Aston Martin Vantage GT3
アストンマーティン ヴァンテージ GT3
アストンマーティン ヴァンテージGT3、GT開幕戦岡山でデビュー
デビュー前に課された厳しいBoP
2019年シーズン「AUTOBACS SUPER GT第1戦「OKAYAMA GT 300km RACE」の決勝レースが4月14日に岡山国際サーキットで開催され、アストンマーティン・レーシングのパートナー・チームである「D’station Racing AMR」の新型アストンマーティン・ヴァンテージGT3は、レース中の不運なアクシデントにより、リタイアに終わった。
新型「ヴァンテージGT3」は、3月に開催されたピレリ・スーパー耐久シリーズ開幕戦鈴鹿に「D’station Racing」から参戦。記念すべき日本、そして世界での初勝利を遂げた。しかしその後、FIAによる正式な型式認証を得た後、「D’station Racing AMR」が参加するSUPER GT GT300クラスの車両に課せられる性能調整(BoP:Balance of Performance)が非常に厳しく、テストの段階から苦しい戦いが予想されていた。
4月13日に行われた公式練習において、チームの藤井誠暢とジョアオ・パオロ・デ・オリベイラのふたりがドライブする「ヴァンテージGT3」は、午後の公式予選に向けてセットアップを進めたが、参戦29台中22番手と苦しいレースウイークのスタートを迎える。2組に分けられた午後の予選では、オリベイラ選手が奮闘をみせるが、クラス19番手という、厳しい結果を突きつけられた。
前走車のクラッシュに巻き込まれ不運なリタイア
明けた4月14日の決勝レースは、昼前から雨模様となりスタート直前は小康状態だったものの、レースは本格的な雨に見舞われる。ヴァンテージ GT3は、決勝レース前のウォームアップ走行で良好なタイヤのフィーリングを得ており、トップタイムを記録。セーフティカー先導で始まったレースも、オリベイラが雨の中、序盤からオーバーテイクを連発した。
快走をみせたオリベイラは、滑りやすいコースコンディションのなかで慎重な走行を展開しつつも、4周目に17番手につけると、11周目には14番手、12周目には13番手に順位を上げ、さらに上位を目指す。
ところが、その翌周、13周目のモスSコーナーで、ヴァンテージGT3の3台前を走っていたライバルが競り合いの中でクラッシュ。ヴァンテージGT3が通過しようとしたところに、運悪くコース上に跳ね返ってきてしまい、オリベイラは避けきれず衝突。ヴァンテージGT3は車両前部に大きなダメージを被り、リタイアを余儀なくされた。
ウエットで見せたヴァンテージGT3のポテンシャル
順位を着実に上げているなかでのリタイアに、オリベイラは落胆を隠さない。
「本当にがっかりしています。ウエットコンディションのなかで私は大きなマージンをもってレースを戦っていましたし、少しずつ追い上げていくつもりでした。そんななかで、私の前に突然クラッシュしたマシンが出てきてしまい、どちらにも避けることができませんでした。アンラッキーな週末になってしまい残念です。しかし次のレースに向けてふたたび集中していきたいと思います」
幸いオリベイラに怪我はなく、ヴァンテージGT3の安全性の高さを証明することになった。、ピットでオリベイラの快走を見守っていた藤井は、チームメイトが無事に帰還したことに安堵の表情を見せた。
「ウエットコンディションだったウォームアップ走行ではトップタイムを記録できましたし、レースはチャンスがあると思っていました。オリベイラのクラッシュを見たときは、本当にショックでした。しかし今回ヴァンテージGT3のストロングポイントを見出すことができましたし、次戦に繋げていきたいと思います」と、藤井。
D’station Racing AMR代表の星野敏は次のようにコメントした。
「レースは良いときもあれば、悪いときもあります。今回、オリベイラ選手に怪我がなかったのは不幸中の幸いでした。レースは期待ができる内容で追い上げをみせていただけに残念に思っています。しかしヴァンテージGT3に速さはあることは確認できました」
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