南米大陸で「技術的最高峰のツーリングカー選手権」と称するTC2000(旧スーパーTC2000)の2023年シーズン第4戦が5月12~14日のロザリオで開催され、王者ルノーに対しホンダ、トヨタ、シボレーが入り乱れる混戦模様の状況を抜け出し、18歳の新鋭イグナシオ・モンテネグロ(ルノー・フルーエンスGT)が前戦に続くキャリア3勝目をマーク。レース2ではTOYOTA GAZOO Racingチームのジュリアン・サンテロ(トヨタ・カローラTC2000)が待望の今季初優勝、シリーズ通算5勝目を手にした。
シリーズ覇者として君臨するルノー陣営アクシオン・エナジー・スポーツTC2000を筆頭に、ホンダ陣営のYPFホンダRVレーシングと、シボレー陣営のYPFエライオン・オーロ・プロ・レーシング、そしてTOYOTA GAZOO Racingアルゼンティーナ(TGRA)など、ファクトリー支援を受ける強豪がひしめくシリーズは、母国の英雄“ファン-マヌエル・ファンジオ”の名を冠したトラックで早くも今季4戦目を迎えた。
ルノー躍進。王者ペーニャがポール・トゥ・ウイン、新鋭モンテネグロはキャリア2勝目/TC2000第3戦
熾烈な攻防は午前のFP1から展開され、まずはフランコ・ヴィヴィアン(シボレーYPFクルーズ)が最速タイムを記録すると、2番手にルノーのモンテネグロ、3番手にトヨタのサンテロ、そして4番手にはホンダのエース、ファクンド・アルドゥソ(ホンダ・シビックTC2000)が秒差圏内で続き、4つの異なるブランドが上位を分け合う結果となる。
そこから午後のFP2では一転、アルドゥソを先頭に今季移籍組のベルナルド・ラヴァー(ホンダ・シビックTC2000)やルーキーのハビエル-スクンチョ・モーロと、ホンダ・シビックが1-2-3体制に。明けた土曜午前のFP3でもラヴァーのシビックが最速タイムを奪っていく。
現地午後17時を前に始まった予選は、日曜決勝のスターティンググリッドを確定させる勝負であると同時に、選手権ポイントの獲得とランキング順位によるタイムペナルティも加算される変則スポーティングの勝負となるなか、まずはQ1でモンテネグロが先手を獲る最速タイムを叩き出す。
この1分38秒416というルノーの記録には、この時点でランキング2位だったモンテネグロのポジションに応じて1秒が加算されたものの、日曜最初のレース1で最前列を確保するには充分な戦果に。16台中10台が進出となったQ2を経て、最後のQ3では5台の勝負を制し、ヴィヴィアンのシボレーがポールポジションの栄誉を獲得し、最初のポイントを追加することに成功した。
■接触上等バトルで上位失速のレース2をサンテロが制す
明けた日曜は午前11時32分から25分+1周の決勝レース1がスタートすると、オープニングラップで11番グリッドから出たスクンチョ・モーロのシビックがクラッシュ。これでレースは一時中断となるも、レースコントロールが動く直前に3番手発進だったアルドゥソが首位モンテネグロをギリギリの勝負で捉え、シビックが首位奪取に成功する。
しかし再開後の13周勝負終盤で粘りを見せた18歳は、シリーズ“2冠”を経験するドライバーに臆せず挑んでポジションを取り戻す勢いを見せ、そのままアルドゥソのシビックとヴィヴィアンのシボレーを従え、前戦コルドバに続く連勝を飾ってみせた。
続くレース2はそのモンテネグロと、ルノー所属時代にシリーズ連覇を達成した元王者アルドゥソが並んでスタートを切ると、両者が一歩も引かぬ意地の張り合いでオープニングラップから接触バトルを繰り広げて失速。
これで道が開けた4番グリッド発進のサンテロが首位に躍り出ると、ファクンド・マルケス(ルノー・フルーエンスGT)、そして連続3位表彰台のヴィヴィアンを抑えて今季初優勝を達成。アルドゥソは5位、モンテネグロは7位に終わる結果となった。
この結果、ランキングは昨季にも自らの最年長王者記録を更新したリオネル・ペーニャ(ルノー・フルーエンスGT)が依然としてトップを維持するものの、背後8点差にモンテネグロが猛追。25点差の3位にサンテロ、4位にヴィヴィアン、5位アルドゥソのオーダーとなった。
続くTC2000の第5戦は、2001年以来約22年ぶりの訪問となるサンタフェのサンホルヘに位置するスピードウェイ・パークで実施され、大規模改修を受けたトラックでは6月3~4日の週末にひさびさの勝負が繰り広げられる。
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