スーパーGT第6戦SUGOの決勝レース中盤、最終コーナーから立ち上がったストレートの途中でGT300のマシンからの接触を受け、アウト側のガードレールに大クラッシュした100号車STANLEY NSX-GTの山本尚貴のその後の状況が明らかになった。
まずは決勝レースの41周目に起きたクラッシュの状況としては、複数の関係者の証言をまとめると、7番手を走行していた14号車ENEOS X PRIME GR Supraを追った100号車STANLEYの山本が最終コーナーからストレートのややイン側で立ち上がって走行していたところ、アウト側からピットインのためにピットロードに向かってイン側に切り込んできたGT300マシンと接触。
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GT300マシンの右フロントが100号車に接触し、高い速度域でコントロールを失った100号車はアウト側のガードレールにリヤ側からクラッシュした模様で、車体はモノコック後部のバルクヘッドから後端が全て失われるほどの大きな衝撃となり、セーフティカーの導入から赤旗中断となった。
クラッシュ直後、無線で山本が話ができたことがGTA公式のSNSなどで明らかになったが、山本はそのままドクターヘリで仙台市内の病院に搬送。
そしてレースが終わった19時前には、チームや関係者、同じホンダ陣営のドライバーなどに連絡があり、幸いにも骨折や大きな怪我などはなかった模様で、検査を終えて退院したとの情報が入った。
クラッシュの大きさ、そして車両の破損具合から山本尚貴の状況が心配されたが、ひとまずは大事に至らなかったようだ。
それでも今季のスーパーGTはシーズン前のテストでの14号車ENEOS X PRIME GR Supraの山下健太、そして第3戦鈴鹿での23号車MOTUL AUTECH Zの松田次生など、背筋が凍るようなクラッシュやドライバーが入院を伴う負傷が続いているだけに、速度アップするマシン、そしてサーキットの安全面に懸念の声も聞こえてきている。
また、SUGOのコースの特徴として、ピットインの際は最終コーナーからストレートに向けて一度アウト側に膨らんでからイン側のピットレーンに入るラインとなっており、ピットインしない車両と交錯するようなラインとなっている。
その交錯を避けるために、ホワイトラインを延長して、最終コーナーのイン側を走り続けてピットに入るような導線にすべきではという意見も出ており、レース後のパドックではスーパーGTの安全性のさらなる向上に向けて、さまざまな声が聞こえた。
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