レヴァンテのV8搭載モデルがついに上陸した。マセラティ史上最強のリッターあたり出力156psを発揮、最強モデル「レヴァンテ トロフェオ」の0→100km/h加速は実に3.9秒。その走りは刺激的かつ魅力的なものだった。(Motor Magazine 2019年2月号より)
スペックが異なる2タイプのV8搭載モデル、「トロフェオ」と「GTS」を設定
フェラーリファクトリーで組み立てられるV8ユニット。マセラティブランド初の高級SUV「レヴァンテ」の格は、それだけで一気に2ランクはアップしそう。
運転免許証の番号、12桁の意味。最後のひと桁でアレがわかっちゃう!【くるま問答】
従来のV6モデルに強い不満があったワケではない。けれど一度その刺激を味わってしまったら、V6車比で約500万円を超える価格差など、もはや関係ない。
迷わずV8搭載モデルを買うべし!と、素直にオススメするつもりだったのだが、そこには新たなカオスが生まれていた。
日本市場では、スペックが異なる2タイプのV8搭載モデルが、同時にデリバリーされるのだ。1800万円の「GTS」と1990万円の「トロフェオ」。価格差はわずか(?)だが、もしかすると浮いた190万円でなにか楽しいことができてしまうかもしれない、などとつい妄想する。
このクラスの新車を購入する層から見ればおそらくは瑣末な問題。それでも、オススメする側としてはやはり、その価格なりのバリューを明快にしておきたい。
ということで、まずは結論から。----結局迷わず「トロフェオ」だ。
グランツーリスモとしても優れているレヴァンテ トロフェオ
3.8L V8ツインターボの基本メカニズムは両車共通だが、パワーはトロフェオが上回る。GTS比で最高出力は+40psの590ps、リッターあたりの最高出力はマセラティ史上最強の156psに達している。
もっとも、最大トルクは730Nmで変わらず。データ的には0→100km/h加速が0.3秒速かったり、最高速度が12km/hほど高くなったりするけれど、どちらにしても「すっごい!」高性能であることに変わりはない。ましてその差を公道で体感することは、なかなか難しいように思える。
だが実際に走り比べてみると、そこには明確に実感できる差がつけられていた。グランツーリスモとスポーツの高い次元での融合……GTSはそのコンセプトからすでに、ハードルの高い二律背反する要件に挑んでいる。とくにシャシ系のチューニングぶりは、ある意味エンジン以上にこだわりが感じられる。
けれど、たとえばドライビングモードをスタンダードの状態からスポーツモードに切り替えると、安定感よりも、しなやかさに欠ける走り味の方が強く感じられてしまうのが残念だ。ワインディングなどでは、凹凸やうねりでのドタバタぶりがどうしても気になる。
対して、よりピュアにスポーツ志向に振ったというトロフェオは、その潔さがかえって乗り味に好ましい影響を与えているようだ。シャシのファインチューニングは、固めたというよりもしなやかさを増した味付けが際立つ。
とても安定した身のこなしは、およそこのサイズのSUVとは思えないレベルだ。タイトなコーナーでも背の高さを感じさせることは少なく、低く安定した姿勢でクリアすることができる。
大きめの凹凸も収束一発。GTSは時にツッパリ感を伴うシーンがあったが、トロフェオはそうした雑味まで減っている。サーキットランを視野に入れて曖昧な挙動を丁寧に調えるとともに、車両統合制御システムの最適化などによって超素直な運動特性が完成されている、そんな印象だ。
加えてトロフェオは、パワー&トルクのコントロール性も、とてもリニアだ。エンジンマッピングの変更だけでなく、ターボチャージャーやシリンダーヘッド、カムシャフトにバルブ、ピストンやコネクティングロッドに至るまで「専用化」。不要な遊びや無駄を細かく削ぎ落としていくようなチューンを施した結果、驚くほど操りやすい590psが完成した。
インテリジェントオールホイールドライブとの相性も抜群、ブレーキのタッチも素直で頼り甲斐がある。すべてのバランスで優れるトロフェオは、SUVの万能性とともに、スポーツカー顔負けのスポーティランを堪能することができる、贅沢な逸品なのだった。(文:神原 久)
マセラティ レヴァンテ トロフェオ 主要諸元
●全長×全幅×全高=5020×1981×1698mm
●ホイールベース=3004mm
●車両重量=2170kg
●エンジン=V8DOHCツインターボ
●排気量=3799cc
●最高出力=590ps/6250rpm
●最大トルク=730Nm/2500-5000rpm
●トランスミッション=8速AT
●駆動方式=4WD
●車両価格=1990万円
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