全長3.5kmのコースは、800mのストレート、22のコーナーで構成
アジア初の会員制ドライビングクラブ、MAGARIGAWA CLUB(マガリガワクラブ、以下MAGARIGAWA)が完成、2023年8月からグランドオープンした。
MAGARIGAWAは「どのサーキットにも似ていない、世界唯一のドライビングクラブ」をコンセプトに掲げるクルマ好き富裕層の桃源郷。都心から1時間+αでアクセスできる千葉県・南房総位置する。
会員以外の人も参加可能!THE MAGARIGAWA CLUBオープニングイベント「房 ⼮ ⾛ ⼮ 祭 - BO SO SAI -」7⽉29(⼟)30⽇(⽇)開催
フェラーリやベントレーなどのオーソリティであるコーンズ・アンド・カンパニー・リミテッドが開発・運営を手掛け、全長3.5kmのドライビングコースが圧巻。コース設計は、世界19のF1サーキットを含む80以上のコースを手がけてきたティルケ・エンジニアリング&アーキテクツが担当。まるで峠道のような上り20%、下り16%の勾配を持ち、800mのストレート、22のコーナーで構成する。ル・マン覇者で、現役GT選手権ドライバーの荒誠治氏が「リズミカルで楽しいことを重視した、世界でも有数のエキサイティングで難しいコース」と評価する。腕に覚えのあるドライバーには堪らないドライビングコースに仕上がっている。
フェラーリ458スパイダーでドライブしたが、コースインしてすぐのタイトな下りコーナーではクルマとの一体感、それに続くストレートは痛快な加速とスピードの伸び、そして急な上りとなるセクションでは、空に向かってジャンプするようなスリリングさを体感した。取材では3周に制限されたが、周回数の制限なしに、このまま走り続けたいと感じた。
エスケープゾーンは適度に確保され、各種安全対策は万全。印象は通常のサーキットとは明らかに異なる。36台収納できるピットレーンが、空調付きの屋内にレイアウトされ、まるで高級リゾートのエントランスをイメージさせることもあり、ホスピタリティが行き届いた、ゆとりの雰囲気が漂う。タイムを削り、速さを競う場所ではなく、クルマの魅力を堪能するための特別な世界……まさにクルマ好きの社交場という表現がふさわしい。
フェラーリなどのスーパースポーツは、そのポテンシャルを公道で堪能するのは不可能である。MAGARIGAWAは、スーパースポーツを思い切り走らせることで、オーナーに新たな感動を与える場として企画された。着想はコーンズの代表が、スペインの会員制ドライビングクラブ、アスカリ・サーキットを訪れた折に得たそうで、2015年にプロジェクトがスタート。ちなみにコーンズは、車両の販売だけでなく、海外ドライブのアレンジやモータースポーツの出場支援、愛車をメンテナンス付きで預かるガレージサービスなど、「どこを走ろう/誰と走ろう/どこに止めよう」という幅広いサポートメニューを提供している。MAGARIGAWAは、そうした既存サービスの価値をさらに高める存在に位置付けられている。
MAGARIGAWAは、国内外500名の正会員(入会金:3600万円)と、750名のアソシエイト会員(同400万円)で構成され、すでに今回の販売分は完売済み。日本にスーパースポーツを楽しむ新たな場が誕生したことは素晴らしい。
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みんなのコメント
山の中だから救命救急センターまでかなり遠いぞ