現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > カタログスペック以上の電費性能! 充電能力もバッチリ! メルセデス・ベンツEQEを実走テストした!!

ここから本文です

カタログスペック以上の電費性能! 充電能力もバッチリ! メルセデス・ベンツEQEを実走テストした!!

掲載 5
カタログスペック以上の電費性能! 充電能力もバッチリ! メルセデス・ベンツEQEを実走テストした!!

リアルワールドにおけるEV性能をチェック

メルセデス・ベンツのビジネスサルーンであるEQE 350+で恒例の航続距離テストと充電性能テストを行いました。メルセデスの最新EVがどれほどの性能を実現することができたのか。リアルワールドにおける航続距離や充電スピードを詳細リポートします。

満充電なら500kmは固そう!メルセデス・ベンツEQE 350+ THE EV TIMES流・電費ガチ計測

*航続距離テスト

まず、航続距離テストの前提条件は以下のとおりです。

・GPSスピードの平均車速が時速100kmになるように調整 ・途中ノンストップ ・充電残量100%までサービスエリア下り線で充電したあと、途中のインターで折り返して、同じサービスエリア上り線まで戻ってくる。充電残量は10%程度まで減らし切る ・車内の空調システムは基本的に21℃オート。一部車種で温度調整あり ・車種それぞれのオドメーターとGPS上の距離を補正(今回のEQE 350+・19インチ純正タイヤ装着の場合はGPS距離よりも1.18%短く表示)

結果:蓮田SA下り→白石IC→蓮田SA上り

・走行距離:558.7km ・消費電力量:100%→9% ・平均電費:6.7km/kWh(149Wh/km) ・外気温:25~30℃

よって、航続距離テストの結果から、充電残量100%状態から空になるまで、621kmを走破可能であることが確認できました。

*ハイスピードテスト

次に、ハイスピードテストの前提条件は以下のとおりです。

・GPSスピードの平均車速が時速120kmになるように調整 ・途中ノンストップ ・車内の空調システムは基本的に21℃オート。一部車種で温度調整あり ・車種それぞれのオドメーターとGPS上の距離を補正(今回のEQE 350+・19インチ純正タイヤ装着の場合はGPS距離よりも1.18%短く表示)

結果:蓮田SA下り→佐野藤岡IC→蓮田SA上り

・走行距離:75.9km ・消費電力量:86%→71% ・平均電費:5.7km/kWh(175Wh/km) ・外気温:27.5~28.5℃

よって、ハイスピードテストの結果から、充電残量100%状態から空になるまで、512kmを走破可能であることが確認できました。

電費性能の高さが際立つ結果に

*充電性能テスト

・使用充電器:ABB製150kW急速充電器(ポルシェターボチャージャー/液冷式) ・SOC10%~80%充電時間:40.5分 ・最大充電出力(SOC):126kW(44%) ・30分回復航続距離(航続距離テストベース):322km

【総評】

まず、航続距離テストについて、外気温は平均27.5℃程度だったこともあり、EVの電費という観点ではなかなか厳しいコンディションだったはずです。ところで、EQEのEPAサイクルにおける航続距離は19インチタイヤ装着時で480kmと公式に規定されています。よって、EPA基準をはるかに上まわるスペックを実現できているという点で、EQEのリアルワールドにおける電費性能の高さが際立つ結果になったと思います。

次に充電性能テストについて、150kW級急速充電器を使用した場合、充電時間は40.5分程度を達成。他方で、ブーストモードが採用されているABB製の150kW基の場合、15分後の再ブーストにおいて、250Aに制限されるという挙動が確認され、よって充電時間は44.5分とやや長くなっています。じつは海外仕様のEQEについては、最大150kW級の充電出力がSOC65%程度まで持続しており、日本仕様がデチューニングされている可能性が、テスト結果から明らかとなってしまったわけです。

他方で、30分間の充電時間で回復可能な航続距離を、航続距離テストの結果である621kmから概算すると、およそ322km。30分充電しても322km分の航続距離を回復できるとイメージしてみると、必要にして十分な充電性能であると感じる方も少なくないかもしれません。

また、私がEV性能とは別の評価軸として独自設定している4つの項目についても確認しましょう。

・乗り心地:9/10ポイント AIRMATICと名付けられた、エアサスペンションとCDC(Continuous Damping Control)の効果絶大。タイヤからのコツコツ感もなし。

・静粛性:8/10ポイント 100km/h巡航でわずかにAピラーから風切音あり。他方で市街地走行、120km/h超の超高速走行の静粛性はよさげ。

・自動運転支援機能:9.5/10ポイント レーンキープの安心感、前車追従の滑らかさ。国内最高レベルのレベル2ADAS性能。

・音響性能:7.5/10ポイント Burmester Surround Sound System 15スピーカーシステム?(サブウーファーなし、システム出力710W?)高音域はクリア。他方でサブウーファー非搭載のため重低音のパンチが弱い。とくに1000万円オーバーの高級車としては物足りない。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

F1メキシコシティGP予選速報|角田裕毅Q2で痛恨のクラッシュ! サインツJr.が驚速ラップでポールポジション獲得
F1メキシコシティGP予選速報|角田裕毅Q2で痛恨のクラッシュ! サインツJr.が驚速ラップでポールポジション獲得
motorsport.com 日本版
朝から肉の気分!? 東関道「酒々井PA」で選んだ丼飯が正解だった
朝から肉の気分!? 東関道「酒々井PA」で選んだ丼飯が正解だった
バイクのニュース
小田原~熱海~沼津に高速整備へ!? 「伊豆湘南道路」計画に反響多数「楽しみ」「熱海遠いよね」ついに概略ルート決定間近 「大渋滞区間」にようやく変化?
小田原~熱海~沼津に高速整備へ!? 「伊豆湘南道路」計画に反響多数「楽しみ」「熱海遠いよね」ついに概略ルート決定間近 「大渋滞区間」にようやく変化?
くるまのニュース
『もしかして必要なの?』オイルキャッチタンクって何なんだ? プロが教えるメリットと戦術~カスタムHOW TO~
『もしかして必要なの?』オイルキャッチタンクって何なんだ? プロが教えるメリットと戦術~カスタムHOW TO~
レスポンス
【10年ひと昔の新車】マツダ ロードスター(3代目)は3度目のアップデートで新たな個性と走りの魅力が加わった
【10年ひと昔の新車】マツダ ロードスター(3代目)は3度目のアップデートで新たな個性と走りの魅力が加わった
Webモーターマガジン
初日から好調だった角田裕毅、メキシコシティGPの予選Q2でクラッシュ
初日から好調だった角田裕毅、メキシコシティGPの予選Q2でクラッシュ
motorsport.com 日本版
【超絶・本気のクルマ遊び】クラシックカーレースに勝つために特訓。今は勝つことより人の繋がりが大切です by久保田克昭
【超絶・本気のクルマ遊び】クラシックカーレースに勝つために特訓。今は勝つことより人の繋がりが大切です by久保田克昭
カー・アンド・ドライバー
スズキが新型「“軽”SUV」登場! めちゃ「“スゴイ”後席」採用! 王者「N-BOX」に肉薄する「スペーシア」シリーズ 人気の理由とは
スズキが新型「“軽”SUV」登場! めちゃ「“スゴイ”後席」採用! 王者「N-BOX」に肉薄する「スペーシア」シリーズ 人気の理由とは
くるまのニュース
日産の新型「“ラージ”ミニバン」登場! 後席は“取り外せる”「7人乗り仕様」! MTアリ&押し出し感“控えめ”な墺国の「エヴァリア ステーションワゴン」はボディカラーもオシャレ!
日産の新型「“ラージ”ミニバン」登場! 後席は“取り外せる”「7人乗り仕様」! MTアリ&押し出し感“控えめ”な墺国の「エヴァリア ステーションワゴン」はボディカラーもオシャレ!
くるまのニュース
[ノートオーラ]はこいつが元祖! 日産ノートとよく似た高級車[ティーダ]はなぜ消えたのか?
[ノートオーラ]はこいつが元祖! 日産ノートとよく似た高級車[ティーダ]はなぜ消えたのか?
ベストカーWeb
なりは小さくても高級SUV! 電気自動車のいいとこ取り! 想像以上の出来だった[新型ジープアベンジャー]感激試乗!
なりは小さくても高級SUV! 電気自動車のいいとこ取り! 想像以上の出来だった[新型ジープアベンジャー]感激試乗!
ベストカーWeb
スーパーソコ「TCマックス」【1分で読める 電動バイク紹介 2024年現行モデル】
スーパーソコ「TCマックス」【1分で読める 電動バイク紹介 2024年現行モデル】
webオートバイ
スライドレールを活かした便利な車内! トヨタ ハイエースがベースのキャンパー
スライドレールを活かした便利な車内! トヨタ ハイエースがベースのキャンパー
月刊自家用車WEB
こんなクルマよく売ったな!! 【愛すべき日本の珍車と珍技術】セダンでもミニバンでもない微妙な[ナディア]はトヨタの大失敗作だったのか?
こんなクルマよく売ったな!! 【愛すべき日本の珍車と珍技術】セダンでもミニバンでもない微妙な[ナディア]はトヨタの大失敗作だったのか?
ベストカーWeb
【超必見】渋滞をまさかの方法で解消できる!? アイデア画期的すぎて誰も思いつかない件
【超必見】渋滞をまさかの方法で解消できる!? アイデア画期的すぎて誰も思いつかない件
ベストカーWeb
角田裕毅が中団勢最速で7番手……予選に向け期待高まる。ピアストリがトップタイムでマクラーレン1-2|F1メキシコシティGP FP3
角田裕毅が中団勢最速で7番手……予選に向け期待高まる。ピアストリがトップタイムでマクラーレン1-2|F1メキシコシティGP FP3
motorsport.com 日本版
F1メキシコシティFP3速報|マクラーレン1-2で締めくくる。角田裕毅は7番手と好調続く
F1メキシコシティFP3速報|マクラーレン1-2で締めくくる。角田裕毅は7番手と好調続く
motorsport.com 日本版
午前は9番手と好発進もダイレクトQ2進出は逃した中上貴晶「予選とスプリントが待ちきれない」と期待/第18戦タイGP
午前は9番手と好発進もダイレクトQ2進出は逃した中上貴晶「予選とスプリントが待ちきれない」と期待/第18戦タイGP
AUTOSPORT web

みんなのコメント

5件
  • kim********
    気温35度でテストしないと駄目EVの性能が30%ダウンするらしい
  • mit********
    航続距離や音や実際に使うと危ないこともある自動運転よりも、運転した際の挙動やコーナリング性能の方が重要だと思うのですが、どうなのでしょう。EQAを運転した感覚としては、メルセデスはそのバランスが他車よりも優れていると思うのですが。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村