「バック駐車」が多い日本では、後退しながらパーキングスペースに収めるにはそれなりのテクニックと経験が重要ですが、自宅や行き慣れた場所の駐車場でも、ついうっかり擦ってしまったという経験がある人もいるのではないでしょうか。

 そんな苦手な人が多い駐車をサポートしてくれる機能として装着車が増えているのがパーキングアシスト機能です。

 現在は車種やメーカーによってアシストする領域が異なっているのですが、実際はどのような機能なのでしょうか。

 パーキングアシスト機能は、クルマの車載カメラなどで駐車スペースを感知し、駐車スペースにスムーズに駐車できるように運転をアシストしてくれる機能です。

 アシストする領域で大まかに3種類に分類することができます。

●ステアリング操作のみ自動制御

 現在のパーキングアシスト機能でメインとなっているタイプです。駐車したいスペースを指定し、パーキングアシストのスイッチを押してスタートします。

 シフト操作やブレーキ操作は音声案内に従い運転手がおこないますが、ステアリング操作を絶妙な角度でコントロールしたり、修正まで含めてサポートします。

●ステアリング操作+ブレーキを自動制御

 ステアリング操作のアシストに加え、衝突や他車との接触を回避するブレーキも自動制御するタイプです。

 シフトを「D」から「R」に切り替えるタイミングではブレーキを踏む必要がありますが、ブレーキまでかけてくれます。

●ステアリング操作+ブレーキ+シフト切り替えを自動制御

 まだ数は少ないのですが、ステアリング操作もブレーキもシフトの切り替えまで全自動で制御してくれるタイプです。

 現在は「システムの介入要求にドライバーが対応する必要がある」という条件付きではありますが、ほぼ全自動というレベルまで進化しています。

※ ※ ※

 もっともベーシックなステアリング操作を自動制御するタイプのパーキングアシストも数年前より進歩しており、カメラの高精細化や車載コンピュータの処理速度の向上などで「駐車スペース」の認識が上がっています。

 また、通常のバック駐車だけでなく、左右の縦列駐車などのモードも設定されています。

 トランスミッションを持たないEVにとってはシフト操作もいらないフル全自動パーキングアシスト機能は得意分野といえ、今後はピュアEVが増加するにつれ、パーキングアシストは当然の機能になっていくかもしれません。

■パーキングアシスト搭載車のオーナーの利用状況は?

 パーキングアシスト機能がさまざまな国産車に搭載されています。

 たとえばトヨタ「プリウス」や「アルファード」「ヴォクシー」「ノア」など、日産は「セレナ」「エクストレイル」、ホンダは「ステップワゴン」「オデッセイ」などに搭載されるほか、軽自動車ではダイハツ「タント」「タフト」に装備。

 日産「リーフ」やホンダ「ホンダe」などEVにも装着されます。

 またトヨタ「ヤリス」には、ステアリング操作+ブレーキ操作も自動制御してくれるだけでなく、区画線(白線)がなくても駐車スペースだと認識して駐車位置のメモリー機能も搭載した高度なシステムを世界初搭載。

 販売台数が多いコンパクトカーに、自宅の駐車スペースも登録できる高性能なパーキングアシスト機能が盛り込まれているのは、トヨタらしい先進性を感じさせます。

 パーキングアシスト搭載車のオーナーは、この便利な機能を活用しているのでしょうか。

 そこで現行プリウスのオーナーに、パーキングアシスト機能を使っているのか聞いてみました。

「毎回ではありませんが、ときどきパーキングアシスト機能を使っています。自宅の駐車場では使う必要がないのですが(バックモニターのみ使用)、ショッピングモールなどの駐車場では、狭いうえに周囲のクルマも多いので活用しています。

 とくに現行プリウスは着座位置が低くなったのでインパネの両端が見えにくく車両感覚が掴みにくいので助かっています。もちろん万が一に備えていつでも操作できるように手や足は添えています」

 初期のパーキングアシストは、駐車スペースの感知や動作そのものが遅く、状況によっては切り返しの頻度も多くて不評でしたが、現在のシステムはかなり改善されているようです。

 またプリウスには搭載されていませんが、自車を上からみているような視点の全方位モニター(トヨタは「パノラミックビューモニター」、日産は「アラウンドビューモニター」)も搭載し、パーキングアシストと連動させています。

「ヤリスに搭載されているパーキングアシスト機能(アドバンストパーク機能)を体験したのですが、あれはスゴいですね。しかも全方位モニターで停車位置もモニターで確認できるので、早くプリウスにも搭載してほしいです」(プリウスオーナー)

 その一方、ホンダ「オデッセイ」のオーナーは、パーキングアシスト機能(スマートパーキングアシスト)をあまり使っていないそうです。

「ボディが大きいのもありますが、切り返しのたびにシフト操作が必要で、しかもタイヤを据え切りするのが気になります。

 だったら全方位モニターで確認しながら自分で駐車したほうが早い気がします。なので、使うのは時間的にも精神的にも余裕があるときくらいでしょうか。

 ただパーキングアシスト機能が装備されているのに使わないのと、付いていなくて使えないのでは大きく違います。いざというときには使いたいし、使っています」

 たしかに、混雑した駐車場で自車が駐車するのを待っている後続車がいるなど、ササっと駐車したいときに、少々時間がかかるパーキングアシストは使いづらいという事情もあるでしょう。

 現在のパーキングアシスト機能はかなり進化しており、使いやすくなっていますが、実際のユーザーは、その時々の状況によって自動と手動を使い分けているようです。

※ ※ ※

 EVが本格的に普及すると、走行だけでなく駐車も全自動になり、軽微なアクシデントはほとんど解消されそうです。

 未来の教習所では「切り返し」や「縦列駐車」の実習そのものがなくなるのかもしれません。

【キャンペーン】マイカー・車検月の登録でガソリン・軽油7円/L引きクーポンが全員貰える!

こんな記事も読まれています

セナがいた、プロストが走った!『ホンダF1プロジェクトチーム』第2期の栄光と技術挑戦
セナがいた、プロストが走った!『ホンダF1プロジェクトチーム』第2期の栄光と技術挑戦
レスポンス
150cc&12インチの「ギリギリ軽二輪」ハートフォード・ミニエリートで高速に挑む「100km/hは結構余裕!?」
150cc&12インチの「ギリギリ軽二輪」ハートフォード・ミニエリートで高速に挑む「100km/hは結構余裕!?」
モーサイ
全長4.9mの大型SUV アウディ新型「Q6L e-tron」初公開! “中国市場専用EV”は2024年末から長春にて生産開始
全長4.9mの大型SUV アウディ新型「Q6L e-tron」初公開! “中国市場専用EV”は2024年末から長春にて生産開始
VAGUE
ついに勝った! ランド・ノリス、フェルスタッペン下してF1初優勝。RB角田裕毅は7位入賞|マイアミGP決勝
ついに勝った! ランド・ノリス、フェルスタッペン下してF1初優勝。RB角田裕毅は7位入賞|マイアミGP決勝
motorsport.com 日本版
F1マイアミ決勝速報|ランド・ノリス、F1参戦6年目にして初優勝! フェルスタッペンを下す。角田裕毅7位入賞
F1マイアミ決勝速報|ランド・ノリス、F1参戦6年目にして初優勝! フェルスタッペンを下す。角田裕毅7位入賞
motorsport.com 日本版
SHOEI「X-Fifteen MARQUEZ BARCELONA」 9月末までの受注限定モデル登場
SHOEI「X-Fifteen MARQUEZ BARCELONA」 9月末までの受注限定モデル登場
バイクのニュース
[音のプロが推す“超納得”スタートプラン]中級スピーカーをサクっと装着! 高級純正システム搭載車にはデッドニングが効く!
[音のプロが推す“超納得”スタートプラン]中級スピーカーをサクっと装着! 高級純正システム搭載車にはデッドニングが効く!
レスポンス
要注意! 事故率の高いクルマの色があるって知ってる?
要注意! 事故率の高いクルマの色があるって知ってる?
月刊自家用車WEB
メルセデス・ベンツ EQA【1分で読める輸入車解説/2024年最新版】
メルセデス・ベンツ EQA【1分で読める輸入車解説/2024年最新版】
Webモーターマガジン
【最新モデル詳報】ボクたちに愛すべき相棒、MINIが新世代に移行。クーパー/カンロリーマンのワクワク、ドキドキ時間
【最新モデル詳報】ボクたちに愛すべき相棒、MINIが新世代に移行。クーパー/カンロリーマンのワクワク、ドキドキ時間
カー・アンド・ドライバー
フェルスタッペンがスプリント制す。リカルド&角田のRBが大健闘のダブル入賞【レポート/F1第6戦マイアミGP】
フェルスタッペンがスプリント制す。リカルド&角田のRBが大健闘のダブル入賞【レポート/F1第6戦マイアミGP】
AUTOSPORT web
最近のミニバンの「顔」、ちょっと威圧的じゃないですか? その理由を考えてみました
最近のミニバンの「顔」、ちょっと威圧的じゃないですか? その理由を考えてみました
Merkmal
カワサキ「Z900」【1分で読める 国内メーカーのバイク紹介 2024年現行モデル】
カワサキ「Z900」【1分で読める 国内メーカーのバイク紹介 2024年現行モデル】
webオートバイ
フラットスペースは広く取りたい! でも機能面も妥協したくない! そんな人にオススメな日産キャラバンがベースのキャンパー
フラットスペースは広く取りたい! でも機能面も妥協したくない! そんな人にオススメな日産キャラバンがベースのキャンパー
月刊自家用車WEB
高速道路の渋滞 流れが速いのは追い越し車線ではなく、むしろ走行車線
高速道路の渋滞 流れが速いのは追い越し車線ではなく、むしろ走行車線
ベストカーWeb
新車シビックがスーパーGT無双か!? 第2戦富士は17号車アステモが好発進!! GT500シビックのポテンシャルがスゴイ
新車シビックがスーパーGT無双か!? 第2戦富士は17号車アステモが好発進!! GT500シビックのポテンシャルがスゴイ
ベストカーWeb
レース終盤に突然荒れ出したGT500クラス決勝。トラブル、ハプニングまとめ/第2戦富士
レース終盤に突然荒れ出したGT500クラス決勝。トラブル、ハプニングまとめ/第2戦富士
AUTOSPORT web
小暮卓史「ホッとしています」。元嶋佑弥「タイヤがプッシュに応えてくれた」【第2戦GT300決勝会見】
小暮卓史「ホッとしています」。元嶋佑弥「タイヤがプッシュに応えてくれた」【第2戦GT300決勝会見】
AUTOSPORT web

みんなのコメント

19件
  • 将来これが標準になるのかねぇ・・・。なんだか車も年々つまらなくなってるような。
  • アシスト=補助
    なので駐車してくれる装備じゃなくて駐車を補助してくれる装備
    全部やってくれるもんだと思ったら大間違い
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村