11月18~27日の10日間開催されている国際自動車展示会「ロサンゼルスオートショー」。新車のデビュー舞台ともなる世界的に注目が集まるオートショーに参加。そこから今後の車のブームや傾向を紐解く。
歴史ある「ロサンゼルスオートショー」
2022年に盗難されたクルマの車種、ワースト1位は2年連続であのクルマ
アメリカのオートショーといえば、世界5大オートショーの1つであり、先日バイデン大統領がスピーチした「デトロイドオートショー」が有名である。しかし、ロサンゼルスのオートショーは1907年より開催され歴史が長く、屋内・野外を合わせて100万平方フィートの広大な敷地で行われる世界的にも注目のオートイベントである。
とくに、「環境保護」に敏感で「2035年までにガソリン車を禁止する規制を採用」しているカリフォルニアでは、EV車への注目度は高い。
記者発表から見えてきた今年のオートショーの傾向は?
筆者は一般公開の前日に行われるメディア向けの「Media and Industry Day」に参加。この日は世界や北米市場に初登場する新型車の記者発表が主になるのだが、その発表会を行うブランドのラインナップを見て、「韓国車が力を入れている」ことを感じだ。
というのも、プレス向きの記者発表を行うブランドにアメリカのビック3といわれる「GM、フォード、クライスラー」はなく、トヨタの新型「プリウス」の登場に注目が集まっていたモノの、記者発表が行われたのは日本ブランドでは、スバルの「新型インプレッサ」のワールドデビューのみ。
対して、「ヒュンダイ」「ジェネシス」「Kia」と韓国ブランドは記者発表を行い、多くの記者の注目を集め、音楽業界のBTSのようにワールドワイドな展開を積極的に進めていることを肌で感じた。
ただし、シンプルに記者向きにCEOやデザイン開発者がスピーチするブランドが多い中、スバルのインプレッサワールドデビューの記者発表方法は、創意工夫がされており、多くの記者の注目を集めていた。
展示ブースからみる今年のオートショーは?
正直、昔のように華やかにブースを飾り、演出した展示ブースは少なく、一番大掛かりな演出をしているスバルも昨年と同じデザイン。出展ブランドも減り、華やかさに欠けていることは感じた。
そして、展示されている車の傾向はやはりEV車が増え、記者発表が行われた新型車もEV車が多く、ガソリン車をEV車が追い越す未来がすぐそこに来ていることを感じた。
また、アウトドアブームは車ブランドも重要視しており、スバルの新型インプレッサはハッチパックタイプのみでセダン型はなく、どのブランドもSUVが増加。ポルシェ「911」の新型車「911ダカール」はオフロード仕様になっており、展示品のポルシェの車にルーフテントが付いていたのには驚いた。
もちろん、ポルシェだけでなく、その他のブランドもルーフテントやルーフカーゴを付けて展示している車が多く、アウトドア仕様へアクセサリーを充実させるブランドも多く見受けられ、EV車で見られる近未来的デザインと、アウトドア向きのデザインの2極化されていることを感じた。
EV車関連のブランドが増加
昨年のロサンゼルスオートショーも参加したが、昨年よりさらにEV車の導入が増え、それに伴いEV車の充電器の需要が増加。
EV車への関心が高いロサンゼルスでは、現時点でもモールやスーパーでEV車の充電ステーションを設けている場所は多い。しかし、将来ガソリン車ゼロを目指すカリフォルニアでは、まだまだEVステーションビジネスの伸びしろは大きく、その背景もあり、EV車の充電器ブランドが多く出展。勢いを増してくることが予想される。
「目新しさ」は少なく規模は縮小傾向
「華々しい新型車の登場」というより、車の技術の進歩を見るイベントへとシフトしつつあるオートショー。
ロサンゼルスでカーブランドに働く人に話を聞くと「車は電子機器」と捉える企業が増え、オートショーで華々しく新型車を発表させるのではなく、1月にラスベガスで行われる電子機器の業界向け世界最大見本市「CES(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)」に出展するブランが増加しているという。そのこともあり、オートショーでの新型発表が減り、規模が縮小していることに繋がっているのではないだろうかと話していた。
文/舟津カナ
編集/inox.
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