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英国流、財布にやさしいクルマ道楽のすゝめ(1) サーキットで楽しむなら

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英国流、財布にやさしいクルマ道楽のすゝめ(1) サーキットで楽しむなら

大きな変革期 実は最高の時代?

クルマ好きにはなかなか難しい時代だ。

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自動車業界全体が自動運転や電動モデルへの転換を急いでおり、まるでわれわれのささやかな楽しみさえ奪おうとしているかのようにも思える。

だが、実際にはいまほどクルマ好きにとっていい時代はないともいえるかも知れない。英国と大陸欧州ではサーキットイベントがかつてなかったほどの盛り上がりを見せ、サーキット向けモデルが隔週で登場しているような状況だ。

一方、中古のレースカーであれば、ほとんどタダ同然で手に入れることもでき、モータースポーツ参加への門戸はこれまで以上に開かれている。

さらに、ほんの少し足を延ばせば、時には陽光溢れるこの島国で、欧州最高のドライビングロードを楽しむこともできるのだ。

自動車世界は刻々と変わり続けているが、まだまだ楽しむことはできる。これは家計を破綻させることなくクルマ道楽を楽しむためのガイドだ。

パート1は、いきなりサーキット向けモデルをご紹介。サーキットなら、渋滞も無ければ、減速帯もない。大型トレーラーやトラクターも走っていなければ、速度制限さえないのだ。

クルマの限界を試すことが可能であり、1000ポンド(14万3000円)も出せば、そのための相応しいモデルを手に入れることができる。

ケータハム・セブン 1万ポンド(143万円)

タイヤとブレーキパッドを使い果たすということは、サーキット走行にかかるコストが膨らむことを意味している。だからこそ、超軽量モデルを選ぶ価値がある。600kgに満たない車重のお陰で、ケータハム・セブンではそれほど消耗パーツの心配をする必要がない。さらに、このケータハムの超軽量スポーツカーには、驚くほどその価値が下がらないという利点もある。

実際、1万ポンド(143万円)の予算では、15年から20年落ちの個体にしか手が届かないが、それもこのクルマの基本設計が半世紀以上前にまで遡ることを考えれば、問題ではないだろう。大抵、こうしたクルマは週末のお楽しみとしてこれまでの年月を過ごしており、低走行車両を多く見つけることができる。

ルノースポール・クリオ 172 1000ポンド(14万3000円)

サーキットでは5週ごとにポルシェ911 GT3にパスされることになるかも知れないが、その満足度はドライバーだけのものだ。

それに何と言っても、このクルマの価格はGT3 RSのタイヤよりも安い。さらに、もしメカニカルトラブルに見舞われたり、コーナーへのラインを読み違えてタイヤバリアに突っ込んだとしても、そんなことも笑って済ますことができるだろう。

この格安サーキット向けモデルはドライバーを楽しませてくれる最高の存在かも知れない。ルノースポールがホットハッチ界を支配するきっかけを作ったこのクルマには、ドライバーを1日中笑顔にしてくれる究極のハンドリングバランスが備わっている。

BMW 330Ci(E46) 4000ポンド(57万4000円)

ノーマルの330Ciはサーキット向けモデルという訳ではない。やや重く、ロールも大きすぎるからだが、魅力的なストレート6をフロントに積み、完ぺきな重量バランスでリアを駆動するこのクルマには素晴らしい素質が備わっている。

人気のモディファイには、コイルオーバーサスペンション、ハイグリップタイヤ、サーキット用ハーネス付きバケットシートとロッキングディファレンシャルが含まれている。サスペンションに関しては700ポンド(10万円)以下で対応可能であり、ビルシュタイン製B12 Pro-Kitがお勧めだ。

もし、ゼロからクルマを作り上げたいというのであれば、2000ポンド(28万7000円)ほどでベース車両を手に入れることができるが、4000ポンド(57万4000円)も出せば、既にサーキット用モディファイを受けた車両を見つけ出すことができるだろう。

トヨタMR 2(日本名=MR-S) 2000ポンド(28万7000円)

まさにサーキット向けとしてはおあつらえ向きのモデルだ。シャープで敏感なハンドリング、優れたシャシーバランス、耐久性のあるブレーキといったすべてがこのクルマをサーキット向けにしている。

肝心なのは、例えこの3代目トヨタMR 2のルックスがカエルに似ているなどという理由で気に入らなくても、そんなことは問題ではないということだ。

MR 2の車重は1000kg以下と非常に軽量で、ミドにエンジンを積み、リアを駆動するレイアウトはまさにサーキット向きだ。

さらに、2000ポンド(28万7000円)という価格も、このクルマがもつ優れた資質を考えればまさにバーゲンであり、それなりのコンディションの車両を数多く見つけ出すことができる。

番外編:メーカー体験イベントに参加してみよう

メーカーにとっては単なる客寄せイベントかも知れないが、われわれのような人間にとっては、まさに他人のクルマで思い切った運転を試してみることのできる素晴らしいチャンスだ。

ポルシェとメルセデスは英国にエクスペリエンスセンターを設けており、ポルシェの場合はシルバーストン、メルセデスはブルックランズがその舞台となる。

どちらにもハンドリングコースと低μ路のドリフトサークルが設けられているが、ポルシェのエクスペリエンスセンターにはさらにキックプレートがあり、ドライバーのカウンターステアが間に合わなければ、クルマはスピンすることになる。

1時間から丸1日まで、各メーカー最新のパフォーマンスカーで思う存分ドライビングを楽しむことができ、そのすべてでドライバーとクルマの限界を試すことになるだろう。200ポンド(2万9000円)ほどからこうした体験をすることはできるが、望めば1000ポンド(14万3000円)以上を費やすことも可能だ。

それでも、周囲に気兼ねすることなく思う存分ドライビングを楽しみたいのであれば、ケーターハム主催のドリフトデーに申し込む必要がある。275ポンド(3万9000円)を払えば数時間にわたり、コーンや障害物のまわりを走り回ってセブンでドリフトする方法を学ぶことができる。

これこそが、エンジン付きの乗り物をコントロールする最大の醍醐味だろう。

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