スーパーカーに熱狂したふたりの親父が 日本発信のコンセプトカーを現代に
かつては某自動車メーカーのデザインも手がけた佐野氏。現在は、ワンオフのボディ製作で名高い「SANO DESIGN(サノデザイン)」を立ち上げ、数々のエアロパーツやショーカーを生み出してきた。そんな彼が「東京オートサロン2018」にて新たなボディワークを披露。 乱人(ランド)ブランドで知られる「エアロテックジャパン」との強力タッグで、1台のコンセプトカーを製作したのである。
ベース車両はマツダのFRスポーツ、NDロードスター。聞けば、スーパーカーをイメージしたというが、「エアロテックジャパン」を率いる吉川代表ともにスーパーカーブームに熱狂した世代だ。 「ちょうど1年前、幼少の頃に憧れていたスーパーカーを日本車ベースで作れば面白そうかなと考えました。吉川代表もおおいに賛同し、あっという間にプロジェクトは進行していきました(笑)」。 フロントバンパー、フェンダー、サイドステップ、リアバンパー、ヘッドライトにいたるまで完全ワンオフ。ロードスターのスポーツフォルムを活かし、大胆な流線ボディを纏った『SD-1』を完成させた。
ロングノーズ・ショートデッキという往年のスーパーカーのごとく、前方に約20センチ延長したフロントセクション。ヘッドライトもイメージにあわせてオリジナル製作したというワンオフ品だ。
ボンネットとの別体式となるクリアのエンジンフードカバー。さりげなくエンジンユニットを覗かせるのもスーパーカーをイメージしたニクイ演出である。
フェンダーは、フロント10mm/リア20mmワイド化。前方から後方にかけて斜め上に走るプレスライン。ダックテール状のトランクスポイラーもフェンダーへと繋がるようにデザインし、ボディの一体感を高めた。 ドア後方に備わるブーメラン式の縦型スポイラーも逸脱だ。
カメラを内蔵した脱着式ルーフも完全オリジナル。リアウインドウ付きのバージョンも開発予定とのこと。
今回の東京オートサロン2018のドレスアップカー部門で最優秀賞に輝いた『SD-1』。 日本発の”スーパーコンパクトスポーツ”を構成するエアロパーツの価格は、フルキットで150万円程度とのこと。「エアロテックジャパン」より6月を目標にリリースされる予定で、コンプリートカー販売も検討中のようだ。
SANO DESIGN http://sanodesign.biz/ エアロテックジャパン http://www.aero-tech.co.jp/
(レポート:ちんサブ)
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