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世界最高峰のSUVは別世界──新型ロールス・ロイス カリナン・シリーズ II ブラックバッジ試乗記

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世界最高峰のSUVは別世界──新型ロールス・ロイス カリナン・シリーズ II ブラックバッジ試乗記

ビッグマイナーチェンジを受けた新型ロールス・ロイス「カリナン・シリーズ II ブラックバッジ」に、小川フミオが試乗した。贅沢な超豪華SUVの進化に迫る。

“速い”、“快適”、“贅沢”

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無敵ともいえる、ロールス・ロイスのSUVであるカリナン・シリーズIIのブラックバッジに、2025年1月、日本で試乗した。日本で発表されたのが24年8月。“速い”、“快適”、“贅沢”と、要素がそろったモデルなのだ。

カリナンの発売で、ロ・ロイスは購買層の若返りに成功し、ブラックバッジ・カリナンでさらにその基盤を強固なものにしたという。¥50,000,000を超える価格のモデルで、若い購買層を獲得したというのも凄い。

「スタイリッシュとかそうでないということは二の次で、一目でロールス・ロイスとわかることが大事」

かつてカリナンがデビューした時、エクステリアデザインを手がけた本社デザイナーが私にそう語ったことがある。

実際、とにかく目立つ。ことさら派手ではないと思うけれど、周囲のクルマも通行人もみな凝視する。運転席からの感想も、際だったドライブフィールというものだ。

カリナンがシリーズIIへとマイナーチェンジを受けたその内容は、内外装にある。パンテオングリルをはじめ、フロントマスクのヘッドランプまわりと、バンパー一体型エアダムの形状が大きく変更された。23インチの大径ロードホイールも今回装着された。

ダッシュボードには新OS(オペレーティングシステム)搭載などデジタライゼーションの充実に応じて、「ピラートゥピラー・グラスパネル」が採用された。助手席側は「イルミネーテッド・フェイシア」と、呼ばれ、標準仕様では都市の光景がドットで表現され、オーダーに応じて好みの景色を描いてもらうことも可能だ。

音声認識による目的地設定などが簡単に操作できる。オーナーにはスマートフォン用のアプリ「ウィスパーズ」も提供されるようだ。

中央には「クロックキャビネット」と、いって、アナログ時計と、ロールス・ロイスのグリルマスコットであるスピリット・オブ・エクスタシー像のミニアチュア版がおさまる。

ブラックバッジは、ロールス・ロイスの「オルターイーゴ」(分身)と、表現されるシリーズで、標準モデルのある側面を強調して、より若々しい購買層に対して強い訴求力をもっている。

フロントグリル、ドアアウターハンドル、それにドアフレームがグロスブラック仕上げとなり、バンパー一体型エアダムやロードホイールなどは専用デザインのものが採用される。

「イノベーター、トレイルブレイザー(先駆者)、ルールブレイカーのためのシリーズ」と、説明される。「他者への追従でなく、自分の思うように生きているひとのためのクルマ」だそうだ。

カリナン・シリーズII ブラックバッジは、「高度な技術を駆使した先進的な素材」「インパクトのあるフロントエンド」「ダイナミックなキャラクター」といった説明が並ぶ。

441kWの最高出力と900Nmの最大トルクをもつ6748ccV型12気筒エンジンが前後輪を駆動する新型カリナン・シリーズII ブラックバッジは、かなりパワフル。しかし、ゆっくり走ると気持ちがよい。ふたつの世界、いや砂利とかも走れるので、高速と市街地とオフロードと3つの世界に君臨する感じだ。

通常、クルマは“軽さに勝る性能なし”と、言われるが、その正反対をいくような2.7tの車重をたてにとるような“重厚さの魅力”を、ここまで堪能させてくれるSUVは他に類がない。

ロールス・ロイスは自社製品の乗り心地をして「マジックカーペット・ライド」という。たしかに、路面の凹凸をほとんど感じさせない快適な乗り心地は、空飛ぶじゅうたんの乗り心地ってこんなんなのか、と想像するたのしみを与えてくれるものだ。

それでいて、ステアリングフィールはしっかりあり、細身のグリップのステアリングホイールを握るドライバーと路面とのコンタクトは失われていない。後席の居心地のよさは特筆ものだけれど、ドライバーズカーとしての点数もかなり高いのだ。

私は海外で、何度か後席に座る機会を与えてもらったので、そこの居心地のよさはよくわかっているつもりだが、やっぱりドライバーズシートが好きだ、と、今回もつくづく思う。トルクがたっぷりあるエンジンと、上手いぐあいにダイレクト感のあるステアリングとによるドライブフィールがすばらしく、どこまでも走っていきたい気になる。

新型カリナン・シリーズII ブラックバッジは、、標準モデルと雰囲気がかなりち違う。試乗車のように「アークティックホワイト」の車体色だと、先述のとおり、フロントグリルなど、ブラックの部分との対比が強くて、見た目のインパクトが強い。

試乗車では、ドアを開けると、今度は「ライムグリーン」をメインに「アークティックホワイト」と「ブラック」で構成された、他に類のないインテリアの景色が目にとびこんでくる。加えて、シート地はブラックの「デュアリティ・ツイル」というモノグラムのデザインだ。ロールス・ロイスでしか味わえない世界観である。

価格は標準モデルのカリナン・シリーズIIが¥46,454,040からで、新型カリナン・シリーズII ブラックバッジは¥54,154,040から。“から”というのは、これらはベース価格で、オーナーになるひとは、シート地をはじめ、車内外の仕上げや装備を選んで追加していくため、そこからもうちょっと高くなる。そこも楽しみ……という人こそ、新型カリナン・シリーズII ブラックバッジにふさわしいのだ。

文・小川フミオ 写真・安井宏充(Weekend.) 編集・稲垣邦康(GQ)

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みんなのコメント

1件
  • 投資家のコメント
    僕、Gクラスの購入を本格的に検討しています。先日ヤナセで見積もりいただいたのですが、値段はカリナンブラッグバッジの半分以下ですね。上には上が居るもんです。港区ではGクラスレベルは普通に見かけます。ロールスロイスもチラホラと見かけます。港区に住んでいると、どんなに贅沢な生活をしていても周りのレベルも高いせいで、あまり自分が良い生活をしていると感じないんですよね。でも地元に帰ってくると、あぁ、僕は富裕層なんだなって実感が何となく湧きます。今の僕はGクラスで大満足です。先日ヤナセに行った時もワクワクしました。でもいつか、ロールスロイスみたいな世界最高級ブランドにも乗ってみたいなと思います。今から10年前の僕に、「10年後のお前はGクラス乗ろうとしてるぞ」って言ったら、きっと大喜びしてくれると思います。10年後の自分はロールスロイスに乗っていて欲しいな。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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