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福住仁嶺がシーズン全勝でチャンピオン獲得。最終戦は牧野任祐が一矢報いるも福住が逆転【インタープロト最終戦】

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福住仁嶺がシーズン全勝でチャンピオン獲得。最終戦は牧野任祐が一矢報いるも福住が逆転【インタープロト最終戦】

 12月22日、静岡県御殿場市の富士スピードウェイで2024年インタープロトシリーズ(IPS)のプロフェッショナルクラス第7戦、第8戦の決勝レースが行われた。両レースともに福住仁嶺(キーパー号)が優勝し、第7戦優勝時点で福住のチャンピオンが確定。福住は続く第8戦も制し“シーズン全勝”を成し遂げている。

 12月21日に行われたIPSプロクラスの予選では、晴れのなか15分間のタイムアタックとなり、ここまで好調の福住が1分44秒923でクラストップタイムをマークしていた。逆転チャンピオンを狙う山下健太(NAVUL)は1分45秒002の2番手で、チャンピオンの可能性をわずかに残すロニー・クインタレッリ(ララパルーザ)は福住から1秒遅れの13番手グリッドとなった。

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 迎えた翌日の決勝日、手がかじかむほどの寒さながら晴れのなか、第7戦は2周のフォーメーションラップを経て9周のレースがスタート。トップの福住から山下、小高一斗(NETZ NOVEL MIE)の順で1コーナーのTGRコーナーを混乱なくクリアすると、福住は早くも独走状態を築き上げていく。

 ここで最初に大きく動いたのは4番手スタートの牧野任祐(人馬一体ドライビングアカデミー)で、1コーナーからオーバーテイクをしかけて3番手までポジションアップに成功する。

 レースはトップ集団がハイペースで逃げの態勢に入ったため、トップ3台と4番手以降に決定的な差を築き上げる。すると、4番手争いが激しさを増し、卜部和久(INGING MOTORSPORT)、佐々木大樹(Pastel Motorsport)、阪口晴南(岡山トヨペット K-tunes)、そしてクインタレッリの4台が3ワイドの競り合いを繰り広げるなど、緊迫したドッグファイトを繰り広げた。

 そして迎えた最終ラップは、福住が盤石の差を築いたままコントロールラインを通過し第7戦のウイナーとなった。同時に、この時点で2024年シーズンのIPSプロクラスのチャンピオンに輝いた。2位に山下、3位に牧野が続き、4位には阪口が入っている。

■第8戦は福住仁嶺と牧野任祐によるトップ争いが白熱

 第7戦の決勝を終えると、間髪入れずフィニッシュした順位で再度グリッド整列が行われ、10分のインターバルを挟んでから第8戦の決勝レースが幕を開けた。

 スタート直前、王者決定の福住は“牛歩”ともいえる超スロー走行で隊列を形成。その後グリーンシグナルが点灯すると、スタートをうまく決めた牧野が1コーナーで福住のインを突くと、牧野が福住をパスして首位に躍り出た。

 しかし、牧野が首位に立った後も、福住とは0.4秒差と接近しており、つかず離れずの戦いが繰り広げられる。時には、福住がストレートでスリップストリームを駆使し、牧野から首位を奪おうとするなど、白熱のトップ争いが続く。

 そして残り2周、最終のパナソニック・オートモーティブ・コーナーで福住が牧野をオーバーテイクして首位に立った。そのまま約1.47kmのホームストレートでも一進一退の攻防が続くが、レースは最終ラップに入ると、福住が1コーナーで牧野を抑えきり、トップ奪還に成功する。

 首位の福住は、最終ラップでもオーバーテイクポイントをミスなく通過し、第7戦に続くトップチェッカーを受けた。これにより2024年インタープロトシリーズのチャンピオン獲得だけでなく、“シーズン全勝”達成という大記録を打ち立てた。一方の牧野は、福住の優勝に待ったをかける勢いだったが、惜しくも届かず2位でチェッカーを受けた。

 今シーズン、パーフェクトと言っていい成績でインタープロトシリーズの2024年シーズンを締めくくった福住仁嶺。2025年以降も引き続きインタープロトでの強さ、そして他のカテゴリーでも速さを発揮してくれることに期待したくなるレースだった。

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みんなのコメント

1件
  • LVG Inc.
    このシリーズ盛り上がってるんだろうか。トヨタドライバーのお遊びにしか見えないが。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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