アストンマーティン・ジャパンは2019年11月21日、アストンマーティンで初のSUVモデル「DBX」を日本で初公開した。前日に中国・北京でワールドプレミアされ、すでに予約受注は開始されている。国内での販売価格は2299万5000円からで、納車は2020年の9月以降となる見込み。
発表会場となった東京・青山にある、アストンマーティン東京のショールームに置かれた「DBX」は、アジア太平洋地域に配車された2台のうちの1台であるという。登壇したアストンマーティン・ラゴンダ バイスプレジデント&チーフクオリティオフィサーのリチャード・ハンバート氏は冒頭に「日本はアストンマーティンにとって重要な市場です。そのコミットメントの証しとして東京に持って来ました」と述べた。
106年の歴史を持つ英国のラグジュアリーブランドであるアストンマーティンで初のSUVとして登場した「DBX」だが、その始まりは2015年にジュネーブモーターショーでDBXデザインコンセプトの発表に遡る。開発は白紙の状態から始まり、まずはSUVの定義を理解するところからスタート。基本に戻り、どのような属性や装備が必要なのかを議論を重ねたという。その中で「なぜスポーツカーではなくSUVが選ばれるのか」ということばが幾度も出てきたという。一方で、アストンマーティンらしい走行性能を有していないと、アストンマーティンとは言えない。これらを吟味して誕生した「DBX」には、ルックスやサウンド、そして走行性能。さらには高級な素材や職人芸など、期待されるものがそろっているという。
新たな境地を切り開く意欲作
「DBX」はアストンマーチン初のフルサイズ5人乗り仕様の4WDモデルである。
エクステリアは、アストンマーティンのスポーツカーのエッセンスが存分に取り入れられる。フロントフェイスには象徴的な「DB」グリルを備える。バンパー部には”口”型のターンランプ機能を備えるデイタイムランニングライトがあり、じつはここがキモなのだという。内側がダクトとなっており、ここからフロントホイールアーチとサイドパネルに空気を流すことで、ブレーキを冷却しながら抗力と揚力をともに削減する。また、車両上方の空気はルーフ上からリヤウイング、リヤウインドー、リヤフラップへとキレイに流すことで、走行中のリヤウインドーをキレイに保てるという。さらに、これらの空力デザインにより、キャビンのノイズレベルを最小限に抑えることに成功したという。
「DBX」はスポーツカーの開発を通して改良を重ねてきた接着アルミニウム構造の技術を活用して、軽量かつ堅ろうな専用のボディを設計。開発当初から最大限のキャビンスペースを確保することを目標に設計されている。前後席はクラス随一の広々とした空間を生み出している。新設計のプラットフォームは優れたボディ剛性により、オンロードはもちろんオフロードでも並外れたダイナミクス性能を発揮するという。
SUVならではの走行性能を持つ
ボディサイズは、全長5039mm、全幅1998mm、全高1680mmで、ホイールベースは3060mmと立派な体躯に前述のような広い室内空間を両立する。エアサスペンションを装備することで、標準車高から45mmの上昇もしくは50mmの降下が可能。あらゆる地形に対応可能なうえ、乗員の乗り降りや荷物の積み降ろしといった場面での利便性にも優れる。最低地上高は標準時で190mm、もっとも高い位置に設定すると235mmとなる。アプローチアングルは、標準車高のGTモードで22°、オフロードなどで使用するもっとも車高を上げた状態のテレイン+モード時(+45mm)には26°、ランプブレークオーバーアングルは同様に15°/19°、ディパーチャーアングルは24°/27°を確保する。最大登坂角は31°、サイドスロープ角は27°を実現。登降坂路での安定した走行を可能とするヒルディセントコントロールやヒルホールドコントロールも装備。さらに水深500mmまでに耐えるといったぐあいに、アストンマーティンらしさを前面に押し出した流麗なフォルムを持ちながらも、ラフロードでの高い走行性能も両立している。
パワートレーンは、DB11やヴァンテージにも搭載される最新の4リットルV8ツインターボエンジンに9速ATを組み合わせる。「DBX」専用チューニングが施され、最高出力は550馬力、最大トルクは700Nmを発生。ポテンシャルをフルに発揮すれば、0→100km/h加速はわずか4秒5の俊足ぶりで、最高速度は291km/hに達する。他方、省燃費性能向上のために気筒休止機構を備えるなど、多様な使用環境に柔軟に対応する。
「DBX」の4WDには、アクティブセントラルディファレンシャルとエレクトリック リヤ リミテッドスリップ デファレンシャル(eデフ)を備える。これにより車両の前後や左右のリヤアクスル間で、正確なトルク配分が可能。また、スポーツカーのようなフィールとレスポンスが得られるようにチューニングされたステアリングと組み合わせることで、コントロール性に優れるハンドリングを実現している。
くつろぎをもたらす上質感あるインテリア
インテリアは、前席・後席ともにゆとりのある空間となっており、頭上空間と足元スペースはクラス最高レベルをうたう。また前席から後席頭上までの延びたガラスパノラマルーフやフレームレスのドアガラスにより、明るく広々としたキャビンスペースを演出する。
インパネに目を向けると、現代的なデジタル表現を織り込みながらもラグジュアリー感漂うしつらえ。12.3インチ液晶メーターの回転計はアストンマーティンの定番とも言える逆転指針を採用。インテリアのデザイン的なハイライトとなるのがセンターコンソールのブリッジ構造。美しい造形を持ちながら下部は収納スペースが設けられ、実用面にも配慮する。
センター部には10.25インチの液晶ディスプレイを装備。エアコンやオーディオなどの操作のほか、走行モード選択などのシャシー制御や、360°カメラシステムによる車両周囲の状況確認なども可能。また、車内照明を2つのゾーンに分けて64種類のカラーから好みの色に変えられるアンビエントライトの設定もできる。オーディオにはApple CarPlayが利用可能だ。
シートにはBridge of Weir Leather製の最高級フルグレインレザーを採用。前席はサポート性に優れるスポーツシート形状とし、快適な乗り心地と上質な座り心地を提供する。また、ルーフライニングや電動ルーフブラインドはアルカンターラを採用してデザイン性と遮光性を両立している。
ダッシュボードやドアトリムなど随所にメタルやガラス、ウッド素材を採用し雰囲気のある室内空間を演出。さらにモダンなウッドパネルや複合材、金属パネルなど好みに応じてカスタマイズできるプランも用意する。
アクティブな使用シーンにも応える
ラゲッジスペースは632リットルの容量を確保。4:2:4分割可倒リヤシートを倒せばさらに積載スペースが広がるなど、さまざまなシーンに柔軟に対応する。バックドアには電動開閉機構を備えるとともに、足元でのジェスチャー操作で開けることもできる。また、荷室左側の設けられた昇降スイッチでフロア高を50mm下げられ、荷物の積み降ろし時の利便性も考慮されている。ラゲッジスペースをさまざまに活用できるアクセサリー類も豊富に用意する。
アストンマーティン流のSUV「DBX」は、ブランドの価値を高めるとともに、より多くの人の期待に応えるモデルに仕上がっている。
「DBX」の詳しい情報はhttps://www.astonmartin.com/ja/models/
<文&写真=編集部>
アストンマーティン
https://www.astonmartin.com/ja
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