電気駆動のキャンピングカー: プジョーのBEVであるeリフターをベースにしたオール電化の多機能マイクロキャンパーバン: ヴァンダラーは今、こんなものを作っている。
小さいことは良いことだ: 今日のキャンピングカーの楽しみは、「VWバス」サイズのバンではなく、もっと小さいハイルーフのステーションワゴンで始まるのだ。
4億円超え! 850馬力V12自然吸気&車重1,050kgのパガーニ ウアイラRに初試乗 その究極の走りを動画とともにレポート
モーターホームメーカーとして、新参者であるヴァンダラーは、多機能ミニマリズムのトレンドを特によく考え、一貫した方法で実践し、ハイルーフのステーションワゴンのための通常のキャンピングボックスが提供するものをはるかに超えるものにしている。しかし、ヴァンダラーに電気自動車が登場したのは、その必要性からだけではない。
これがプジョー eリフター ヴァンダラーだ
プジョーは今年初めから、姉妹車である「シトロエン ベルランゴ」や「オペル コンボ」と同様に、「リフター」をBEVモデルでも供給している。プジョーは常に少し高価だが、よりスタイリッシュな装備を備えている。また、側面とホイールアーチにプラスチック製のプロテクターを持つ外観は、ちょっとしたアウトドアらしさをこのモデルで醸し出している。
キャンパーには、もちろん「L2」というロングバージョンが適している。全長は4.75mとミドルサイズのエステートカー並みで、回転半径は11.5mと、街中での使い勝手は十分で、外高も1.90m以下と車庫入れもしやすく、普段使いのクルマとしても十分適している。
フロントに136馬力の電動モーター、床下に50kWhのバッテリーを搭載している。130馬力の同等ディーゼル車(在庫車のみ)と比較した電気駆動の実際の割増料金は12,000ユーロ(約168万円)だが、これはe-car購入プレミアム(補助金)で相殺することが可能だ。
これは、「ベルランゴ」や「コンボ」にも同じような形で適用される。「トヨタ プロエース シティ」だけが、まだガソリンとディーゼルの2種類のエンジンを搭載している。
電気駆動のコンパクトな都市配送バンは、確かに理にかなっている。しかし、キャンピングカーの場合は、街の中の3つの角を曲がるだけでなく、もっと遠くまで走るのが普通だ。だから、e-キャンパーにはいつも苦労させられる。しかし、このようなコンパクトなアウトドアバンは、年に数度の大きな休日には、大きな役にも立つと同時に、普段使いのクルマにも代用できるのだ。
eリフターのヴァンダラーにはこんなものがある
ケンプテンに拠点を置く「ヴァンダラー」(バン(Van)とハイカー(Wanderer)の造語)は、自社開発のポップアップルーフと114cmの寝幅、点弾性マットレスのベッドが自慢だ。
背面を引き出し、IHコンロと折りたたみ式テーブルトップを備えた電動高さ調整式キッチンユニット、シンクボックスと水道を備えた左側の折りたたみ式ベンチシート、折りたたみ式クロスシートベンチと収納ボックスを兼ねたコンビネーション家具の3つのモジュールからなるマルチパーツインテリアを採用している。
全体を折りたたんで起こすことができるので、標準のシングルリアシート3脚はそのまま車内に残り、必要に応じて使用することができるという、非常にトリッキーな仕組みになっている。折りたたんだ状態ではリアウィンドウからの直接の視界が遮られるが、その分はリアカメラのおかげで我慢できる。
決して大きい車ではないため、収納スペースは豊富ではないが、それでも別に収納ボックスがあるのは嬉しい。移動中は2つの家具ブロックの間に、キャンプ時は屋外かキッチンブロックの下に設置し、作業しやすい高さに上げておくことができる。
eリフター ヴァンダラーの駆動方法について
かなりできる!フランスらしい、良好なステアリングフィールとサスペンションの快適さ。代表的な電動: アクセルペダルに対する自然な反応と、スムーズでギクシャクしない静かな加速感。
走行モードは「エコ」、「ノーマル」、「パワー」の3つで、中速域では81馬力の「エコ」でまったく問題ない。最高時速は135km/hで、この手のクルマには十分だ。
上級装備の「GT」では、電力使用量とバッテリーの状態に関する詳細な情報を表示するデジタルコックピットが提供され、統合ナビゲーションシステムが次の充電ステーションを探すのに役立つ。
50kWhのバッテリーで266kmの航続距離を実現
ベース車両に搭載された50kWhのバッテリーは、航続距離266km、消費電力20.9kWh/100kmを実現している。実際には、200kmごとに充電休憩を計画する必要がある。
急速充電器でも最大100kWまでしか充電できず、80%の充電レベルに達するまでに30分かかり、再び約200kmの走行が可能になる。
ベルリンから地中海まで一気に駆け抜けようとするような長距離移動には、電動キャンピングカーはあまり向いていない。どうせなら2時間ごとに休憩を取りたい、そんな快楽主義の旅行者向けだ。
プジョー eリフター ヴァンダラー: 走行レポート
結論: 「ヴァンダラー」には、素晴らしいアイデアが詰まっている。また、この電動キャンピングカーがなにか特別な意味を持つとすれば、それは小型軽量のシティバンであり、日常の車として機能しながらも、週末には周辺に気ままに出かけるのに適していることだろう。
【ABJのコメント】 日本では圧倒的に「シトロエン ベルランゴ」のほうが見かける頻度が高いような気がするが、その兄弟車の「リフター」も(当たり前だけど)決して「ベルランゴ」に劣らないような自動車である。特に「ベルランゴ」ほどの凝った意匠を持たない内外装は、個人的には好感が持てるし、さらに今のプジョーのラインアップにおいては一番シンプルで実用車らしい、つまり昔ながらのプジョーの雰囲気を持っているのは実はこの「リフター」なのではないか、と感じるような飾らない良いデザインである。
そんな「プジョー リフター」のBEVである「eリフター」をキャンパーに仕上げたのが今回の「ヴァンダラー」である。絶対的な大きさは決して巨大ではないから、室内空間はそこそこではあるが、広ければ絶対的に快適かというと、一人か二人くらいで出かけるには、そこそこの空間のほうがコージーだったりもするわけで、要はどう使うかがこういう自動車を選ぶ時の基本である。今回の「ヴァンダラー」の内装は華美ではないけれどセンス良く、とてもいい感じのものである。そしてそれは「プジョー リフター」の持っている素質と大変よく融合していると思う。日本の軽のキャンパーが人気だが、この「リフター」を見るとやっぱりセンスが良く、お洒落なのはこっちだなぁ、としみじみ思ってしまうのは、舶来主義が抜けない者のひいき目なのだろうか・・・。(KO)
Text: Thomas Rönnberg 加筆: 大林晃平 Photo: Vanderer
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
トヨタ新型「ミニアルファード」登場は? 「手頃なアルファードが欲しい」期待する声も!? 過去に"1代で"姿消した「ミドル高級ミニバン」があった!? 今後、復活はあるのか
「子供が熱を出したので障害者用スペースに停めたら、老夫婦に怒鳴られました。私が100%悪いですか?」質問に回答殺到!?「当たり前」「子供がいたら許されるの?」の声も…実際どちらが悪いのか
“650馬力”の爆速「コンパクトカー」がスゴイ! 全長4.2mボディに「W12ツインターボ」搭載! ド派手“ワイドボディ”がカッコいい史上最強の「ゴルフ」とは?
「中古車を買いに来たら『支払総額表示』で売ってくれませんでした、詐欺ですよね?」 「別途費用が必要」と言われることも…! 苦情絶えないトラブル、どんな内容?
セカオワが「愛車売ります!」CDジャケットにも使用した印象的なクルマ
「黄信号だ。止まろう」ドカーーーン!!! 追突されて「運転ヘタクソが!」と怒鳴られた…投稿に大反響!?「黄信号は止まるの当たり前だろ」の声も…実際の「黄信号の意味」ってどうなの?
「とりあえず増税ね」で50年!? 「世界一高い」自動車諸税&ガソリン税“見直し”正念場 “年収の壁”の向こうの璧
「中古車を買いに来たら『支払総額表示』で売ってくれませんでした、詐欺ですよね?」 「別途費用が必要」と言われることも…! 苦情絶えないトラブル、どんな内容?
“生産版”「“R36”GT-R」公開に反響絶大! 日産の「旧車デザイン」採用&4.1リッター「V6」搭載で「借金しても欲しい」の声! 1000馬力超えもあるArtisan「“和製”なスーパーカー」が話題に
トヨタ新型「ミニアルファード」登場は? 「手頃なアルファードが欲しい」期待する声も!? 過去に"1代で"姿消した「ミドル高級ミニバン」があった!? 今後、復活はあるのか
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント