独BMWは9月23日、新型「M3」および「M4クーペ」と、それぞれのハードコアバージョン「M3コンペティション」「M4コンペティション クーぺ」を発表した。
ミドルサイズセグメントのハイパフォーマンスセダンとして35年の歴史を有するM3と、そのクーペバージョンM4クーぺがフルモデルチェンジを果たした。注目のパワーユニットは3.0L直6ツインターボで、ノーマル仕様では最高出力480hp、最大トルク550Nm、コンペティションでは最高出力510hp、最大トルク650Nmを発生する。組み合わされるトランスミッションは、ノーマル仕様がクラス唯一となる6MT、コンペティションではMステップトロニック8ATとなる。駆動方式はRWDが標準だが、コンペティションにはスポーティなセッティングのAWD「M xDrive」も来年夏に追加される予定だ。
M3、M4クーぺとも、エクステリアの大きな特徴は先の4シリーズクーペと同様の大型キドニーグリルだろう。特にセダンへの採用は新型M3が初めてで、コンベンショナルな「3シリーズ」のルックスは、過激なフロントマスクにより一気に迫力を増した。もちろん、バンパー下部にまでおよぶグリルの大型化はメカニカル面での要請でもあり、ボンネット下に収まるハイパワーエンジンへのエアフロー導入に貢献している。また、リアエンドにはレーシーなディフューザーや、ブラックアウトされた100mm径のクワッドテールパイプを装着。電動フラップ付きエキゾーストシステムの快音にも期待がかかる。
車両のチューニングにはレースマシン「M4 GT3」からのフィードバックが活かされ、生粋のMモデルらしいダイナミズムとアジリティを実現。車両剛性アップのためエンジンコンパートメントにブレースが追加されたほか、ダイナミックスタビリティコントロール(DSC)には、初めてトラクションコントロールの効果を10段階に調整できる機能が盛り込まれた。
このほか、スポーティなMスポーツシートやエクステンディッドメリノレザーのトリムなど、スポーティネスと高級感を融合したインテリアも注目の新型M3およびM4クーぺ。市場投入は来年3月とアナウンスされている。
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