積算7563km ロータリー・コントローラーが欲しい
現代のモデルとして、ミニで残念な部分の1つがインフォテインメント・システム。大きな丸いフレームに四角いタッチモニターが収まっているのは悪くない。その下にアイコンが並ぶタッチセンサーも。ソフトウエアは洗練され、動きも速い。
<span>【画像】ミニ・コンバーチブル クーパーSとホットなJCW 純EV版ミニ・エレクトリックも 全75枚</span>
だが、ロータリー・コントローラーと、実際に押せるショートカット・ボタンは欲しい。運転中でも、前方から視線を長時間そらさずに簡単な操作はできるようになる。
積算7724km コンバーチブルは夏のクルマ
AUTOCAR読者の皆さんは、冬という季節はお好きだろうか。筆者は12月生まれだが、あまり好きでない。
英国の冬は雨がちで外は薄暗く、楽しいできごとも減る。そんな気持ちは、ミニ・コンバーチブルに乗ってから、より強くなったように思う。
コンバーチブルは、やはり夏のためのクルマだ。陽気な雰囲気を持つミニの場合、より一層その色合いは強くなる。実際に暖かい時期は、多少の霧雨くらいでもソフトトップを開いて毎回運転していた。
しかし秋が過ぎ、最近はめっきり寒い。ソフトトップを開く元気は出てきにくい。長期テストのためにオープン状態の写真を撮影したが、いかにも寒そうな筆者の表情に、カメラマンは笑っていた。
窓を閉めてヒーター全開なら寒くても平気
しかしこの撮影のおかげで、シートヒーターを1番暖かい設定にして、エアコンのヒーターも強く効かせれば、耐えられなくもないことがわかった。半袖Tシャツを着ていなければ。
ただし、この季節にソフトトップを全開にして楽しそうに乗っていると、変わり者に見えるかもしれない。英国では。
ミニ・コンバーチブルは、サイドウインドウを閉めると、走行中に車内へ巻き込んでくる風が驚くほど少ない。暖かい空気をかき乱されずに済む。これにステアリングホイールのヒーターを追加すれば、悪くないドライブを楽しめそうだ。
反面、ソフトトップを閉じた状態では、ハッチバックのミニより印象が優れないことも事実。黒いファブリック製ルーフが低い位置に来て、リアのサイドウインドウが小さいため、車内は少々窮屈に感じられてしまう。特にリアシート側が。
長期テストのミニ・コンバーチブルを借りた英国編集部の同僚の1人も、英国南部のバークシャー州でオープンドライブを楽しんだようだ。178psのクーパーSだから、パワフルな動力性能とオープンとの組み合わせが、爽快だったと話していた。
特にスポーツ・モードを選ぶと、操縦性がグッと鋭くなる。同時に、郊外の道や市街地に関係なく、驚くほど硬い乗り心地に不満も漏らしていた。筆者と同様に。
犬も好きなオープンドライブ
そんな乗り心地や寒い季節も、愛犬のボビーには関係ない様子。普段はクルマに乗るのをとても嫌がるのだが、ミニ・コンバーチブルに乗るのは楽しいらしい。
確かにソフトトップを開けば、外の景色を自由に見渡せる。空気とともに流れてくる周囲の匂いも、思い切り鼻で楽しめる。オープンドライブが好きなのは、筆者だけではないようだ。
テストデータ
気に入っているトコロ
秋の心地良さ:サイドウインドウを上げれば、走行中の風の巻き込みは最小限に抑えられる。シートヒーターは、追加する価値のあるオプションだ。
気に入らないトコロ
薄暗い天気との相性:陽気で小さなコンバーチブルは、ルーフを閉じてしまうと楽しさが通常のクルマ以上に減るような気がする。
テスト車について
モデル名:ミニ・コンバーチブル・クーパーS エクスクルーシブ DCT(英国仕様)
新車価格:2万9035ポンド(447万円)
テスト車の価格:3万5310ポンド(543万円)
テストの記録
燃費:14.9km/L
故障:なし
出費:なし
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