ここ5年で急速に普及した新たな選択肢、ルーフトップテント
2023年10月21日~22日に神奈川県のパシフィコ横浜で開催された「横浜キャンピングカーショー2023」から、気になる展示をピックアップ。今回はキャンピングカーやトレーラーではなく、一般的な車両のルーフに装着できる「ルーフトップテント」を紹介しよう。
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最新モデルはABS素材を採用! 厳しい条件下でも快適に使用可能
数多くのキャンピングカーが集結した横浜キャンピングカーショーの会場内で発見したのが、ジェームス・バロウド(James BAROUD)というルーフトップテントを専門のブランドだ。
ルーフトップテントは、一般的な乗用車にルーフキャリアを装着し、その上に設置するテントだ。格納時にはルーフボックス程度の大きさだが、展開すると商品にもよるが大人2人が就寝可能な広い空間が出現する。当然だが、キャンピングカー導入と比べればかなりリーズナブルなうえに車両の買い替えも不要ということで、現在新たな選択肢として急速に人気が出ている。
ルーフトップテントにも種類や方式があり、開くことで大きくテントのように展開するソフトシェルタイプや、上下を硬いシェルケースに挟まれたハードシェルタイプ。さらにハードシェルタイプの中にも片側を支点としてトップが斜めに開くシェルタイプと、真っ直ぐ上方に開くタワー型がある。
今回のイベントで新たに紹介されていたのは、シェルの素材に新たにABS素材を用いたODYSSEY Mというタワー型ルーフトップテントだ。デモカーである三菱「デリカD:5」に搭載されており、実際に車両に取り付けた際の雰囲気やサイズ感がわかるようになっていた。
多くの車両に装着でき大人2人が快適に就寝可能
格納時のサイズは幅140cm×長さ198cmで厚みはわずか33.5cm。これを展開することでトップシェルがおおよそ1m上方にせり上がる仕組みだ。基本的にダブルベッドサイズなので、大人2人であれば快適に就寝可能だ。シェルの上下は油圧ダンパーで補助され、1人でも簡単に作業可能。また展開状態でロックされる仕組みで、高い耐風性があるのも特徴となっている。
ちなみにテントをクルマの上に設置するため、夏場は風通しが良く就寝時も快適に過ごせるのもルーフトップテントの大きなメリット。高温多湿の日本にマッチしたシステムと言えるだろう。
用途に合わせて他にもさまざまなタイプあり
ジェームス・バロウドではデモ用にトレーラーにもルーフトップテントを搭載し、全国のイベントに出展しているそうで、今回も最新のODYSSEY Mの他に2つのルーフトップテントをトレーラーに設置し展示。また同社で扱うスポットクーラーやポータブル電源なども紹介していた。
ODYSSEY Mの気になる価格は、59万9500円(消費税込)。キャンピングカーを導入するコストを考えればリーズナブルと考えることができるだろう。またルーフトップテントは、不要な時に外すことができるのもメリットと言える。一般的なルーフキャリアを装着できれば、多くの車種に搭載可能だそうだ。
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