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トヨタGR86 規制対応でハイブリッド化、2025年に新型登場か ガズー初の電動スポーツカーへ

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トヨタGR86 規制対応でハイブリッド化、2025年に新型登場か ガズー初の電動スポーツカーへ

2025年にフルモデルチェンジも?

トヨタは早ければ2025年にも、スポーツカーのGR86をフルモデルチェンジし、新しいプラットフォームをベースに、GRヤリスの1.6L 3気筒ターボエンジンのハイブリッド・バージョンを導入する可能性がある。

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一部報道によると、2021年に発売された現行型GR86は、将来的に燃費・排出ガス基準に適合しなくなるため、2025年までに販売から除外するという。

また、もう1つの要因として欧州安全基準への対応が挙げられる。現行型のフロントガラスの寸法で、来年から欧州で義務付けられる先進安全システム(信号認識カメラなど)に合わなくなる可能性があるためだ。

7月中旬に英国で開催された自動車イベント「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード2023」において、トヨタの副社長兼チーフ・テクニカル・オフィサー(CTO)である中嶋裕樹氏がAUTOCARの独占インタビューに応じている。この時、中嶋CTOは次期型GR86のハイブリッド計画について明言を避けたが、そのようなクルマが「良いアイデア」であることには同意した。

「ハイブリッド・システムは環境対応車にとって常に良いソリューションです。乗用車だけでなく、スポーティなクルマにおいても」

「当社は、バッテリーEVモデルよりも低価格でハイブリッド車を製造することができますし、運転を楽しくする方法もわかっています」

中嶋CTOはこのように述べ、内燃エンジンを部分的に搭載したハイブリッド車の販売が英国と欧州で禁止されるまでには、まだ12年近くあるとした。

GR初のEV 鍵はバッテリーの高さ

トヨタは長年、ハイブリッド技術の長所を積極的にアピールしており、現在限られたバッテリー資源をより効率的かつインパクトのある形で使用するソリューションとして提案している。

トヨタのモータースポーツ部門であるガズー・レーシング(GR)は、当然ながらハイブリッド技術でも実績があり、2018年から2022年にかけて、ル・マン24時間レースにTS050とGR010を投入して5回の優勝を飾っている。しかし、GR010の公道モデルである「GRスーパースポーツ」の計画は2021年に棚上げされ、同部門の市販スポーツカー・ラインナップは、今のところ完全に内燃エンジン車のみである。

EVのGRモデルについて、中嶋CTOはフロアパンに搭載される駆動用バッテリーの高さを低くすることが、より低く、よりスマートで、より面白いクルマを作るために必要な「突破口」になると語った。

バッテリーの高さを低くすることは、トヨタが将来作りたいと考えているダイナミックで魅力的なセダンやスポーツカーにとって「成功への鍵」であるという。なぜなら、空力的に有利なボディ形状になると同時に、前面投影面積を減らし、「エモーショナル」なデザインを実現できるからである。

優れたエアロダイナミクスと、トヨタが量産化を目指す全固体電池を組み合わせれば、1000kmを超える航続距離も「それほど特別なものではない」と思えるようになるだろう。

中島CTOは、「空調システムのような主要部品も小型化すれば、カウルの高さを下げて非常に優れたCd値を得ることができます。1000kmの航続距離も簡単に実現できます」と述べている。

会長もEVプロトタイプに試乗 全固体に期待も

現在、トヨタをはじめとする各EVメーカーは、バッテリーの高さを概ね150mmに設定している。市販EVに背の高いクロスオーバーやSUVが多いのは、かさばるバッテリーを搭載するのに十分なスペースがあるためだ。

しかし、トヨタはすでに120mmへの変更を進めており、さらなる縮小も視野に入れている。中島CTOは「目標は100mm」とし、「将来的には、例えばバッテリーEVのスープラを作ることができるように」と述べた。

トヨタの豊田章男会長は最近、AUTOCARの取材に対し、EVのGRスポーツカーのプロトタイプに試乗したことを明らかにしたが、そのサイズ、形状、位置づけなどの詳細には触れなかった。

中島CTOによると、100mm高のバッテリーを量産化するための課題は、現在の品質基準を満たすことと、十分な速度の充電機能を提供することだという。

トヨタは現在、パナソニックと共同出資する合弁会社を通じて、これらの問題に取り組んでいる。

その一方で、小型かつエネルギー密度の高い固体電池の生産で、業界をリードしようとしている。内部関係者によると、同社は他社で開発中のゲルベースの「半固体」ではなく、「全固体」電池を市場に投入する決意を固めているという。

現在のところ、トヨタ・パナソニックの全固体電池の第一弾は、2026年末に中型バンに搭載されると予想されている。

バンは、小型バッテリーを十分に保護されたスペースに搭載できるため、最初のアプリケーションとして理想的だと考えられている。全固体電池は、たわむと割れやすくなるため、超高剛性マウントが必要だ。

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みんなのコメント

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  • と言うより現在の86が、あと2年しか買えないことに驚き。正に最後の純ガソリン車?
  • 飛ばし記事というよりただの妄想だな。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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