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四輪駆動の極上クーペ誕生! 最新 BMW M4 CSへ試乗 直6はCSLと同じ550ps 充足感が半端ない

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四輪駆動の極上クーペ誕生! 最新 BMW M4 CSへ試乗 直6はCSLと同じ550ps 充足感が半端ない

M4 コンペと大差なかった体験のM4 CSL

BMW M4 CSを正しく堪能するには、数年前に発売された、M4 CSLを理解しておく必要があるだろう。1000台の限定で、驚くほど高額なプライスタグが下げられ、直近の20年間では伝説の「CSL」を掲げるのに相応しい内容といえた。

【画像】四輪駆動の極上クーペ誕生 BMW M4 CS 競合クラスのモデルと比較 M4 CSLも 全137枚

とはいえ、M4 CSLは満場一致の「クーペ・スポーツ・リヒト」ともいえなかった。精悍なストライプがボンネットを飾り、英国価格はスーパーカーのアウディR8へ並んでも、運転体験はM4 コンペティションと大差なかったからだ。

間違いなく、コンペティションは素晴らしい。CSLは、しっかり進化していた。とはいえ、伝説の3文字をぶら下げるのであれば、ポルシェ911 カレラSとGT3との違いのような、飛躍的な変化を期待した人は多かったはず。

その要因の1つといえたのが、ドイツ語でリヒト、軽さだった。1625kgという車重は、M4 コンペティションから約100kgも削減された結果だった。それでも、軽いと自慢できるほどの数字ともいえなかった。

筆者がM4 CSLへ試乗したのは、2022年。短時間ではあったものの、長いフロントノーズがきついコーナーへ吸い込まれていく様子は、クイックでフラット。自然に流れていくような身のこなしが、強く印象付けられた。

乗り心地は褒めにくくても、操縦性は極めてエネルギッシュ。僅かにパワーアップされた直列6気筒ツインターボエンジンは、金属的なサウンドも追加され、昇天するような喜びに溢れていた。

M4 CSLと同じ直6で550ps 車内もアップグレード

オーバーステア傾向が、やや強すぎたことも事実。旋回中にアクセルペダルへ力を込めると、簡単にリアタイヤはスライドを始めた。冷たく湿った公道を積極的に運転する場合は、熱くなりすぎないよう、自らの気持ちを鎮めることが必要といえた。

間違いなく、素晴らしい後輪駆動のMだった。だが、僅かにヘビーでワイルドすぎた。

そして、2024年に登場したのがM4 CS。公道でのエネルギッシュさは、少しなだめられている。乗り心地はドライバーへ優しくなり、滑りたがりのリアアクスルのマナーも抑えられている。

フロントに載るエンジンは、M4 CSLと同じ直6 2996ccツインターボ。最高出力も550psで変わらない。

カーボンファイバー製のボンネットには、通常のモデルと差別化するべく2本のブラック・ストライプが与えられた。カーボンセラミック・ブレーキディスクが標準装備。リアのチタン製マフラーは、CSLのものをベースに改良されて組まれている。

ダンパーやスチールコイル・スプリングも専用品。スタビリティ・コントロールやステアリングも、CSの専用設定になっている。

インテリアも、各部をアップグレード。アルカンターラ巻きのステアリングホイールは、底辺がフラットの新アイテムだ。CSLから一層無駄が取り除かれた、カーボンファイバー製センターコンソールと、彫りの深いバケットシートが精悍な雰囲気を作る。

知る人ぞ知る、四輪駆動の極上クーペ

運転席へ座った印象は素晴らしい。サーキットでの走行会を前提にした車内として考えると、モニターパネルが大きすぎるかもしれないが、それ以外はM4 CSへ集中できる。

乗り心地は、ニュルブルクリンク・ノルドシュライフェで10秒遅いM4 コンペティションと、4秒速いM4 CSLの中間。公道にも充分対応できるかもしれない。

CSLとの決定的な違いが、四輪駆動なこと。その結果、知る人ぞ知る、極上クーペに仕上がっている。ドイツの道を思い切り飛ばすことは叶わなかったが、路面の荒いオーストリア・ザルツブルクリンク・サーキットを、CSは舞うように駆け回ってみせた。

より軽く低いスポーツカーに乗り慣れた人は、M4の垂直方向の姿勢制御が大きめに感じられるだろう。ステアリングも軽すぎるかもしれないが、慣れてしまえば、揺るぎない自信がドライバーへ生まれる。そして、深い喜びにつながる。

アクセルペダルの加減でコーナリングラインを調整していける自在さは、CSLには及ばないものの、遠からず。試乗車が履いていた、オプションのミシュラン・パイロットスポーツ・カップ2 Rではなく、通常のタイヤなら、よりそれを謳歌できるはず。

今回のカップ2 Rでは、望み通りの滑らかな回頭性も披露した。コーナーへの侵入から頂点までは、正確でピタリと安定。ストレートめがけた加速時には、最短ラインを辿りながら、見事なトラクションで圧巻の加速を引き出せた。

半端ない充足感 素晴らしいM4のベスト

運転の充足感は半端ない。筆者に許された時間は4周だけだったが、あっという間に過ぎてしまった。

M4 コンペティションより、僅かに軽くなった感覚はある。ブレーキのソリッド感は高い。ステアリングホイールには、より鮮明な情報が伝わってくる。クラスをリードするMのスポーツクーペに、一層磨きがかけられたことは明らかだ。

英国への導入は、100台のみ。恐らく高額になると考えられるが、素晴らしいM4の中でベストといえる仕上がりといえそうだ。追って、公道での印象をお伝えしたい。

BMW M4 CS(欧州仕様)のスペック

英国価格:−ポンド
全長:4793mm
全幅:1920mm
全高:1387mm
最高速度:302km/h
0-100km/h加速:3.4秒
燃費:9.8km/L
CO2排出量:232g/km
車両重量:1760kg
パワートレイン:直列6気筒2996ccツイン・ターボチャージャー
使用燃料:ガソリン
最高出力:550ps/6250rpm
最大トルク:66.1kg-m/2750-5950rpm
ギアボックス:8速オートマティック(四輪駆動)

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みんなのコメント

10件
  • Lore in
    持ち上げるにも日本語わかる人にお願いしないとね
  • ope********
    >とはいえ、M4 CSLは満場一致の「クーペ・スポーツ・リヒト」ともいえなかった。精悍なストライプがボンネットを飾り、英国価格はスーパーカーのアウディR8へ並んでも、運転体験はM4 コンペティションと大差なかったからだ。

    ニホンゴ、ムズカシイデス、、値段も書いていないし、、
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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