ロケットカウルが評判のホンダ ホーク11ですが
大阪モーターサイクルショーでホンダが実車を世界初公開したロケットカウルの1100cc並列2気筒ロードスポーツ「ホーク11」が話題です。
25歳以下──いわゆる「Z世代」にはクラシカルルックが新鮮なフォルムにうつるのか、実車を見た現地の評判や、SNS上での書き込みではおおむね好評のようで、発売を待ち遠しく思っている方も多いようです。
【画像7点】ホークII、スーパーホーク、ホーク11など「ホーク」の名がつくホンダ車を解説!
50代の筆者は「空冷Z世代」のため、ロケットカウルを見てすぐにホンダ GB400ツーリストトロフィーMkII(1985年)やスズキ バンディット250LTD(1991年)を連想してしまいました。
ついでに言えば、ホークにロケットカウルという組み合わせを言葉だけで想像してしまうと、湘南爆走族に出てくるような格好のバイクを思い浮かべてしまいます。ジェネレーションギャップですね。
初めてホークの車名が登場したのはアメリカだった!
さて、「ホーク」の車名が日本で登場したのは1977年登場のホークII CB400T、ホーク CB250Tから。ホーク11の車名も「ホークII」に引っかけたものと思われますが、初出は北米市場が先でした。
空冷2気筒エンジン搭載のCB72(1960年)の輸出版であるCB77(1961年)が「スーパーホーク」というペットネームだったのです。
CB72のエンジンはボア54.0mm、ストローク54.0mmのスクエア比で247ccでしたが、今と変わらず大排気量車が好まれるアメリカ向けモデルとして、ボアを60.0mmに拡大。
排気量305ccのエンジンを搭載するのがCB77で、CB72:24ps/9000rpmに対し、CB77:28.5ps/9000rpmのエンジンスペックも向上。
メーカー公称最高速度も160km/hと、ベースのCB72から10km/hほど向上しています。このCB77の成功体験が鮮烈だったのか、以降も北米市場では2気筒エンジン車にHAWK(ホーク)のペットネームが使われています。
ファイアストーム(VTR1000F)も北米では「ホーク」だった
もっとも新しいところでは、日本ではファイアストーム(1997年)の車名で販売されたVTR1000Fが北米市場では「スーパーホーク996」の名称で販売されました。
スーパーホーク996(ファイアストーム)は、排気量996ccの水冷Vツインエンジンをアルミピポットレスフレームに搭載したスポーツモデル。
ボア98.0mmは当時のホンダ車のなかで最大径のエンジンで、V型エンジン採用車の泣き所である前輪分布荷重の少なさを補うため、エンジンを限りなくフロント側にレイアウト。行き場を失ったラジエーターは、グランプリレーサー・NR500(1979年)のように車体側面に配置されています。
日本では2003年に生産終了になったファイアストーム(VTR1000F)でしたが、欧州、北米向けとして2007年まで生産が続けられました。
ホーク11が北米市場で販売され、その名称がスーパーホーク11になったとしたら、彼の地に住む往年のホンダファンを喜ばせるかもしれませんね。
付録「70年代、速度記録に挑戦した超弩級ホーク!」
じつはホンダには超弩級のホークもあります。市販車ではありませんが、CB750FOUR(1969年)のエンジンを2基がけとして搭載、1971年のアメリカ・ユタ州ボンネビルのソルトレイクにおいて世界最高速記録に挑戦した「ホンダホーク」(1971年)です。
テール(尾翼?)に描かれたHONDA HAWKの文字が誇らしげですね。
レポート●飯田康博 写真●ホンダ/八重洲出版 編集●上野茂岐
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みんなのコメント
重量級がこの頃キツいから
また出してくれないかな?