この記事をまとめると
■海外ブランドでは往年のモデルを復活させるプロジェクトが盛んに行われている
なんだかこのベントレー小ちゃくない? 名車「ブロワー」が85%サイズにスケールダウンして「ブロワージュニア」となって蘇る
■旧車の価格高騰、電動化シフトへの反立、ブランドの再構築などが目的
■今後は日本メーカーでも同様のマーケティング手法が盛り上がる可能性もある
続々と伝説的なモデルを自ら復刻させる欧米メーカー
海外ブランドで、往年のモデル復活が相次いでいる印象がある。そのなかでも、英国ブランドが目を引く。 たとえば、ベントレー・スピードシックス、ジャガーEタイプZPコレクション、ロータス・タイプ66などが挙げられる。
背景にはさまざまな理由があるものと考えられる。
ひとつは、旧車市場における価格高騰だ。いわゆるクラシックカーという年代車のみならず、日本でいうところのネオクラシックカーなど、往年の名車の付加価値が世界的に上がってきた。なかには、投資や投機を目的とした異常な値上がりのケースも見られるが、基本的には”需要と供給”のバランスによって価格は変動する。高くても購入したいと思う人が増加する一方で、程度が良いモノが不足したり、メインテナンスに対する十分な知識を持つ人が少なくなっていると言える。
ふたつ目の理由は、グローバルでの電動シフトだ。とくに欧州では、欧州連合(EU)域内で2035年時点に販売される乗用車と小型商用車はZEV(ゼロエミッションヴィークル)と基本姿勢を示している。ドイツなどの一部の国や地域の意見によって、eフューエルなどの合成燃料を使う内燃機関の2035年以降の使用についても、これからさらに議論が進むことだろう。
いずれにしても、近年中に欧州市場はZEV(EVや燃料電池車)が主流となることは確実な情勢だ。
そうなると、内燃機関に対する思い入れを強く持つ人が一部で増えて、往年の名車への憧れが深まることが考えられる。
こうした需要が高まっても、前述のように十分なメンテナンスを施した上質な中古車の数が減ってきており、往年の名車の付加価値がさらに高まるという流れができているのではないだろうか。
そして3つ目の理由は、ブランド戦略だ。
EVなどの電動シフトによって、自動車メーカー各社は次世代に向けたブランド戦略の構築を急いでいるところである。これは、製造台数・販売台数の大小によらず、自動車産業界全体が直面している課題だ。
そうしたなかで、とくに製造・販売の規模が小さなメーカーがブランドの場合、かなり思い切ったブランド戦略を打つ必要があるはず。
一連の、英国ブランドによる往年の名車の復刻事業、またはクルマの中身としては、電動化を含めて最新型としながらも、モデル名称に往年の面影を感じさせると言ったマーケティング手法が用いられていると言える。
今後、日本ブランドにおいても、英国ブランドで見られるような名車の復刻事業が盛り上がるのかもしれない。
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古い車の税金を上げるアホな国、日本
昔の焼き直しですよ、って建前が必要になる。