摩耗や空気圧不足の危険性を疑似体験
TOYO TIRE(以下トーヨータイヤ)は、4月7日より6月9日まで全国各地の道の駅やショッピングモールで、タイヤの安全点検の重要性を呼びかける「タイヤ安全啓発活動」を実施。具体的には来場者のクルマのタイヤ空気圧チェックなどの無料安全点検、特設ブースでのドライブシミュレーターによる摩耗タイヤや空気圧不足の疑似体験ができる。
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4月20~21日に兵庫県神戸市のイオンモール神戸北でドライブシミュレータ体験、4月21日は岡山県、徳島県、北海道と3カ所の道の駅でタイヤ無料安全点検が行なわれている。
トーヨータイヤでは、このような催しを昨年も実施していたが、その際点検したクルマの約29%に空気圧不足が認められたそうだ。「フルサービスのガソリンスタンドなら、スタッフの方がタイヤの空気圧チェックをしてくれますが、セルフのガソリンスタンドが増えたため、タイヤの空気圧チェックをする機会が少なくなっているのが原因だと思います」という。
道の駅で行なわれたタイヤ無料安全点検では、トーヨータイヤのスタッフが、空気圧のチェックだけでなく、ヒビや異物が刺さっていたりはさまっていないか、溝の残量計測などを点検。もちろん、タイヤの空気圧が足りないときは、エアボンベを持参しているので適正値に無料で充填してくれるのだ。
イオンモール神戸北では、トレーラー内に設置された2基のドライブシミュレータによる摩耗タイヤの危険性などが疑似体験を実施。シミュレーターは、レーシングドライバーのサーキット外での練習用として採用される本格派。ハンドルを動かすと、シートもそれに合わせて本当のクルマのように傾くようになっている。見た目は、ちょっと高級なアーケードゲームのようだが、リアルにクルマを運転しているような操作感。ちなみにお値段は、1基数百万円とか。
シートスライドやペダルの位置を調整できるようになっているので、ブレーキペダルをしっかり踏めるような正しいドライビングポジションの習得もできる。
走行メニューは4つ。ウエット路面での急制動、ハイドロプレーニング現象、パイロンスラローム、雨の山道走行だ。それぞれ、摩耗タイヤまたは空気圧不足のタイヤと、正常な状態のタイヤとの比較体験ができるようになっている。
ウエット路面での急制動、ハイドロプレーニング現象、パイロンスラロームは、幅の広いタイヤテスト場をイメージしたシーンを使用するため、ハンドル操作に対するクルマの動きやブレーキペダルを踏んだときの停止するまでの距離を画面を見ながら比較的冷静に体感できる。とくにハイドロプレーニング体験では、ハンドルを左右に振ってスラロームしながら侵入すると左右のパイロンから大きく逸脱してしてしまう。
ハンドルやアクセル&ブレーキペダルには、適度な重さや反力があるため、ゲームセンターの機械のような無機質感はまったくない。むしろ本気でブレーキペダルを踏むと反力が強いため、足が攣りそうになるほど。シートポジションはやや低めなので、レーシーな気分を味わうことができる。
もっとも緊張するが楽しくタイヤの特性がわかるのが山道走行。設定は雨の日の下り坂。摩耗したタイヤという設定では、ハンドルを無造作に操舵するとフロントタイヤがコーナーの外側に流れていく(アンダーステア)のがはっきりとわかる。しかも、ブレーキペダルを踏んで減速しないと、当然のことながらコーナーを曲がることはできない。さらに、ゴール手前では走行中に右前輪がバーストというオマケ付き。ハンドルを左に切って、路肩まで安全に停止させる練習もできるようになっているのは驚き。
次いで新品タイヤでの走行となるが、明らかにハンドルへの手応えが増して、タイヤがグリップしていると感じる。もちろん、モニターの映像からも思ったようにコーナーを曲がっていくのが確認できるのだ。
シミュレータではあっても、正しい空気圧、規定値以上の残り溝とタイヤの重要さを実感。なお、今後は、愛知県名古屋市、東京都武蔵村山市、広島県広島市のイオンモールでドライブシミュレータ体験ができるので、ぜひとも体験してほしい。ちなみに、お子さんと一緒の家族用にキッズスペースも用意される。
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