2018年5月10日~12日、パシフィコ横浜においてトラック関連業界としては日本最大の展示会といわれる「ジャパントラックショー」が開催された。パシフィコ横浜の全スペースを使っているどころか、屋外会場まで用意している規模であるから“日本最大”という言葉に嘘偽りがないことは理解できる。
その2年に一度のトラックショーにおいて、スズキとダイハツが合同で「軽トラ市」なるブースを出していた。軽トラ市というのは、軽トラックの荷台に採れたて野菜などを載せて集合、会場を即席市場としてしまうイベント。日本全国で開催されている。そして、両社が軽トラ市の一例としてディスプレイした車両は、パーソナルユースの軽トラックとして話題のモデルだった。
スズキが持ち込んだのは、近日発売となる「スーパーキャリイ」で、ダイハツは「ハイゼットジャンボ」。軽トラといえば、ヘッドレストがキャビン後方にくっついている状態で、リクライニングして休息を取ることは物理的にできないというイメージだが、ハイゼットジャンボはキャビンを大きくすることで、少々のリクライニングを可能としているのが特徴。ピックアップトラック的にいえば、キングキャブに分類される唯一の軽トラだった。そのライバルとして生み出されるのがスズキのスーパーキャリイ。こちらもキャビンを後ろに伸ばし、リクライニングを可能としている。
そんな軽トラ界では話題となっているホットなライバル2台が、合同ブースに並んでいるのだから、軽トラ・ファンは見逃せないところ。シートを倒して乗り比べできる貴重な機会なのだから当然だろう。
さっそく目一杯リクライニングさせた状態で乗り比べしてみると、意外に差は少ない。後発のスーパーキャリイは、リクライニング角度や運転席シートスライド量などの数値では上回っているというが、パッと乗り比べた印象では大差はない。むしろサイドウインドウの形状による違いが印象に残る。
縦長のサイドウインドウとなっているハイゼットジャンボは外観ではスマートに見えるが、リクライニングした状態での視界を考えると、幅の広いスーパーキャリイのほうが明るく感じるかもしれない(眠りたいというのであれば逆効果かもしれないが)。
いずれにしても、リクライニングレバーが乗用車によくある位置ではなく、背もたれの側面に付いている。そのため、乗り込んでから倒すには手を背中側に回すようにするので慣れるまでは微調整がむずかしいかもしれない。なお、リクライニングレバーの位置だが、スーパーキャリイは外側に、ハイゼットジャンボは内側についている。軽トラのキャビンというタイトな空間を考えると、内側にあるハイゼットのほうが扱いやすい印象も受けたが、利き手との関係もあるので、どちらが最適解とはいえないだろう。
なんにしても、こうしてライバルが生まれることで切磋琢磨が始まる。キングキャブ軽トラが一定の支持を集めていけば、よりブラッシュアップされ、使いやすく、快適性に優れた方向に進化することが期待できる。
(文:山本晋也)
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
「中古車を買いに来たら『支払総額表示』で売ってくれませんでした、詐欺ですよね?」 「別途費用が必要」と言われることも…! 苦情絶えないトラブル、どんな内容?
トヨタ新型「ミニアルファード」登場は? 「手頃なアルファードが欲しい」期待する声も!? 過去に"1代で"姿消した「ミドル高級ミニバン」があった!? 今後、復活はあるのか
レクサス新型「“和製”スーパーカー」に反響多数! V8×超美麗ボディに「いつ登場する!?」「憧れる」の声も! 噂の「LF“R”!?」に期待高まる
「子供が熱を出したので障害者用スペースに停めたら、老夫婦に怒鳴られました。私が100%悪いですか?」質問に回答殺到!?「当たり前」「子供がいたら許されるの?」の声も…実際どちらが悪いのか
もう待ちきれない! [新型GT-R]はなんと全個体電池+次世代モーターで1360馬力! 世界が驚く史上最強のBEVスポーツカーへ
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント
この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?