リラックスできるための技術が投入されている
フランスの「シトロエン」にどのようなイメージを持っているでしょうか。WRC時代の印象が強い人ならスポーツブランドかもしれませんし、最近のファンならオリジナリティあふれるスタイリングを思い浮かべるかもしれません。そしてオールドファンなら、ハイドロと呼ばれる油圧システムが生み出す上質な乗り心地を挙げるでしょう。その乗り味は“魔法のじゅうたん”と称されるほどだったのです。
4月12日、シトロエンの新世代のフラッグシップモデルとなる「C5 X」が発表されました。サルーンとステーションワゴンのクロスオーバーという独特の存在感からして、いかにもシトロエンらしい、いい意味でのくせ者感があります。全長4805×全幅1865×全高1485mm、ホイールベース2785mmと立派なDセグメントのモデルで、現在のシトロエンではラインナップではフラッグシップと言えるでしょう。
しかし、C5 Xは単なるフラッグシップモデルでもなければ、電動化時代に適応するだけのモデルでもないようです。注目すべきは「車内での多幸感と平穏のためにテクノロジーを」というキャッチコピーが示しているように、クルマに乗っていることの楽しさと安全に加えて、リラックスできるための技術が投入されていることです。
“魔法のじゅうたん”のような乗り心地、復活か?
象徴的なのが、C5 Xと同時に世界初公開された「シトロエン・アドバンスト・コンフォート・アクティブ・サスペンション」の存在。プラグインハイブリッド仕様が装備するこのアクティブサスペンションの仕組みについて詳細は発表されていませんが、3つのモードがあり、乗り心地重視のモードでは、路面の上を飛んでいるかのようなフィーリングを実現するとアナウンスされています。宣伝文句を鵜のみにするわけではありませんが、シトロエン自身が“魔法のじゅうたん”のような乗り心地を再現と言うからには、よほどの自信がありそうです。
シトロエンならではの乗り心地に欠かせないシートについても、C5 Xでは高密度フォームを利用した「アドバンスド・コンフォート・シート」を採用。現時点では、どれほどの快適性を実現しているのかは不明ですが、キャビンの快適性で高い評価を受け続けているブランド「シトロエン」の自信作となれば、注目せざるを得ません。
電動化や自動化が進むとクルマの快適性が重視される
ちなみに、プラグインハイブリッドのシステム出力は225馬力で、EVモードの航続距離は50km以上、追従クルーズコントロールや車線維持など自動運転レベル2に相当する先進運転支援システムも搭載すると発表されています。
電動化と自動化というトレンドが進むと、スポーツドライビング的な楽しさよりも、日常的に乗っているときの快適性が重視されるようになるのは自明です。シトロエンが新世代モデルであるC5 Xの開発にあたって、技術を車内での多幸感と平穏のために注ぎ込んだのは時代に即しているといえ、ハイドロニューマチックの乗り心地に代表される、同ブランドの持つ価値がより評価される時代になってきているといえるのかもしれません。
はたして、シトロエンというブランドに期待するイメージ以上の乗り心地を「シトロエン・アドバンスト・コンフォート・アクティブ・サスペンション」は実現しているのでしょうか、大いに注目です。
文:山本晋也(自動車コミュニケータ・コラムニスト)
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みんなのコメント
そういうクルマが欲しいのだ。(買える価格で)
国産でお洒落な車ってホント無いよな~ そんな中でもMX-30は頑張ってると思う。