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【グランドチェロキーも電動化】ジープ、本格的な電動化時代 ピュアEVも準備 米ジープ代表が明言

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【グランドチェロキーも電動化】ジープ、本格的な電動化時代 ピュアEVも準備 米ジープ代表が明言

ジープ、オンラインでの意見交換開催

text:Kenji Momota(桃田健史)

【画像】4xe=ジープのPHEV どんなモデルが存在?【ラインナップ】 全154枚

ジープにも本格的な電動化の波がやって来た。

それは、世界的なEVシフトのなかで必然なのか? そのなかでジープブランドはこれから、どのように進化していくのか?

日本市場では2020年10月21日、プラグインハイブリッド車「レネゲート4xe」をオンラインで発表し、11月28日から全国のジープ正規ディーラーを通じて販売する。

ジープのラインナップだけではなく、ジープブランドを傘下にもつFCA(フィアット・クライスラー・オートモービルズ)としても、同社の日本初のプラグインハイブリッド車となる重要モデルだ。

近年、日本ではメルセデスベンツ、BMW、VW/アウディなどのドイツ車、さらにプジョーなどフランス車でもプラグインハイブリッド車やEVのラインナップを拡充している。

ジープとしてはレネゲート4xeのさらにその先、どのような戦略を打ってくるのか、とても興味深いところだ。

そうした中、FCAジャパンが主催するメディア向けのオンライン意見交換が行われた。

ゲストには、ジープブランドのグローバル・プレジデントの、クリスチャン・ムニエ氏を迎えた。

メディア関係者から事前にFCAジャパン宛てに送られた質問にムニエ氏が答えるかたちで進行された。

その中では、日本メディアがあっと驚くような発言もあった。

ブランド戦略のプロがじっくり語る

まず、FCAジャパンのポンタス・へグストロム社長が挨拶した。

レネゲート4xeの日本導入を受けて「FCAとして、最初の電動車を発売したという、重要な時期だ」との認識を改めて示した上で、ムニエ氏を紹介した。

ムニエ氏は2019年5月、現職に着任。同時にFCAグループ執行委員会のメンバーに任命されている。

フォードを経て、2002年に日産に転じ、インフィニティのグローバル・セールス・マーケティング本部のバイスプレジデントや、カナダ日産社長など歴任したブランド戦略のプロである。

へグストロム氏から発言のバトンタッチを受けたムエニ氏は「ジープが日本で高い業績を挙げている。

また、(FCA全体として)電動化で大きな投資としてきており、そうした中で、レネゲート4xeを欧州の次に日本で販売した」と日本市場の重要性を強調した。

次いで、質疑応答に移った。主なものを紹介する。

――電動化に対する強い意識とは何か?

「電動化はジープとしての戦略だ。(企業の環境対応など)コンプライアンスだけではなく、技術開発の活用を(ユーザー及び開発者にとって)エキサイティングで、より楽しく進めていきたい」

「(ジープブランドの商品として求められる)オフロードとオンロード双方での走行性能や、EV走行での十分な航続距離を意識して開発している」

電動化は今後のジープにとって必然

先の質問に続けるかたちで、

「実は先週、厳しい走行環境として名高い(アメリカ・カリフォルニア州北部のレイクタホ周辺のオフロードルートである)ルビコントレイルで、ラングラー4xeを走行させた」

「フルEVモードでも静粛性が高く、エンジニアたちは非常に満足していた」

――ガソリンモデルと比べて車両重量が300kg重いが?

「クルマの重心が低くなり、走行安定性は上がっている。パワートレインのトルクの改善などにより、トータルとして良いバランスになっており、重量増がネガティブ要因にはなっていない」

――電動化は今後のジープにとってMUST(必然)なのか?

「その通り、MUSTだ。ジープにとって、大きなチャンスになるものであり、電動化は
ジープにとってあるべきものだ」

「ジープとしてのDNAを、さらに築くことができると考えている」

「具体的には、ジープブランドの4つの方向性である、フリーダム(自由)/アドベンチャー(冒険)/オーセンティシティ(本物志向)/パッション(情熱)という価値が電動化で倍増すると思う」

(今後のブランドと商品の方向性として)ジープは世界で最も(環境対応として)グリーンなSUVとなるだろう。

ジープ電動化モデル、続々登場予定

――欧州CO2規制などへの対応は?

マイルドハイブリッド車、レンジエクステンダー、EVなど様々な電動化の方法がある。

――電動化の車種や、いつまでにどの程度の電動化率といった具体的な数字は?

「詳細は申し上げられないが、(グローバルでは)すでに4モデルある」

「中国では2019年に『グランドコマンダー』を投入した。欧州では『レネゲート』と『コンパス』を」

「また、2020年末から2021年にかけて、『ラングラー』を北米から、欧州、中国へと広げる。日本でも需要あれば考慮したい」

「顧客からのニーズがあれば、(各仕向け地で)しっかりと電動化を実行していく。また、(完全なEVである)バッテリーEVの計画もある」

――グランドチェロキーの電動化はどうか? すでにデビュー10年以上経過しているが?

「電動化する。2020年にアメリカを皮切りに世界展開する新モデルに電動化バージョンも加わる」

――PSAとの合弁により、電動化を含めた開発に変化が生じるか?

「きのうプレス発表されているが、PSAとの合併は2021年第1四半期末に完了する」

「もちろん、シナジー効果はあり、ジープブランドにとって有益だが、現状ではこれ以上はお答えできない。来年にお話しする機会があれば……」

以上、世界で最もグリーンなSUV、ジープのこれからに期待したい。

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