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【富士モータースポーツミュージアム】富士スピードウェイに誕生したモータースポーツの博物館

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【富士モータースポーツミュージアム】富士スピードウェイに誕生したモータースポーツの博物館

車のニュース [2023.01.12 UP]


【富士モータースポーツミュージアム】富士スピードウェイに誕生したモータースポーツの博物館

ソニー×ホンダ 新BEVブランド「アフィーラ」発表 2025年発売へ

富士モータースポーツミュージアムのエントランス
文●大音安弘 写真●ユニット・コンパス


 国内モータースポーツの聖地のひとつである国際レーシングコース「富士スピードウェイ」に、新たな名所が誕生した。それが2022年10月7日にオープンしたモータースポーツに特化した自動車発物館「富士モータースポーツミュージアム」だ。


 ミュージアムは、富士スピードウェイに隣接する富士スピードウェイホテル内に設けられているのもユニークなところ。建物内の1Fと2Fに専用スペースがあり、約40台の車両が展示されている。入場口で出迎えてくれるのが、なんと垂直に吊るされた伝説のレーシングカー「トヨタ7」が出迎える。68年から70年の極限られた期間のみに投入されたものだが、展示車は、国産初のターボエンジン付きレーシングカーとなった最終進化系となる7ターボである。特殊な展示方法のため、レプリカパーツの使用など一部変更されている部分はあるというが、車両自体は本物というから驚かされる。入場すれば、まず普通では目にすることができないシャシー下を鑑賞できるのも嬉しいサプライズだ。既にホテル利用者を含め、フォトスポットとして人気を集めているというのも納得だ。


パンァー・エ・ルバッソール Type B2

トーマス・フライヤー モデルL

スタッツ・ベアキャット シリーズF
 館内の展示車は、トヨタ博物館からの車両に加え、国内外自動車メーカー10社の連携による貴重なレーシングカーが並ぶ。展示方法のこだわりのひとつが、1台毎に広いスペースを割り当てて、車両の周囲360度から観察できること。戦うために作られた特殊な車両なので、細部まで鑑賞できるのは、ファンにとって嬉しい配慮といえよう。

 展示は、モータースポーツ黎明期から現代までのモータースポーツの発展を知ることが出来る仕掛け。


 1Fフロアは、自動車の登場がスポーツカーを生み、それがモータースポーツへと発展行く過程を物語るクルマたちに加え、戦うため生み出された初期の本格的なレーシングカーたちも展示。日本の某自動車番組のオープニング映像で登場する「ブガッティ タイプB35」やメルセデス・ベンツのレーシングカー「メルセデス・ベンツ W25」などが目を引くが、ここでしかお目に掛かれない特別な一台もある。それが「トヨペット レーサー」だ。戦後となり、国内でもモータースポーツへの関心が高まってきた日本で、1951年に、モータースポーツ参戦のために、たった2台のみが作られた。ベースとなったのは、トヨペットSD型乗用車であった。もちろん、現存車ではなく、レプリカだが、当時の資料などを基に正確に復刻されている。ほかの海外製レーシングカーと比べると、華やかさに欠けるが、モータースポーツへの挑戦や自動車技術発展のため、情熱を傾けた当時の人々の想いを感じ取ることができる。


ブガッティ・タイプB35

メルセデス・ベンツ W25

トヨペットレーサー
 2Fフロアは、現在も行われているモータースポーツの歴史を物語る名車たちが顔を揃える。


 ラリーの原点でとなった「タルガ・フローリオ」や「ミッレ・ミリア」で活躍した名車たちを初め、WRC、ル・マン24時間耐久レース、F1、NASCAR、CART、SUPER GTなどの様々なカテゴリーで活躍したモータースポーツ車両を展示。


 さらに、日本初のモータースポーツとして「ドリフト」も紹介されている。もちろん、富士スピードウェイの歴史を彩ったツワモノマシンたちも展示されており、かつての熱い戦いを思い起こさせる展示車が飾られているのもうれしいところだ。


 2Fフロアでの見所として紹介したいのが、2台のル・マンカーだ。1991年に日本車として初となるル・マン総合優勝を果たした「マツダ 787B」と、1999年に片山右京、鈴木利男、土屋圭市の日本ドライバートリオが総合2位を勝ち取った「トヨタ GT-One(TS020)」を展示。車両と共に、レースシーンの映像や787Bの快音を楽しむこともでき、世界の名立たる自動車メーカーが参戦し、24時間競い続ける過酷なレースで、日本が表彰台を飾った感動を再び思い起こさせてくれる。


マツダ 787B

トヨタ GT-One

ショップ&カフェ「Fan Terrace」
 じっくりとモータースポーツシーンを彩った往年のレーシングカーを楽しんだ後は、3Fにあるカフェでくつろぐことができる。


 カフェや併設されるバルコニーからは、富士スピードウェイの最終コーナーの「パナソニックコーナー」やS字を描く「GRスープラコーナー」付近を眺めることが出来る。運が良ければ、サーキットを駆け抜けるマシンの勇姿も楽しめる。


 開業初年度となるいまは、無休となる。冬期は、通年開催されるモータースポーツもオフシーズンとなるため、来館者は、ミュージアムメインとする人が多いため、混雑しにくい状況だ。富士周辺のドライブや観光と共に、モータースポーツの歴史に触れてみるのはいかがだろうか。事前にオンライン予約を行っておけば、入場料が割引となることをお忘れなく。


バルコニーから見える最終コーナーの「パナソニックコーナー」
富士モータースポーツミュージアム

住所:静岡県駿東郡小山町大御神645
TEL:0550-78-2480
URL:https://fuji-motorsports-museum.jp


ホンダ RC162

ホンダ RA272

ダットサン210型

ニッサン R382

トヨタ7

日野 コンテッサ 900

フォード 999号

ポルシェ 904 カレラ GTS

チシタリア202C

日産 バイオレット

三菱 ランサー 1600GSR

セリカ GT-FOUR(ST185)

SUBARU インプレッサ 555

ランサー・エヴォリューションIII

ベントレー 4 1/2

トヨタ TF109

Footwork ムーンクラフト スペシャル/マーチ 85J・ヤマハ

トヨタ・スープラ・ターボA(MA70)

ニッサンペインズオイル NISMO スカイライン GT-R

ニッサン R391

トヨタ 2000GT スピードトライアル

ホンダ NSX-R

トヨタ スープラ

ニューマン/ハース レーシング ローラ B2/00

オールアメリカンレーサーズ イーグル マークIII トヨタ "IMSA GTPシリーズ チャンプカー"

NASCAR カムリ ♯18

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みんなのコメント

4件
  • MEGA WEBに展示してたクルマたちはどこに行ってしまったんだい?
  • 写真25
    トヨタ7
    ダイハツ、日本電装、ヤマハ のマークが有り
    昔からの協力関係がわかる
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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